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第67話 怠惰な日常・・・


 この階層に戻ってきてからかなりの時間が過ぎたのかな。


 銀色の球を使って地上の風景を毎日覗くのが日課になってしまった。


 起きた時と休む前に石片を食べてから様子を伺うのである。


 今のところ特に変わったことは地上ではおきていない様子だ。


 いたって平和が続いていると言う感じかな。


 毎日見ていると、夜らしい時間帯に入り、ほぼ真っ暗な状態が見えるのだが、私はこの風景を実は気に入っている。


 ローパーは特に寝ない種族なので、休んでいても頭が起きている状態なので周辺が、明るく見えるのだ。


 それも360度の範囲で見渡すことができる。


 目をつむるということができないのと、望遠透視能力ルビーアイ の能力のせいか、目にあたる部分を隠してもどうしても明るく見えてしまうのだ。


 特に望遠透視能力ルビーアイ の能力を開花させてからは大きな触手が目の前に垂れ下がっているのだが、全く気にせずというか透けて見えるんだよね。


 目隠しもできない状態になってしまった。


 これって目つぶしの光の攻撃食らったらやばいのではと思っている。


 でも自分で雷撃出して光らせられるし、目の部分が普通の目玉の仕様と違っているので大丈夫かもしれないけど、どうなんだろう?


 弱点となるか心配だし、目が見えすぎるというのも難点である。


 今現在は暗闇という感じが、ほぼ無いので逆に心配なのである。


 暗闇になったのは冒険者のアレスからダメージをかなり食らった時に、真っ暗な状態になった時くらいかな。


 たぶん死ぬ寸前くらいのダメージを食らい、頭の回路がショートして見えなくなるって感じだと思う。


 それってかなりやばい状態ではないと暗闇が逆に見えないという事かな、理不尽なことだね。


 この銀色の球をとおして夜の風景を見た時だけは、人間だった暗闇状態が経験できるので、なぜか懐かしい感じがするんだよね。


 夜の風景を見ていたら、時間が流れているのだと思い始めてきた。


 このダンジョン内では時間という概念の感覚がすごく薄く感じられる。


 ダンジョン内はいつでも明るいし、また閉塞感があるせいで時間の流れがいまいちつかめない。


 私の場合休んで寝るの繰り返しで毎日を過ごしているから余計に時間の感覚がつかめないでいる。


 なにぶん、腹が減ったら起きて狩りをし、お腹がいっぱいになったら休むという変則的な時間の過ごし方をしているからね。


 狩りの具合で腹持ちがいい食材とかだと違ってきて、それだけでは、時間がどれだけたったという概念がわからないんだよ。


 いままでは前世のだいたいの体内時計の感覚で判断していたから、あくまでこのくらいの時間がたったのかくらいの判断でしていた。


 かなり曖昧な判断だったからね。


 でもこのダンジョンでのモンスターの日常はこんな感じなんだよ。


 モンスターは食べて寝るの繰り返しだし、ダンジョンの機能で淡い明るさがあるから、1日の流れなど感じられないので時間がどのくらいたっているか不明なんだよね。


 まぁ、真っ暗なダンジョンでもそういうもんだろう。


 ・・・


 そういえば銀色の球で地上を覗いていたら、確か2ヶ月くらい前かなたぶん、なんかお城に入っていく貴族らしい人達がいたな。


 銀色の球を使用してから、だいたいだが1日のサイクルたったのか確認して、壁に横線を刻んでおいたんだよね。


 今のところ56本ほど線が刻んであるから、2ヶ月くらい前だったと思う。


 煌びやかな馬車の行列ができたのが見えた、かなりの馬車が城に入っていったね。


 なにかイベントでもやっていたのかな。


 田畑が収穫された形跡を見かけたので、収穫祭とかような行事があったのではないかと思ったけど、人間界はそういイベントがあって楽しそうなことやっているんだなあと思ってしまったよ。


 ここにいると何もないので、ついそんなこと考えてしまったな。


 残念なことに一定の場所しか見られず、街の様子は近くに見られないので、そこら辺がこの銀色の球は問題があるんだよね。


 お祭りがやっていたことは見えなかったけど何かインベントがあったりはしたのだろう。


 そういうことができるのはいいな。


 別にこのダンジョンにいるのが不満ではないけど、何もやることが無く、食べて寝て過ごすのが多いせいで退屈だと感じるのは仕方無いんだけどね。


 一応、他の冒険者が来るかも知れないので、訓練と警戒はいつもどうり、おこなってはいるんだけど。


 この前の戦い見たく、力不足で嫌な思いしたくはないからね。


 冒険者が来るイベントだけはこちらとしては遠慮したいよ。


 少しでも強くなろうと考えて頑張っているからね。


 それに、私もいろいろあって、まぁ、生物全般に雄と雌がいればそれなりになんかあるよね。


 先日、また彼女と間違えをおかしてしまったらしく、子供がたぶん生まれる予定なので、更に強くならなくてはいけないと思っている次第だ。


 今回は子供が生まれたら、本当はローパーの習慣ではいけないかもしれないけど、私が口を出して狩りの仕方を教えようと思っている。


 せめて何匹かはこの階層に残ってほしいんだよね。


 母親ローパーの階層では1匹ほど雌のローパーが母親ローパーについて残っていたし。


 彼女の為にもこの階層に何匹か残ってほしいんだよ。


 私が残っていいのであったら問題は無いと思うのだけど、生態的に雄ローパーは出ていくみたいだからね。


 動物でも子育てとかの生態とかは、いろいろ種族で違ってくるから、いまいちまだローパーはどうゆう生態なのかわからないんだよね。


 でも巣穴にしている部屋から成人したら追い出すみたいな習慣があるから、私もまた一端は外へ出なくてはいけないだろう。


 もしかして、雌モンスターが子育てして雄モンスターは繁殖の時期だけ寄ってくるのかな。


 なんかそんな動物いたような気がする。


 けど私は、結構長く彼女と過していたけどどうなんだろう。


 ローパーの繁殖の時期とかがいまいち不明なんだよね。


 それとも何か条件があるのかな。


 動物では強い子孫を残す為、雌が選ぶ習慣があるみたいだからね。


 相手にされない雄もわんさかいるらしいみたいだね。


 子供たちが成人してしばらくしたら戻ってくればいいんだけど、どのくらいのタイミングで戻ってきたらいいのか、いまいちわからないんだよ。


 今回は近くの上の階層に行って、たまに様子を見に来ようと思っている。


 たぶんだけど、こっそりと頻繁に見に来るかも知れないな。


 なんかこの前、彼女が怪我をしていたから余計に気になって仕方ないんだよね。


 まぁ、前と違って最下層とか遠出をする気はないけれど。


 彼女1匹だと心配だし、私も連れ添っている時間が長いのでいっしょにいたいんだよ。


 本当は一人だと寂しいというのが本音かも知れないんだけどね。


 地上には興味あるのだけど、銀色の球で見られるようになってしまったら、どうでもよくなってしまった。


 私の姿はモンスターだから所詮、人間や獣人、エルフ、ドワーフなどの知識のある者とは、わかりあえることはないのだろう。


 奇形な凶悪な見た目をしているからね、話はできないと思っている。


 ローパーの同種族同士だと、何の偏見もなさそうなんでそこは救いかな。


 同種族以外は狩りの、いや食料の対象なので他の種族とは絶対仲良くはできそうにないみたいだ。


 今のところローパーはこのダンジョン内で数が少ないから同種族同士で争そいごとするのかがいまいちわからない。


 たまに下の階に行って、成人した子供たちの様子を見てくるのだが、特に私を恐れるとか敵対するとかまったくないみたいで、警戒さえもしていないんだよね。


 ただ、彼女を連れて近づくと、逃げる子供たちがいるので、いったい巣立ちの時に何があったのかが気になるのだけど。


 今のところローパーの同種族同士では襲ってくるよなことがないのでそれはいいことだと思っている。


 今も私の子供たちは全員生き延びていることが、なによりも嬉しいんだけどね。


 ・・・


 とりあえず今後のことを考えて、強くなるため新しい魔法でも会得しないといけないな。


 重力弾グラビトン の魔法の上位版を使いたいと思っているんだよね。


 範囲攻撃の重力圧縮の魔法をなんとか頑張ってモノにしたいと思っている。


 できる兆候はあるのだけど練習場所が無いからあくまでイメージトレーニングで終わってしまっているんだよね。


 他にも強くなる方法考えないといけないな。


 あとは地上が平和であるってことを願おうかな。


 なんか面倒なことに巻き込まれ行かされるおそれが出てきたからね。


 この銀色の球を、私に送ったのはあきらかに管理者だろう。


 管理者が関係しているのならば、地上で何かあった時に、いきなり飛ばされたりしてね。


 まさかそんなことがあるとは考えにくいのだが。


 そんなこと無いように今は、祈っておこうかな・・・

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