第7話 武器
「おはようございまーす!」
ぼくたちがラジオ体操をしていると、じゅんさんがやって来た。
「じゅんくん!ラジオ体操していきなさい。」
「いや、あの、お話が・・・」
「はい、ウンチモリモリのポーズ!」
「あ~コレ恥ずかしいやつ・・・」
「しっかり腰落として~、モリモリ!」
「あ、はい・・・モリモリ(照)」
ラジオ体操が終わった。
「じゅんさん、今日はどうしたの?」
「あ~スタンプカード忘れた~・・・」
「え?」
「あ、そんなのなかったわ。」
「はい、じゅんくん!これスタンプカードねぇ。」
「え!?スタンプカードあるんですか??」
「あるよぉ。毎日来てねぇ。」
「起きれるかな~?アハハハ・・・」
「ねぇじゅんさん、何しに来たの?」
「それはラジオ体操・・・あ!違う違う。」
じゅんさんは平静を取り戻した。
「聞きましたよ。」
「2日続けて辿り着けなかったそうですね。」
「時間が掛かり過ぎたとか。」
「そうだねぇ。間に合わなかったねぇ。」
「ゾンビがめちゃくちゃ多いんだよ?」
「ゾンビ、オオイヨネ。」
「今日は僕も行きます。休みなんで。」
「ホント?やったー!」
「あと、コレも・・・」
じゅんさんは見たこともないモノを取り出した。
「え?これって・・・」
「大樹くんへプレゼントだよ。」
これは・・・割りばしゴム鉄砲?
でも、何か違う・・・
「こうやって使うんだよ。」
じゅんさんはゴム鉄砲に付いているハンドルを回し始めた。
ズババババッ!
「え!?凄い!何それ、連射??」
「フフフ。特製割りばしゴムマシンガンさ!」
「じゅんさん、凄~い♪」
「昔からこういうの得意でね。」
大樹はゴムマシンガンを手に入れた!!
「でも、じゅんさん。輪ゴムの補充が大変なんじゃ・・・」
「あ~、まぁ・・・そうだね。」
ササササササ・・・
「え!?じいちゃん速っ!!」
じいちゃんが超高速で輪ゴムをセットしてしまった!
「じいちゃん、何で?」
「この人、漁師だからねぇ。仕掛け作るのも速いんだよぉ。」
「アサメシ、マエダゼ・・・ゴハン、マダ?」
「はいはい、ご飯にしようねぇ。じゅんくんも食べてねぇ。」
「あ、頂きます。」
ぼくたち4人、楽しく朝ご飯を食べました。
――――――
ズババババッ!
ぼくはゴムマシンガンをぶっ放す。
「よし!これ凄いよ!」
ササササササ・・・
じいちゃんが輪ゴムをセットする。
スパーーーンッ!
ばあちゃんが巨大ハリセンで威嚇する。
じゅんさんの運転する軽トラの荷台に乗ったぼくたち3人。
近づいてくるゾンビたちを追い払っていく。
いつもはゾンビが多過ぎて車を降りていたけど今日はこのまま進めそうだ。
順調に進んで行くぼくたち。
しばらくするとゾンビの群れに囲まれている人を発見。
ズババババッ!
ぼくはゴムマシンガンでゾンビの群れを追い払った。
「大丈夫?」
「ああ、助かったよ。」
「あ、昨日の・・・」
「あぁ君たちか。いや、ありがとう。」
「君たちを待ってたんだ。」
「そうなの?」
「昨日、一緒に行くって言っただろ?」
「そうだったね。お兄ちゃんありがとう。」
「それから、おばあさん・・・」
「ノリ子でいいよぉ。お兄ちゃん名前は?」
「あ、はい、ノリ子さん。俺は大山武志です。」
「そうかい。タケちゃんだね。」
「タケ・・・。あ、ノリ子さん。これ良かったら・・・」
タケちゃんは新聞紙で作った紙ヌンチャクを取り出した。
あれ?ヌンチャクより1本多いような・・・
「おや?それは三節棍だねぇ。」
ばあちゃんの目がギラリと輝いた気がした。
「はい、三節棍です。ノリ子さん好きそうだなと思って。」
「フフフ、タケちゃん分かってるねぇ。」
「やはり、そうですか。」
「若い頃カンフー映画にハマってねぇ。三節棍の練習もしたもんさぁ。」
「好きですね~。」
ばあちゃんは紙三節棍を手に入れた!!
ヒュンヒュンヒュン、バシッ、バシッ、ドドンッッッ!!
ばあちゃんは華麗に舞った!
「す、凄いよ、ばあちゃん!」
「いいねぇ。しっくりくるよぉ。」
「さぁ、それじゃあ行こうかねぇ。」
ぼくたちは『良く効く製薬』の前に立っていた―――




