第十一話 法治国家としての責務
この物語は全てフィクションであり、実在する人物、事件とは一切関係ありません。
「ふざけるな!」
公爵の怒号が、大会議室に響き渡った。
「私の許可もなく、公爵家の屋敷を捜索しただと!?」
ユリウスは、手にしていた書類を机の上へ置いた。
「ああ。正式な調査命令に基づいて実施した」
「正式な調査命令だと!? 誰がそのようなものを認めた!」
「必要な承認は得ている」
「私は何も聞いておらんぞ!」
「お前の許可を得る必要はない」
ユリウスは、淡々と答えた。
「何だと!?」
公爵はレオナルドへ向き直った。
「殿下! これは重大な権限の濫用ですぞ! 王国の重臣たる公爵家に、当主の許可もなく兵を踏み込ませるなど!」
レオナルドは、静かに公爵を見つめた。
「その件については、ヴィクトリアから説明してもらおうか」
「はい、兄上」
ヴィクトリアは、手元の書類を開いた。
「公爵閣下。まず、一つ確認させてください」
「……何ですかな!」
「今回の捜索について、公爵閣下は、当主の許可がないことを問題にされているのですね?」
「当然であろう!」
「では、王国法における国家反逆罪に関する規定については、ご存じでしょうか」
公爵の眉が動いた。
「……国家反逆罪?」
「はい」
ヴィクトリアは、資料の一節を指で示した。
「国家反逆罪の容疑がかかった場合、速やかにその者の嫌疑を晴らすべく、必要な捜索を行う旨が、法にも記載されております」
「……何?」
「当然ながら、無制限に捜索が認められるわけではありません。相応の嫌疑が存在し、定められた手続きを経る必要があります」
ヴィクトリアは、ユリウスへ視線を向けた。
「今回の捜索については、事前に提出された資料を確認し、必要な承認が行われています」
「ば、馬鹿な!」
公爵は机を叩いた。
「そのような法を、私が知らぬとでも思っているのか!」
「でしたら、今回の捜索が違法であると判断された理由をお聞かせください」
「……っ!」
「国家反逆罪の嫌疑が生じた場合、証拠の隠滅を防ぐ必要があります。そのため、対象者本人への事前通知や同意を必須とはしておりません」
「しかし、私は公爵だぞ!」
「はい。存じております」
ヴィクトリアは、表情を変えなかった。
「ですが、王国法において、公爵家だけが国家反逆罪の調査対象から除外されるという規定はございません」
会議室が静まり返った。
「それとも、公爵閣下は、貴族の地位によって法の適用を変えるべきだとお考えなのでしょうか」
「そ、そのようなことは申しておらん!」
「でしたら、問題はございませんね」
「問題がないわけがあるか!」
公爵は、ユリウスが置いた書類を指差した。
「そもそも、その国家反逆罪の嫌疑とやらは、何を根拠にしたものなのだ!」
ヴィクトリアは、リリアーナへ顔を向けた。
「それは……」
「私から説明させていただきましょう」
その言葉と同時に、手を挙げた者がいた。
それは一人の老人だった。
整えられた白髪。
長年、王国の政務を支えてきた宰相の正装。
そして、見慣れた穏やかな表情。
宰相アルベルト。
会議室にいた者たちが、一斉に目を向けた。
アルベルトは立ち上がり、ゆっくりと会議室の中央へ進んだ。
そして、レオナルドたちへ深く一礼した。
「失礼いたします、殿下方」
レオナルドは頷いた。
「うん。声をあげてくれてありがとう、アルベルト」
「とんでもございません」
アルベルトは静かに答えた。
そして、公爵へ顔を向けた。
公爵は、目を見開いたまま動かなかった。
その顔から、先ほどまでの余裕が消えていた。
「…………」
しばらくして、公爵の口から、低い声が漏れた。
「……貴様……」
「公爵閣下、年貢の納め時でございますな」
アルベルトは、これまでに把握していた事実を順に説明した。
公爵家が長年にわたり、隣国と関係を維持してきたこと。
王国の要職に関係者を送り込み、政治的な影響力を拡大してきたこと。
そして、その動きが単なる貴族家の勢力拡大ではなく、王家から実権を奪うための計画だった可能性があること。
「まず、公爵家と隣国との関係についてでございますが、両家の交流が現在に至るまで続いていることは、私も把握しております」
アルベルトは、机の上に置かれた資料へ視線を落とした。
「公爵家の始祖が隣国の王族であったことは、王国の公式な記録にも残されております。そして、その後も両国の貴族間で婚姻や人材の交流が行われてまいりました」
「それが何だと言うのだ!」
公爵が声を荒らげた。
「隣国との交流など、我が家に限った話ではあるまい!」
「おっしゃるとおりでございます」
アルベルトは静かに頷いた。
「それ自体を問題視しているわけではございません」
「ならば、何が問題なのだ!」
「その交流を通じて、王国の政治に影響を与えようとする動きがあったことでございます」
公爵の眉が動いた。
「……何?」
「公爵家から推薦された人物が、王国の重要な役職に就任する。そのこと自体は、何ら珍しいことではございません」
アルベルトは、別の資料を広げた。
「しかし、その推薦が長年にわたって特定の家系に集中していたこと。そして、推薦された人物たちが、公爵家の意向に沿った政策を支持する傾向にあったことは、確認しております」
「有能な者が同じ政策を支持することの何が悪い!」
「何も悪くはございません」
「ならば!」
「ただし、その政策が王国全体の利益ではなく、特定の勢力の利益を優先するものであった場合は、話が変わってまいります」
公爵は机を叩いた。
「そのような事実があるというのか!」
「こちらが資料です」
「……何?」
宰相の後ろで控えていた執事が大量の資料を机の上に置く。
「こちらは公爵家と隣国の関係、長年にわたる人事への介入、王国の政策決定権を掌握しようとする動き。全てを記録したものになります。それらを総合して、国家反逆罪に該当する可能性があると判断されました」
皆に見えるように、執事が一つ一つ丁寧に提示するものを、ヴィクトリアが説明した。
「十数年、ずいぶん時間がかかりましたぞ」
アルベルトの言葉はさして大きくないはずだが、会議室の全員にしみこんだ。
十数年。いったいどれだけ前から王国が公爵家を疑っていたのかがわかる言葉だった。
公爵は怒りからか、それとも焦りからか、立ち上がって机を叩いた。
「可能性だけで、屋敷を捜索したというのか!」
「可能性だけならば、どれだけよかったことか」
「……っ! 何を根拠に」
「問題はそれらを隣国の人間が知っていたということです」
一枚の紙が提示される。
「これはっ!」
「ええ、毒を取り扱っていた商人は隣国の人間でした。そして、その者が持っていた書類。これは、国王亡き後に予定されていた人材配置を記したものです」
皆が息を呑む。
城内の情報を一介の商人が簡単に入手できるはずがない。
それも隣国の商人とあらば、城内に入ることすらも難しい。
「……元々、この規定は嫌疑を調査するために設けられたものです」
ヴィクトリアは静かに答えた。
「犯罪が確定してからでなければ調査できないのであれば、証拠を集めることもできません。そもそも、この規定は、疑いを掛けられた貴族自身が、身の潔白を晴らすために王城へ調査を願い出たことから始まっています」
「……っ!」
「もちろん、調査の結果、嫌疑を裏付ける証拠が見つからなければ、その旨を記録し、適切な手続きを取ることになります」
公爵は、言葉を詰まらせた。
ヴィクトリアは続けた。
「よって、この規定は、国家反逆罪の疑いをかけられた者を、根拠のない疑惑から速やかに解放するためのものでもあります」
「……嫌疑を晴らすため、だと?」
「はい」
ヴィクトリアは頷いた。
「公爵閣下が潔白であれば、今回の調査によって、それを証明する資料が得られる可能性もあったわけです」
公爵は、しばらくヴィクトリアを睨みつけていた。
「……詭弁だ」
「どの部分がでしょうか」
「貴様らは、最初から私を陥れるつもりだったのだろう!」
リリアーナが口を開いた。
「公爵閣下。それは違います」
「何が違う!」
「私たちは、確認したかっただけです」
「何をだ!」
「公爵家が、本当に王国を乗っ取ろうとしていたのかどうかを、です」
リリアーナは、ユリウスが持ち込んだ書類へ視線を落とした。
「先ほどまでは、疑わしいことは分かっても、決定的な証拠がありませんでした」
「当然だ! そのような計画など存在せぬのだからな!」
「でしたら、今回の調査で何も見つからなければ、それでよかったんです」
「……っ!」
「ですが、実際には見つかってしまいました」
公爵の視線が、机の上の書類へ向けられた。
ユリウスが、その一枚を手に取った。
「公爵。こちらを確認しろ」
「…………」
「公爵家の書庫に保管されていたものだ」
ユリウスは、書類を公爵の前へ置いた。
「王国内の重要な役職について、どの家系の者を配置するかが記されている」
公爵は、書類へ目を落とした。
そこには、複数の役職と人名が並んでいた。
既に任命された人物。
今後、推薦する予定の人物。
そして、配置を変更する必要があると記された人物。
「……これは、単なる人事計画だ!」
公爵が声を上げた。
「有能な者を適切な役職に就けるためのものにすぎん!」
「ならば、こちらはどう説明する」
ユリウスは、別の書類を差し出した。
公爵の表情が変わった。
「……っ!」
「王国の人事について、隣国側へ報告するための記録だ」
「……なぜ、そのようなものが……」
公爵は、思わず呟いた。
ユリウスは、その言葉を聞き逃さなかった。
「何か心当たりがあるようだな」
「な、ない!」
公爵は慌てて首を横に振った。
「そのような書類、私は知らぬ!」
「そうか」
ユリウスは頷いた。
「ならば、こちらも確認してもらおう」
さらに一枚の書類が置かれた。
今度は、公爵家の印章が押された書簡だった。
その内容を見た公爵の顔が、青ざめていった。
書簡には、王国の要職への人材配置が予定どおり進んでいること、今後も影響力を拡大するために協力を求めることが記されていた。
そして、その宛先は隣国の有力者となっていた。
「……で、でたらめだ!」
公爵は書類を突き返した。
「このようなもの、いくらでも偽造できるではないか!」
ヴィクトリアが口を開いた。
「その可能性についても、当然確認する必要があります」
「そうだろう!」
「ですので、今回の捜索では、書類が保管されていた場所、発見した時刻、立ち会った人物についても記録されています」
ヴィクトリアは、調査報告書を開いた。
「また、印章や筆跡についても、過去の公文書と照合する予定です」
「……っ!」
「現時点で、これらの資料が全て真正なものであると確定したわけではありません」
公爵は、わずかに表情を緩めた。
「ならば――」
「ですが、これだけの資料が公爵家から発見された以上、国家反逆罪の嫌疑をさらに詳しく調査する必要があります」
「…………」
公爵は、再び言葉を失った。
◇
「……もう一つ、確認してもらいたいものがある」
ユリウスが、書類の束から一通の封書を取り出した。
それまでの書類とは異なり、封書には隣国の印章が押されていた。
「これは、公爵家の書庫に保管されていたものだ。ほかの書類とは分けて、鍵のかかった箱に収められていた」
公爵の表情が変わった。
「……それは」
「見覚えがあるようだな」
「し、知らぬ!」
ユリウスは、封書から取り出した書簡を広げた。
「では、内容を確認してもらおう」
会議室の視線が、一斉に書簡へ集まった。
「王国内の協力者による配置は、おおむね予定どおりに進んでいる。だが、現国王の存在が、最終段階への移行を妨げている」
ユリウスは、そこで一度言葉を切った。
「現国王を排除し、王位継承に伴う混乱を利用して、王国の政務を掌握せよ」
会議室が静まり返った。
ユリウスは、さらに読み進めた。
「実行に際しては、王宮内部の協力者を用いること。毒物については、前回の失敗を踏まえ、確実に効果を発揮するよう濃度を調整すること」
「……っ!」
リリアーナは、思わず立ち上がった。
「ユリウスお兄様! その部分、もう一度お願いします!」
ユリウスは、リリアーナへ視線を向けた。
「毒物については、前回の失敗を踏まえ、確実に効果を発揮するよう濃度を調整すること、だ」
リリアーナは、机の上に置かれていた事件の調査記録を手に取った。
「……一致しています」
その声が、わずかに震えていた。
「私が以前、毒を盛られた時と、お父様に使われた毒は同じ種類でした」
ヴィクトリアが頷いた。
「ええ。医師の報告にも、そのように記載されています」
「ですが、お父様に使われた毒は、濃度が高くなっていました」
リリアーナは、ユリウスの持つ書簡を見つめた。
「前回の失敗を踏まえて、濃度を調整する……」
書簡の内容は、二つの毒殺事件を結びつけていた。
以前、リリアーナが毒を盛られた事件。
そして、国王エドワードが毒を盛られた事件。
別々に調査されていた二つの事件が、一つの計画によって引き起こされた可能性が、ここで明確になった。
「……公爵閣下」
リリアーナは、ゆっくりと公爵へ顔を向けた。
「この書簡について、説明していただけますか?」
「…………」
公爵は、何も答えなかった。
ユリウスが、さらに別の書類を取り出した。
「こちらも確認しろ」
それは、王宮内の協力者に関する記録だった。
「国王の私室へ出入りできる者の一覧だ。勤務時間、担当業務、連絡方法まで記されている」
リリアーナは、資料へ目を落とした。
そして、一人の名前を見つけた。
「……この人」
国王の酒に毒を混入させた侍女だった。
「ユリウスお兄様。この方は、先ほど証言していただいた侍女です」
「ああ。こちらでも確認した」
ユリウスは頷いた。
「書類には、国王の酒を用意する役割を利用するよう記されている」
「……っ!」
リリアーナは、侍女の証言を思い返した。
命令に逆らえなかったという言葉。
国王が酒を求めた際に、毒を混入させたという証言。
そして、実際に発見された毒の痕跡。
全てが、書類の内容とつながっていた。
「……そういうことだったんですね」
リリアーナは、小さく呟いた。
レオナルドが口を開いた。
「ユリウス。その書簡には、命令を受けた者についても記されているのかな?」
「ああ」
ユリウスは、書簡の末尾を示した。
「宛先は、公爵家当主だ」
会議室が騒然となった。
「な……!」
公爵は、後ずさった。
「馬鹿な! そんなものは知らぬ!」
ユリウスは、もう一通の書簡を取り出した。
「そして、こちらが返答だ」
「……っ!」
「国王排除の指示を受領したこと、王宮内部の協力者を通じて実行の準備を進めることが記されている」
ユリウスは、公爵を見据えた。
「公爵家の印章もある」
「偽物だ!」
公爵は叫んだ。
「そんなもの、いくらでも偽造できる!」
「その可能性については調査する」
ユリウスは、表情を変えずに答えた。
「だが、書簡の内容と実際に起きた事件が一致していることについては、どう説明する?」
「偶然だ!」
「前回の毒殺未遂で使われた毒の種類も、今回の毒の濃度も、王宮内部の協力者の名前もか?」
「……っ!」
公爵は、何も答えられなかった。
アルベルトが、静かに口を開いた。
「公爵閣下」
「……何だ!」
「私は、長年にわたり、王国の政務を担当してまいりました」
アルベルトは、公爵を見つめた。
「その中で、公爵家が王国の政治に影響力を持とうとしていたことも、承知しておりました」
「……っ!」
「ですが、国王陛下の命を奪うことまで、計画に含まれていたとは……」
アルベルトは、そこで言葉を切った。
「……誠に、残念でございます」
「黙れ!」
公爵は、アルベルトを睨みつけた。
「貴様に何が分かる!」
「全てを理解しているとは申しません」
アルベルトは、静かに答えた。
「ですが、国王陛下の命を奪うよう指示した書簡が、公爵家から発見されたという事実は、極めて重大でございます」
ヴィクトリアが頷いた。
「国家反逆罪に加え、国王毒殺事件への関与についても、正式な調査が必要になりますね」
「……っ!」
公爵は、周囲を見渡した。
先ほどまで自分に賛同していた貴族たちも、今は誰一人として口を開かなかった。
レオナルドが、静かに告げた。
「公爵。今回発見された書類については、正式に調査を進めることにするよ」
「……殿下!」
「もちろん、書類の真偽も確認する。公爵にも、反論する機会は設けるつもりだ」
レオナルドは、真っ直ぐに公爵を見つめた。
「でも、これだけの証拠が見つかった以上、何もなかったことにはできない」
公爵は、唇を震わせた。
「……私は……」
その声は、途中で途切れた。
ユリウスが、兵士たちへ視線を向けた。
「公爵の身柄を確保しろ」
「はっ!」
兵士たちが、公爵の両側へ進み出た。
「ま、待て!」
公爵は、慌てて声を上げた。
「私は公爵だぞ! このような扱いが許されると思っているのか!」
ヴィクトリアが、静かに答えた。
「公爵閣下。先ほども申し上げましたが、王国法において、公爵家だけが国家反逆罪の調査対象から除外されるという規定はございません」
「……っ!」
「そして、国王毒殺事件への関与を示す資料まで発見された以上、証拠隠滅を防ぐための措置も必要になります」
公爵は、何も言えなくなった。
兵士たちに付き添われ、ゆっくりと出口へ向かう。
その背中を、リリアーナは黙って見つめていた。
◇
公爵が退室した後も、会議室には重苦しい空気が残っていた。
ユリウスが持ち帰った資料は、国家反逆罪だけでなく、国王毒殺事件の調査にも大きな進展をもたらしていた。
隣国からの指示。
公爵家からの返答。
王宮内部の協力者。
そして、実際に使われた毒。
それぞれの記録が、事件の経緯と一致している。
リリアーナは、書簡を見つめていた。
父と酒を酌み交わした夜のことが、頭に浮かぶ。
いつもより、少しだけ穏やかだった父。
これまでの出来事を振り返りながら、ゆっくりと話をした時間。
そして、その翌朝。
父は、もう帰ってこなかった。
「……お父様」
リリアーナは、小さく呟いた。
レオナルドが、隣から声をかけた。
「リリアーナ」
「……はい」
「まだ、全てが終わったわけじゃないよ」
「……分かっています」
リリアーナは、ゆっくりと頷いた。
「書類が見つかったからといって、全ての関係者が分かったわけではありませんし、隣国の誰が指示を出したのかも、まだ調べる必要があります」
「うん」
「それに、公爵閣下がどこまで関与していたのかも、確認しないといけません」
レオナルドは、静かに頷いた。
「そうだね」
リリアーナは、もう一度書簡へ視線を落とした。
父を殺した者たちにつながる証拠が、ようやく見つかった。
それでも、胸の奥に残るものが消えるわけではなかった。
リリアーナは、書類をそっと机へ置いた。
「……必ず、最後まで調べます」
その言葉に、レオナルドは何も言わなかった。
ただ、静かに頷いた。
お読み頂き、ありがとうございます。




