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第74話 模擬戦Ⅱ・・・


 守護者のドラゴンにダンジョンの壁や柱、床を伝わってすさまじい魔力が流れ込む。


 おいおいさっき約束した話と全く違うではないか。


 それほど雷連弾サンダーガトリング が痛かったのかな。


 ほんと大人げない奴だな。


 もう、こうなってしまったらしょうがないか。


 私も狂戦士化バーサーク の魔法を使いからだをふたまわりほど大きくさせる。


 さらに雷神の怒りで全身に雷をまとわせる。


 ・・・


 私の体長はだいたい3.5メートルくらいだろう。


 上部に大きな触手が柳のようにあるがそれを入れないでだ。


 入れると全長5メートル以上を越えの大きさになる。


 威嚇したり触手を広げて大きく見せれば、通常状態でも7メートルくらいの大きさくらいまでは見えるだろう。


 それを狂戦士化バーサーク の魔法を使ってふたまわりくらいからだが大きくなり、雷神の怒りで全身に電撃をまとわせ放電させる。


 そのような状態だと大きく見せれば、全長10メートル近くの大きさに擬態できる。


 そんな私より、守護者のドラゴンは大きい。


 体長が12メートルくらいある。


 翼などをのぞいてだ。


 翼を広げ大きく見せれば、全長18メートル以上の大きさに見えるだろう。


 それに加え、ダンジョンから入る魔力のせいで、体中から虹色に輝くオーラのようなものが発生して見えている。


 私が思っている以上に大きく見えるのだ。


 こんな奴と正面むかって戦うのか。


 怖い、怖すぎだろう。


 でも、戦いは始まってしまったのでもう止められないか。


 守護者のドラゴンが模擬戦だという事を、忘れていなければいいのだが。


 ま、しかたないか。


 私は意を決し先に仕掛ける。


 ・・・


 先手必勝だ。


 私は俊足ですばやく近づき、大きい触手で守護者のドラゴンを殴りつける。


 守護者のドラゴンはまだ戦闘体制を整えていないので私の攻撃をまともに食らう。


 「ドガン」


 よし1発入ったな、ここで連続攻撃だ。


 すかさず大きな触手8本で連続で殴りつける。


 潰れてしまえ。


 私はチャンスとばかりに連続で触手を鞭をさばくように打ち付ける。


 「ドガン、ドガン、ドガ、ドガッ、ドガン、ドガッ」


 守護者のドラゴンに直撃するがなにか曰く感がある。


 当たる直前になにかに弾かれる感触があるのだ。


 これは魔法バリア系の効果か?


 当たるのだが有効な感じがしない。


 ・・・


 守護者のドラゴンは私の攻撃をものともせず、右手の拳を握り、振りかざして殴ってきた。


 私は大きな触手を何本かまとめ防御態勢をおこなう。


 守護者のドラゴンは右側から殴ってきた。


 私は触手で防ぐが、防御態勢の上からかまわず殴り振りぬいてきた。


 「ドガン」


 すさまじい音が大部屋に鳴り響く。


 「痛っ」


 私は吹っ飛ばされ壁際まで追いやられる。


 なんとか踏みとどまって倒れるまではいかなかった。


 40メートル近く吹っ飛ばされたな。


 それにドラゴンが殴るなんて聞いてないぞ。


 それもなんてパワーだ。


 私がガードした大きい2本の触手がちぎれかかっている。


 すぐさま神剣で魔法を付与し、超回復魔法グレーターヒール   を使い触手を再生させる。


 なんという攻撃だ、殴っただけであの威力とはな、まさか神剣使用し付与してまで回復魔法使うとは思わなかったよ。


 これはあくまで模擬戦だぞやりすぎではないのか。


 とは言ってもどうみても守護者のドラゴン頭に血が上っている状態で話などできそうにないな。


 雷連弾サンダーガトリング がよほどきいたのかな。


 怒っている感じがする。


 それにしても、先ほど触手で殴った瞬間届く前に威力が弱められた感じがあった。


 あれは魔法系のバリアなのか?


 シールド系統でも変なあたった感触だったぞ。


 以前確か冒険者のアレス達と戦って連打で打ち付けたことがあったが、床とか陥没していていたのに本人たちは全然ダメージがいってなかったな。


 冒険者の話からするに相当重い攻撃と言っていたから、あたっているのは確かのはず。


 バリア系と違いダメージを無散させる魔法があるのかな。


 なんか違う感触があるんだよね?


 なんのスキルだろう気になるな。


 ・・・


 あれだけ連打してあたったはずだが、まったく効いていないとは恐れ入るね。


 守護者のドラゴンはこちらを見た。


 口を開けブレスをはこうとしている。


 む!


 いやこれはブレスではない。


 守護者のドラゴンの口もとに、大きな火炎球ができている。


 魔力を注ぎ力をためているよに見え、徐々に大きくなりだした。


 守護者のドラゴンは私にむかい口元にできた大きな火炎球を私に放つ。


 放つ前に、ドラゴンノヴァと聞こえたような声がした。


 放った火炎球は巨大に球になり私を襲う。


 直系10メートル近い火炎球が私にむかってきた。


 やばい、私は左に飛び跳ねるようによける。


 転げまわってしまった。


 飛び跳ねたのが良かったのかなんとかうまくかわせた。


 「ジュシュウー」


 私がいた壁際から音が聞こえる。


 私がいた場所の壁が貫通してでかい穴ができてしまっている。


 今だに、「ジュシュー」 といって、壁が溶けている様子がうかがえる。


 覗いてみると他の外回りの外壁も貫通してどこまで穴が開いてるのかわからない。


 まだ「ジュシュウーて」音がしているぞ、なんて熱量だ。


 あれって壁にあたった音ではないよね、熱で溶かされた音だ。


 このダンジョンは大きい、その壁も大きく分厚く作られている。


 それを溶かすように貫通するとは、なんて熱量の火炎球を放つのだやばすぎるだろう。


 ・・・


 守護者のドラゴンを見たら不敵に笑っている。


 こいつこの戦い楽しんでいるな。


 ちくしょうこちらもやられっぱなしでは気に入らないな。


 しかし今は手の打ちようがないか。


 守護者のドラゴンは私にむかい突進してきた。


 やばいな。


 すかさず重力弾グラビトン の魔法を使い守護者のドラゴンの前に魔法を唱える。


 守護者のドラゴンは魔法にはまり一端動きを止める。


 動きを止めた守護者のドラゴンは押しつぶされる。


 からだから地面にめり込みはじめる。


 私は俊足で距離を移動し間合いを開ける。


 一端態勢を整え次の魔法を唱える準備をする。


 攻撃しているのは私だが、一方的に押されている。


 気に入らないな、これではどうだ。


 私は雷系最上位スキルの唱え雷竜ドラゴンライトニング を唱える。


 私の頭上に巨大な雷の竜が出現する。


 前世で私が好きだった漫画の魔界の魔法だ。


 ・・・


 重力弾グラビトン の魔法が解け、守護者のドラゴンは動き出した。


 私が出した雷の竜を見て、「おぉぉ」 と声を出している。


 「いけー、バ〇ウ・ザケルガ、守護者のドラゴンを食らい尽くせ」


 私はで魔法を唱え、守護者のドラゴンに雷の竜をぶつけさせる。


 雷の竜は守護者のドラゴンに向かい襲い掛かる。


 巨大な牙を持つ雷の竜は守護者のドラゴンを噛み食らおうとしている。


 守護者のドラゴンに食らいつき、からだ全体の雷を貫通するようにぶつける。


 守護者のドラゴンにぶつかり床面から巨大な雷の柱が現れ爆発した。


 「ドォーン」


 と凄まじい音が大部屋に鳴り響く。


 ふう、やったかさすがの守護者のドラゴンもこれを食らってはひとたまりも無いだろう。


 私は守護者のドラゴンのいた場所を見返す。


 おぉ、さすがに守護者のドラゴンは無事だったようだ。


 うむ、これはダメージが通っていることが伺えられるな。


 雷竜ドラゴンライトニング は有効という事か。


 ・・・


 守護者のドラゴンは起き上がる。


 そしてダンジョンからすさまじい魔力を吸い取り、傷を癒してしまう。


 そうか、そうだよな、これがあるんだよな。


 ずるくないかこれは。


 守護者のドラゴンは私を見る。


 そして高笑いをしはじめた。

「ワハハ、生まれ落ちてから1万年になるが、これほどのダメージを受けたことははじめてだ。

 それに魔界に住むバオウに出会えるとは、こんな嬉しいことはない」


 「え?」


 おいおいちょっとまってくれ、生まれ落ちて1万年とかあんたバックアップで100年前に生まれたんだよね。


 それにいくら記憶があっても1万年とはどういうことだよ。


 雷に撃たれ頭おかしくなったのか?


 それにバオウって言っているけど、それって私の好きな漫画のキャラが使う魔界の魔法の呪文のドラゴンだよ。


 存在なんかしてない空想のやつだからね。


 それを魔界に住むバオウっていったよ。


 もしかしてバオウって存在するの?


 私の使った魔法は召喚魔法かな。


 なんかこの魔法前から違うと思っていたのだけど、そうなのかもしれないかな?


 まぁ、深いことは考えるのは今はよしておこう。


 うむ、これは最終形態使うしかないか・・・

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