第78話 地上へ・・・
いつもどうりに休み終え起きはじめてくる。
石片を食べはじめる。
食べながら直視の宝珠を使い、地上に変わった様子はないか覗きこむ。
森林地帯が見える、時間帯は昼間のようで、特に変わった様子は見られないな。
いたって平和という感じだ。
しかし獣人界では、臭獣人が暗躍している。
見えないところでなにか起こっているのかも知れない。
それがわかっているので、待っているのがもどかしいのを通り越していらいらしはじめている。
今日も狩りのほうを彼女に任せ、守護者のドラゴンのところに行ってくると言う事を告げる。
彼女と子供たちは心配だが、地上の事がどうしても気がかりでならない。
早めに元を潰しておかなければ被害が出る。
こんな残忍なことが、同じように繰り返されるのが許せないのである。
正義感とかではなく、見てはいけないものを知ってしまったのでいらいら感がつのってくる。
標的を見てから急に自分自身が好戦的になっているのに気づく。
わかっているのに、なにも行動できないのがもどかしい。
こんなに好戦的な感情ははじめてだ。
それだけ直視の宝珠から見た光景が許せなかったのだろうか。
考えるよりも行動しろと言う思いがつのるばかりである。
・・・
私はすぐさま守護者のドラゴンのところへむかう。
守護者のドラゴンはいつもどおり寝ているようで私がきたら起きだした。
話を聞く限り何も進展は無いと言う話だったので、私のいらいら感がつのるばかりだ。
翼人たちの張った結界が思った以上に強固で対応ができないかも知れないと言う話ししかでない。
・・・
私は考える。
結界の解くのを、私で解けないかと提案をする。
私が持っている神剣を使いできないかと。
用は私一人が出て行くならば全体結界を解かなくてもいいはずだ。
一部結界を破損させて、そこから通ればいいのではないかと提案する。
守護者のドラゴンは慎重な重い顔つきをしている。
確かに結界を解いて、私だけが出ればいい。
だがこのダンジョンは翼人によって、外から監視されている。
私が出てしまった場合、翼人がどういう行動をするかわからないと言ったが、
どのみち私がどんな出方をしても同じではないかと言い返す。
管理者が今回の対応が難しいうならば、出来ない時間だけが過ぎて被害が出るのは一目両全だ。
そえよりも先に、私が結界を解ける可能性があるならば行動したいと言った。
結界が解けなくても入口前まで来てれば、管理者が解いた時に、すぐさま行動できるので先に行ってみたいと私は話す。
くわえて管理者が張っている結界だけは先に解いてほしいと私は言った。
守護者のドラゴンは考える。
・・・
あくまで入口の階層まで自分で登って行くのでならば黙認しようと言ってきた。
シュマちゃんから、このダンジョンの構造について聞いた時に、33階の階層で構築されていると言っていた。
最終階層と倉庫にあたる階層は除いて33階だと言う話だった。
合わせれば35階の階層のダンジョンでできている。
このフロアは15階層目にあると守護者のドラゴンは話した。
残り14階層自力で登るのならば問題は無いと言う話だ。
私はその提案を受けたいと申し出る。
また、できればダンジョンからの魔力を供給できるシステムを私に施してほしいと。
結界を破壊する時だけでもいいからと提案した。
守護者のドラゴンは考え込み、わかった了解しようと言った。
別に結界破壊ではなくしばらくは永続的に使えるよにしておくと言う話もしてくれた。
私はおおいに助かると感謝した。
外に出てから翼人に監視はされていることはわかると私に言ってきた。
その対応策も教えてやろうと言ってきたのである。
守護者のドラゴンは話す。
「第五世代のローパーには対翼人用の特殊攻撃システムが組み込まれており、光の粒子を破壊できる能力が備わっている。
そのシムステムの使い方を教えよう。
なに簡単なことだ、破壊、爆発などの魔法をイメージするだけでおこなえるはずだ。
翼人相手に爆発しろと思うだけでいいのだ。
先駆者が組み込んだシステムだ。
先駆者がいた時は、敵対する者に対し自動的に発動をおこなえたのだ。
イメージをお前は考えるだけでいいのだ。
ただ壊れるよにイメージするだけで発動する。
そのシステムを恐れ翼人地上には出てこなくなったのだからな。
このシステムにより黒翼人はほぼ全滅したからな。
かなり強い抑止力のある能力だ。
それだけ地上はあ奴らの戦いに巻き込まれたのだ。
本来、種族ごと滅ぼしてもいいと判断してもいいのに、先駆者はそれをしなかった。
先駆者の意図はわからないが今も抑止力を持ったシステムを構築してある。
その能力を解放しよう。
我々をこのダンジョンから出さないようにしているのはその為だ。
今回の件で翼人たちがかかわっていたのは事実だ、それなりの処罰を受けねばならない。
報復には報復をと言った悲しい連鎖だが仕方あるまい。
やつらは入ってはいけない領域に手を出したのだからな。
なにもせず静かに暮らしていれば、こちらも何もしないのだからな。
それがこれだけの年月をたってわからんとはな」
・・・
「お前の持っている神剣とやらを作ったのは奴らだ。
どういう狙いがあって作ったのかは私にもわからん。
ただ、そんな物騒なものこのダンジョンに持ち運んでいただけでも敵対行為だと考えてもいい。
このダンジョンの周りに結界を張りめぐらしているのは奴らだ。
攻撃しているといっても過言ではない。
本来はやりたくないが致し方はあるまい。
・・・
おかしい守護者のドラゴンの話を聞いているのだが、誰か違う人物が重なって話している気がする
なんだろうこのいわく感は。
・・・
私は聞いた。
「光の粒子を破壊するシステムですか?
翼人とは光の粒子で形成され生きているのですか?
「そうだ、我々とことなる次元から来た光粒子の意識体だ。
構造的にまったく我々とは違う。
本来やつらは宙の一部の領域でしか生きてはいけないのだ。
それを地上まで巻き込んで争いを続けた。
この上地上界を支配しようなどと、やつらにどんな思惑があるかわからんが、ここまでやったのならば、罰をうけても仕方ないだろう」
・・・
「報復による報復かどの世界も似たようなものだな」
、なにかいったか」
「いやなんでも無いですよ。
それよりイメージだけでいいのですよね」
「ああかまわん、サポートはこちらでおこなう。
ただ爆発するイメージをすればいい。
どんなイメージでもかまわんよ。
ローパーのお前だったら位置もわかるだろう。
何かに見られている感覚がでるはずだ。
そこへ感じて魔法唱えるようにイメージすればいい。
やつらは動きすぎたそれなりの罰を受けてもら分けねばならぬ」
?
今の感じの受け答え、やはり目の前にいる守護者のドラゴンではなかったような気がする。
気のせいではないな。
ま、それを考えるのはあとにしよう。
今、私の方針は決まった。
行動うに移ることにしよう。
せめて今日一日だけは彼女と子供たちと過ごして明日動くことに決める。
せめて一日くらいはいいだろう。
私は守護者のドラゴンに明日以降、行動すると告げる。
ダンジョンからの力供給は直視の宝珠に問えば、供給できるという言う話を取りつけた。
やはりこの直視の宝珠で連絡等できるのだな。
・・・
ダンジョンからの魔力のエネルギーが私に供給してくれるのは大きい。
これで少しは生き残る可能性も出てきたという事か、私は安堵する。
この階層にいる彼女と子供たちを頼むと守護者のドラゴンに告げた。
守護者のドラゴンはこくりとうなずいた。
これで安心していけるな。
それでは失礼すると言ってここを去っていった。
方針は決まったあとは実行あるのみ。
・・・
私は狩りをしている彼女と子供たちのところへ合流するように向かう。
たどりついたら、順調に狩りをしている様子がうかがえた。
見た感じ安心していられる。
私は後ろでサポートをすることに徹する。
今日で彼女と子供たちとお別れか、せめて彼女の姿を焼き付けておこうか、なんか考え深くなってしまった。
?
なぜか子供たちが狩りをした獲物を私に持ってきてくれる。
今まではこんなこと一度もなかったのに、彼女が言ったのだろうか。
彼女は感がいいから、私が去るっことを知っているのだろう。
なんか嬉しいな前世で人間だった頃もこんなにも嬉しいと思ったことはないだろうな。
遠慮なく戴くことにする。
・・・
狩りも終わり寝床部屋に帰ってくることにする。
寝床部屋に帰ってきた。
私は彼女に明日去ることを告げる。
彼女はやはりわかっていたらしくコクリうなずくだけだ。
その晩寄り添いながらみんなで休んでしまう。
・・・
休みおえて起き始めた時に彼女が大量の石片を持ってきてくれた。
母親ローパーと同じように。
私はガツガツと食べる。
そして、
「行ってくる」
とだけ言い、わかれを告げる。
彼女も、
「いってらしゃい」
とだけ言う奇声がはっきり聞こえた。
あとに残る彼女と子供たちの為にも、やりとげてくると決意を込めて、
私は寝床部屋を出て、去っていく・・・




