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第68話 大森林の異変・・・


 新しい命の誕生だ。


 彼女と私の子供が、今日生まれたのだ。


 今回で彼女は2度目の出産なので、私はかなり慎重に警戒をおこなった。


 特に何もなく、無事に出産できたので良かったと思う。


 というか、前回の出産の時がひどすぎた状態だったのだ。


 まさかインプの群れが襲ってくるとは、予想もしていなかった。


 それに進化したインプも出てくる始末で、あんな事ありえないだろう。


 今回はほんとに何も問題なく無事に出産できたからよかった。


 生まれる前に周りのモンスターすべて狩りつくして、最大級の警戒で今回は望んだからね。


 出産時が一番危険な事だと、前回の件でしみじみわかったから。


 生まれた子供は今回は4匹だった。


 ローパーはたぶん1回の出産で3から5匹くらい生まれるのだろう。


 生まれたては触手もなにも無いので、まるで肌色の大きなバケツのプリン見たく見えるのだよね。


 少しでも力を入れて触ったら崩れそうだ。


 彼女がからだから触手を出して、せわしそうにあやしているな。


 なんか見ていると壊れそうで怖いんだよね。


 そういえば前の子供たちは、結局私には一度も触らせてくれなかったな。


 また同じことになるのかな?


 まぁ、ローパーの生態でそういう事なのだから仕方ないか。


 今回はある程度大きくなったら私が子供たちに狩りの仕方を教えようと思う。


 意味合いがちょっと違うかな、正確には私が使えるスキル、魔法をある程度見せたいんだよね。


 さすがに超圧縮重力弾ブラックホール の魔法とか瞬間移動テレポート の魔法の空間系の操る魔法は何の危険が伴うか私も不明なので見せれないけれど、私で使える最大級クラスの魔法を見せてあげようと思っているのだ。


 子供たちが実際に使えるかはわからないが、できることだけでも示せればいいと思ってる。


 オリジナルスキル、機械的生命体メタルハウンド も見せてあげようと思っているんだよね。


 これは彼女にも見てもらいたいんだよ、肉体強化の万能系と言っていいから非常時に役に立つスキルだと思う。


 もしかしたら彼女だったら使えるのではないかと思っているんだよね。


 オリジナルスキルだけど彼女は私より、優れている部分があるので使えるかもしれないと期待しているのだ。


 まぁ、見るだけでも違うだろう、できなくても肉体強化の参考になればいいと思っている。


 何よりも多くのスキルを覚えてもらって、強敵に対応してもらいたいと思っている。


 ・・・


 さてと警戒しながらだが、地上の様子を銀色の球を通して見ている。


 今のところは大きな変化はないみたいだけど、なにか変わってきた状況になってきた。


 このところやけに軍隊らしいのが本格的な訓練をやりはじめ、森林にに入り込む様子が伺える。


 数はそう多くはないのだがあきらかに今までと状況が変わってきているのだ。


 モンスターらしきものと戦っているのも見える。


 ちょうど森林と人間世界の境目なので危険なモンスターとかいれば駆除にむかうだろう。


 その類かな。


 でも今回はやけに頻繁に見かけるようになったな。


 最初の頃この銀色の球を、見た時は無かったのだがあきらかに違う状況が見れるようになってしまったのである。


 もしかして季節の移りかわりとかあるのかな。


 それでモンスターが活発に動いたりする事とか出てきてもおかしくはないしね。


 でも前にガゼルと言う冒険者がモンスターが活発になっていると言っていたけど、まぁそれは建前でこのダンジョンに入る為の口実だったらしいな。


 いままでもモンスターが活発に動くことはあったらしいからね。


 少しでも被害が出ることがあった事件があれば、上の連中が大騒ぎすれば大事になるんだよね。


 逆に大事があっても上の力でもみ消してしまえば何もなかったことになるから嫌なことだよね。


 それは前世の世界でも同じだっただろうな。


 どこかの国は電車ごと埋めちゃったしね。


 でもこの世界だと余計その色が強いような気がするな。


 あくまで境目の付近だから問題は無いと思うんだけど。


 残念なことに戦っている様子が見えるだけで近くには寄れないから、詳しいことは確認できないからよけい気になるな。


 良くないことが起き始めていなければいいんだけど。


 ・・・


 大森林、東方面の奥深くに狼族が束ねる集落がある。


 狼族の中でも最大勢力が誇っていた銀狼族が再結成した魔王軍を率いる狂狼人ガイによって陥落させられてしまったのだ。


 狼族各集落はこれにより魔王軍の参加に陥る。


 狼族は狂狼人ガイに従い大森林に住む、獣人を取り込むべく動き始めたのである。


 狼族を筆頭に魔王軍は動き出したのである。


 再び大森林またアストリア大陸、地上界は戦乱の渦に入ろうとしている。


 ・・・


 子供たちも大きくなったな、すでに彼女の後ろについていき歩きだしている。


 大きい触手も生えそろい、体長が1メートルを超えたかな。


 全員無事に大きくなれるの見られるのはいいことだな。


 食料は大量に用意していたので食べる量が多いとかなり早く成長するんだよね。


 まだ生まれてから1ヶ月もたっていないのに1メートル超えとはやけに早いな。


 私が生まれた時はまだ触手さえ生え揃っていなく、半分も満たなかっただろう。


 あの時は母親ローパーが深い傷を受け、私は石片しか食べていなかったからな。


 やはり食べ物があると違うな。


 さてと、もうそろそろしたら、私のスキル見せたいと思っている。


 まずは彼女に意図を教えようと思うのだが理解してくれるのだろうか?


 子供がいるせいか気性が荒くなっているんだよね。


 彼女は賢いから理解はしてくれると思うんだけど、私はあくまでサポートで強力な魔法を威力を抑えて使い、とどめは彼女に任せるそんな感じでやろうと思っている。


 いままでは危険そうなモンスターは私が先にいって排除しておいたけれど今回はやらずにいこうと思うんだ。


 子供たちが危険にさらされる部分が大きいが、これも実践経験を積ませる分にはいいだろう。


 まぁ、子供たちの安全第一が一番だけどね。


 何かあった時はたぶん、私が真っ先に切れると思うのだけどそんなことないようにうまくやろうと思う。


 ・・・


 彼女に私の意図を伝えたら、了解してくれたみたいだ。


 彼女はしゃべれないけど、というか私は日本語でしゃべって伝えているんだけど話が通じるんだよね。


 シュマちゃんが言っていたとうり魔法で伝わっているみたいなので、その辺は言葉が伝わる魔法があって助かると思っている。


 彼女は奇声みたい声を出すが、何となくだけど私も言っている意味が分かるんだよ。


 それに強い思いをのせているときは、まるでしゃべっているように聞こえるんだよね。


 これがいわゆる言葉の魔法かな。


 便利な魔法だけど、私はこの世界にあってはいけないと思っているので微妙な感じがするな。


 この世界のシステムなのだから仕方無いだろう。


 良い方向で使えればいいんだけど、なんか私はこの世界では使われていないように思えるな。


 まだ他の種族と話す機会はタコのモンスター以外はいないけれどそんな気がするんだよね。


 さてとそれでは始めようとするかな。


 石片を食べていつもどうり準備する。


 念のため神剣は最初から装備しておくとするかな・・・

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