第87話 理由
イシスはローパーを観察している。
あのローパー神剣・神威を器用に使っているわね。
私が施した効果と違った使い方をしている。
神威を通じてまるで魔法力を上げているように見えるわね。
そんなことできたのかしら?
それに剣が形が変わってしまっている。
どうしちゃったのかしら不明な点が多すぎるわ。
いい研究材料になりそうだけど、今は見守るしかないのね。
フェリオンが直接行って捕まえてくれば問題も片付くはずなのに馬鹿なやつよね。
力があるのに使わないなんてもったいないわ。
私達を指揮しているのだったら自分で行って解決すればいいのにね。
前にどうしようも無くなった時には、自ら出て行ったくせにして、それも一度や二度ではないのに。
今回も出て行って解決してくればいいわ。
ほんとめんどくさい奴だわね。
・・・
私が作った神威は、この星のエネルギーを取り込み、魔核を利用して、この世界で使えない異世界人にも魔法が使えるよにさせる仕様だった。
あのくさい獣人が持っている杖と同じ仕組みね。
気に入らないけど参考にしたのは臭い獣人が持っていた杖だったわ。
大きな淡い緑色の魔核が先端についていたのが特徴だっだけど。
確かギガントバジリスクの魔核がメインで使われていたと思ったわ。
提供してもらった魔核に似たようなものはあったけど、あれだけ見事な大きさのものはなかったわ。
というか10分の1にも満たない魔核ばかりだったのよね。
その他にも、あの杖いろんなモンスターの魔核が施されている仕様だったみたいだけど。
驚いたのはモンスターが使える魔法が使えるようになったことだね。
古代神は現住民には遺伝子を組み込ませたのにどうしてモンスターには魔核なんか使わせたのだろう。
謎が多いのよね。
それにあの臭い獣人が手に入れた杖はドワーフと戦って奪ったやつよね。
どうやらドワーフ達が使っていた砲台に用いた遠距離魔法仕様の武器みたいだったけど、
まさかあれを改良して使うとは思ってもみなかったわね。
あれを見た時は驚いたわ。
新参者が幅を利かすの見ていて、癪にさわったけど参考にはなったわ。
もっとも仲間がやられていたのは残念だったんだけどね。
参考にしたのはいいけど大きな魔核が手に入らなくて仕方なく多数のモンスターの魔核で代用して私達が使えるよに能力を上げる仕様に剣に施した。
この星からエネルギーを吸い上げるのを成功して、魔法が使えるようになったのはいいけど、そんなに効果上がらなかったので失敗作だと私は思っていたわ。
なんども改良した結果どうしても変わらなかったから。
アレスに渡した時もあとから、神威のデータどりする為しばらく観察していたけれど、それほど私が使用していた効果と、さほど変化はみなれなかった。
魔王グラトニー・パイロンを倒した時も、攻撃強化の魔法使っただけでなにも特になく切り倒してしまったから。
魔法の効果が上がっているようには、どう見てもみえなかったわ。
それに比べ、あのローパーが使用すると、見た限り魔法効果がかなり上がっている。
それも数倍に、どういうことかしら?
まるでローパーにある魔核と反応して上がっているように見える。
まさかね。
でもローパーってこの星のモンスター達と違って古代神が作った生物兵器だから不明な点も多いのだけど。
ほんと欲しいわ、あのローパー誰か捕まえてきてくれないかしら。
・・・
でも不思議ね。
この星の住人には古代神が星からエネルギーを使ってイメージで魔法が使えるように遺伝子に組み込んだ。
住人だけではない、ほとんどの生物に対してだけど。
もっとも私たちが来てからの話、だったみたいなんだけどね。
調査研究部門でもいまだに解明されておらず私らの科学力でも基本解析さえできていない。
私達よりも遙か先に進んだ技術が用いられている。
あきらかに古代神は私達よりも進んだ技術力を持っていたのは確かだわ。
それも自力で星の海まで渡れる技術を持っている。
古代神がこの星を去る姿を見られた時があったわ。
巨大な透き通った銀色の船が地下より浮遊したと思ったら、一瞬の間に消え私らが住む天上界の遥か先の宙の中に移動していた。
その時になにやらメッセージのようなものが届いたとかフェリオンは言っていたわ。
確か星団法がどうのこうとか言っていたけど詳しいことは忘れてしまったわ。
それはいいわね。
メッセージが届いたあとかな?
瞬く間に消えるよに去っていったわね。
あの船を見ただけでも、私たちが知らない遙か先の技術がつちかわれていると感じたわ。
そんな古代神が作ったとされる生物兵器のローパーは地上防衛の為守りの要として配置されていた。
あとからあの忌まわしいジュブ・ニクラウスが配備されてきたけど。
ジュブ・ニクラウスよりは劣る存在だと思っていたけど違うのかもしれない。
ジュブ・ニクラウスは感情を持つ生体が何体かいて、私らを攻撃してきたわ。
特に地上を無差別に攻撃してい黒翼人にたいして圧倒的な力をほこり殲滅していった。
攻撃がジュブ・ニクラウス、守りの要がローパーだと当時は思っていたけど違っていたのかしらね。
古代神が去ってから、かなりの時が立った時に、くさい獣たちが現れたわ。
私達も難儀した存在だわね。
くさいしね。
・・・
くさい獣人に対しては管理者と呼ばれる古代神が置いていった存在が代わりにローパー使って対処していたみたいだったわね。
ローパーって守りの特化した意思のない生物兵器だと思っていたのだけど。
臭い獣人に対しては食い殺す凶悪な生物兵器と化していたわね。
それに私達がこの世界に来た時、真っ先に対処してみたのは、あの古代神が放ったローパーだったわね。
地上を守るのに見事だったわ。
普通だったら私達の戦いに巻き込まれた時点で、その他の生物は死滅しているはずなのに。
私たちはこの世界、に渡る前、いやそれ以前から光の潮流に乗って世界を移動してきた。
私達はこの星の中間層なあたるオゾン層内で暮らしている。
天上界と私達は呼んでいるわ。
私達のエネルギーの源の紫外線を摂取するのにいい環境なのだ。
この星には草木が生い茂り大森林と言われ木々でおおわれた地層が他数存在する。
その為オゾン層が作られている範囲が他の星より広いのだ。
その中でしか暮らせない私達にとっては夢にかなった理想の地であったわ。
いくととなく移動してきてやっと私たちが安全に住めるほどのオゾン層の範囲が世界に広がっていた。
こんな星を取り逃すことできない。
だが原住民が住んでいて古代神もこの地にはいた。
いつもと同じく原住民を駆逐するのはあたり前の事だったわ。
それも落ちた黒翼人ともこの地にたどりついて生存覇権の争いになったわ。
争っている間この世界の住人は消えると思ったいたのに生き残っている。
古代神がいた為に、
古代神は自らは争わなっかった。
全面的に星を守るよにして防衛のみをおこなっていたわ。
もし争っていたら私たちはすでに消えている。
おそらくだが1日とも持たないだろう。
それがわかったのはかなりに時間がたって新たなる来訪者が海から現れた時に。
海からの突然の現れた海王類たちの進行に1度だけ彼らは動いた。
いえ違う一人の古代神だけローパーを引き連れ動いたのだ。
一人の古代神と引き連れたローパーのみによって海王神、海王類どもは殲滅されたのだ。
それも1匹の海王族の種も残さずに、今私達がいるこの星の海は静かに生態系を変えずに生命は存在している。
古代神が力を振るったとたんに海と天が逆さまになるくらいの常軌を逸した攻撃をしたはずなのに。
それも消滅の嵐と言っていい、桁違いな力を行使したのだったわね。
私たちは怖くて誰も動かず成り行きを見るだけしかなかった。
最初に探りに行った、私たちの斥候部隊は知らず間に消滅していた。
あの力を私達に使っていたらとうに滅んでしまっていたわ。
・・・
以前フェリオンに古代神と話会った時の事を聞かされたけど、彼らは私達と小競り合いはしているが、戦争をしている感じではなかったみたいだと言っていたわ。
私たちは本気で生存圏を争っていたはずなのに。
それも会議で話し合った時に一人の古代神が、
「私たちの戦争は艦隊戦がメインなのだけどな」
とい言われて フッと笑われたと言う。
意味が今でも分からなく、あの時の態度でこちらが不愉快になり、話し合いは決裂に終わったのだと言っていたけど。
フェリオンは最初から交渉するつもりはなかったらしいがね。
古代神が出した提案も断ったと言う話だったわ。
私たちが住める環境を永続的に提供できると言う話だったらしいけど。
あまりにも馬鹿げた夢の話だったので断ったらしい。
私たち翼人は生きる環境を求めて、いく他の星を渡ってきたのだからね。
今を思えばあの古代神の力と高い技術力を頼れば、もしかしたらできたのかも知れない。
それは今となっては遅い話だわ。
彼らはあの事件から突然この星を去って行った。
残された管理者という存在を置いて。
管理者の意図はこの星の住民を安全に安定した調整をおこなっているのは確かだわ。
今回はローパーを地上へ派遣してきた。
私の作った神威を持って突然にね。
もし、私たちがこの星の住民にとって不利益を損なう存在と判断されたのだったら滅びが待っているのかもしれないわ。
ローパーが出てきたことは、どういうことかわからないけど今少し観察を続けたいと思うわ。




