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女王の狩人

魔術の王国に魔力を持たざる者が居た。裕福では無かった男には、弓術と銃しか生きる道は無かった。獣を正確に仕留め、罪人を的確に撃つ実力は王国の女王にも認められ、男はやがて王室に仕える狩人となった。魔力の無い自分を配下にしてくれた女王への恩義と忠誠心は誰よりも強く、それは大賢者の反乱でも変わらなかった。女王に逆らう魔術師も魔女も、彼の矢と弾丸に葬られた。だが戦いの最中、彼は自ら命を絶った。忠を尽くす人を失った。闇の魔兵に囲まれた彼は突破口を見つけていながら彼は自らの頭に弾丸を放った。しかし彼の運命はここで終わらなかった。闇の中で彼は蘇った。彼を蘇らせたのは女王でも大賢者でも無かった。闇に呑まれた彼の忠誠心が力となった。蘇った彼の姿は闇に染まり、死ぬ前の記憶すら崩れていた。唯一彼の心に残っていたのは忠誠心と使命感だった。


__殺すのだ。主に楯突いた魔女達を。


その使命に駆られた男は隠れていた魔女達を始末し続けた。最後の一人を葬る為に彼は海を渡った。

「太陽の魔女よ。罰を受けよ。」

その使命は彼の導きとなった。

例えその忠誠心が、己を縛る呪いになろうとも。

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