第6話 仲間
バシッ!ビシッ!ベシッ!
ぐえぇぇぇ~~~
ゾンビハンターのリーダー、大山武志の紙ヌンチャクがゾンビを退ける!
ヒュンヒュンヒュン、バシュッ!
ぐえぇぇぇ~~~
ゾンビハンターの隊員、中村康平の縄跳びハンマーがゾンビを驚かせる!
(縄跳びハンマーは縄跳びの持ち手にテニスボールをはめ込んだモノだ)
シュパァーン!シュパァーン!
ぐえぇぇぇ~~~
ゾンビハンターの隊員、小川明美の濡れタオル鞭がゾンビを嫌がらせる!
(濡れタオル鞭は濡らしたタオルの両端を持ち、相手に向けて片手を放し、相手に当たる寸前で素早く引く、とても痛い攻撃だ)
ゾンビハンターの隊員、留学生ロペスがゾンビの群れの前に飛び出した!
「やめろ!ロペス。仲間にも被害が出るぞ!!」
「ニホンゴ、ワカリマセ~ン!」
留学生ロペスはミニ黒板を構えた。
「ロペェェーーースゥゥゥ!!」
ギ、ギ、ギ、ギィィィ~~~・・・・
留学生ロペスはミニ黒板に爪を立てた!
ぐえぇぇぇ~~~
ギャァァァ~~~
周りにいたゾンビの群れとゾンビハンターたちは耳を押さえてのたうち回った。
――――――
ぼくたちは今日も街へ向かっていた。
「オラオラー!今日もぶっ飛ばすよーっ!」
キュルキュルキュル!ブロロロロローーーッ!!
「今日はたどり着けるかな~?」
「大丈夫さぁ。昨日よりぶっ飛ばすからねぇ。」
ひえぇぇぇ~~
―――
キキィィィーーーッ!
昨日と同じ場所に車を止めた。
ぼくとばあちゃんはゾンビたちを追い払いながら進む。
じいちゃんも後ろをついてくる。
どれくらいのゾンビを追い払っただろう?
かなり時間が掛かってしまった。
「そこの2人!早く逃げて!・・・って、またアンタらか。」
「あらら、昨日の兄ちゃん。元気かね?」
「あ、はい。元気です。・・・いやいや」
「コンニ、チワワ。」
「あ、はい。こんにちは・・・えぇぇーーーっ!」
「しゃ、しゃべった!?ゾンビがしゃべった??」
「だから言ったでしょ?じいちゃんは危険じゃないって。」
「いや、しかし・・・」
「グオオォォォーーー」
ふと気付くといつの間にかゾンビの群れに囲まれていた。
「くっ!しまった。油断した。」
「大丈夫さぁ。ばあちゃんがついてるからねぇ。」
「ぼくもいるよ!」
「ジイ、チャンモ。」
「来るよ!」
パァーン!
「行くよ!」
ピシッ!
「俺も!」
バシッ!
「ハイ、ドウゾ」
ゴクリ
じいちゃんは缶コーヒーを取り出し、ゾンビたちに振舞った。
「ジャア、マタネ」
じいちゃんはゾンビたちと仲良くなり、帰ってもらっていた。
辺りのゾンビはいなくなった。
じいちゃん、すごいや!
「・・・ホントなんだね。」
「え?」
「君のおじいちゃん、安全なようだ。」
「でしょ?」
「信じるよ。それに、君も強いね。おばあちゃんも。」
「えへへ~」
「兄ちゃんも強いよぉ。その武器もかっこいいねぇ。」
「いえいえ、おばあさんのハリセンもかっこいいですよ。」
「ところで、皆さんはどちらへ?」
「ぼくらは『良く効く製薬』に向かってるんだ。」
「『良く効く製薬』に?どうして?」
「ワクチンを探しに。」
「ワクチン?・・・そうか、なるほど。」
「おや?心当たりがあるのかね?」
「いえ、あの辺りは特にゾンビが多いのでおかしいなと思っていただけですけど。」
「そうかね。」
「じゃあ、俺も一緒に行きますよ。」
「それは助かるねぇ。」
『カ~ラァス~なぜなくの~・・・』
街のスピーカーから夕刻を告げる音楽が流れて来た。
「おやおや。今日も間に合わなかったねぇ。」
「え?」
「そうだね。帰ろっか。」
「え?」
「じゃあ兄ちゃん。また明日ねぇ。」
「え~~~」
ぼくたちは、家に帰った。




