表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真っ白なページに綴る、僕の青春  作者: Minateru


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/49

第三十八頁ー二人の静電気(二)

「リーン♪」

陽射しは今、あらゆる場所をまっすぐに照らしている

一つの教室の中で、たくさんの背中が机に突っ伏している

まぶたを半分閉じた目が、なんとか黒板の方を見ようとしている

コツン…

教室の反対側、遠い黒板の方から

白い文字の列はもうこれ以上増えなくなった

先生の背中がゆっくりクラス全体に向きを変え、顔には明るい笑顔が浮かんでいる

「今日の授業は、思ったよりちゃんとできてるみたいだね?」

「今日勉強した内容は、次の時間の小テストに出るからね。」

「家に帰ったらちゃんと復習しておいて!」

「-----はーい---------」小さな声があちこちから響く

………………………

ざわざわ…ざわざわ…

背中が次々と机から離れていく

教科書は今、きれいにカバンにしまわれている

みんなが遠い扉の方へ向かっていく

……

のびーっ~

僕の後ろから、レンが椅子から体を起こす

まだ少し目が閉じかけたまま、髪の毛も少し乱れている

体を思いっきり後ろに反らし、両手を組んでいる

「やっと…終わった…」

「一日中続くかと思ったよ!」

ガサゴソ…

僕の手が、小さな道具に伸びる

何度も頭を回して、周りを確認する

ジーッ!

「ねえ。」レンが僕の肩に腕を回し、ぐっと近づいてくる

「今、なんか予定ある?」

「一緒に食堂行こうぜ!」

「今日どんなメニューか見てみよう。」

カチッ

「今日はちょっと無理だ。」僕はカバンのファスナーを閉めながら、軽く首を振る

「ツメコさんと先に約束があるんだ。」

「いいじゃんいいじゃん。」レンが明るく笑い、目を閉じる

「ちょっと一緒に買いに行くだけだよ。」

「もしかしたら何か美味しいもの見つかるかもよ。」

「…」僕は体を傾け、指を口に当てる

「別にそこでずっと食べなきゃいけないわけじゃないだろ。」レンが体をまっすぐにし、両手を腰に当てる

「気に入ったら、あいつらにも持ってって一緒に食べさせればいいじゃん。」

コツ…コツ…

「そうだな。」僕は机から立ち上がり、出口の方へ歩き出す

「どうせ約束までまだ時間あるし。」

「少し行くくらいなら大丈夫だろ。」

「そういうことだよ!」レンが腕を出口の方に真っ直ぐ伸ばす

…………………………….

遠くから、一人の女の子が目を丸くしてこちらを見ている

手に携帯電話を持ち、視線がずっとこちらを追っている

…………………………………………………………………………………………………………………………….

そよそよ…そよそよ…

階段の踊り場、日陰に覆われた場所

そよ風が髪の隙間を優しく通り抜ける

そして下の方を真っ直ぐ見下ろす視線

人がぎっしり集まっている場所

陽射しが校庭全体を照らしている

……

「ただー!」

笑顔が大きく広がり、視線がまっすぐに僕に向けられる

ツメコさんが背筋を伸ばし、両腕を大きく広げている

大きな四角い箱がいくつも並び、床には何枚かの布が敷かれている

「どう?印象いいでしょ?」

「今日うちでちょっとした準備してたの。」

「だからついでにみんなに分けてあげようと思って持ってきた!」

「うわ…」

アマミヤさんの体が少し縮こまり、頭がスケッチブックに隠れる

目を丸くして見つめ、口が少し開いたまま

「そんな…わざわざしなくてもいいのに…」僕はツメコさんの方に体を傾け、唇を歪めて笑う

「ただの…昼ご飯なのに…」

フッ…

「印象的でしょ?」ツメコさんが手を腰に当て、目を閉じる

「これだけ準備するの、結構時間かかったんだから!」

「でもなんとか全部やりきったよ!」

「でも…なんで…こんなにたくさん…」僕の片方の頰が少し引きつる

「どうせ…うちのちょっとした用なのに…」

「費用も…手間も…」

えっと…

「それは…」ツメコさんが顔を別の方向に向け、唇を歪める

「心配しなくていいよ…」

「うちは…全然気にしないから…」

「ツメコちゃん…実はお金持ち……」アマミヤさんがスケッチブックの後ろから目を覗かせる

……

バタバタ…

「もうそんな話はどうでもいいよ!」ツメコさんが手を激しく振る

「早く食べないと、美味しくなくなっちゃうよ。」

「こんなの…僕、受け取れないよ…」僕は敷物から少し後ずさる

「どう考えても…これ全部…」

スッ

「もう言い訳しない。」ツメコさんが片方の頰を膨らませ、顔を逸らし、お弁当箱を差し出す

「ハルくん。」

「受け取って、座って、食べて。」

「そうしないとこれから…」

「これからは、そっちから何ももらわないからね!」

すっ…

「じゃあ…」僕は両手でお弁当箱を受け取る

「いただきます。」

「そうこなくちゃ!」ツメコさんが微笑み、周りを見回す

「ミヤキちゃんも遠慮しないで。」

「そのまま座って食べちゃって!」

「…」アマミヤさんが小さく頷き、体を近づける

………………………………..

さぁーっ

木の葉が、今、絶え間なく揺れている

風に乗り、僕たちの髪を軽く揺らす

コトッ

「ところで…」ツメコさんが箸を置き、僕たちを見る

「さっきの授業、ちゃんとノート取れた?」

「先生の説明、難しくて声も優しいし。」

「結局私、ずっと寝てた。」

トン

「それなら…」僕はお弁当箱をそっと置く

「後で僕が教えてあげるよ。」

「僕、全部ノート取ってるから。」

「さすがハルくん!」ツメコさんが僕の方に体を寄せ、笑顔を浮かべる

「いつでも頼りになるよね。」

じーっ

「…」アマミヤさんがスケッチブックの後ろに隠れ、僕から目を離さない

「まさか…」僕は目を閉じ、体をアマミヤさんの方に向ける

「違うよ。」アマミヤさんが何度も首を振り、唇を小さく動かす

「でも…」

ぺらっ

「ハックン、ダメ…」アマミヤさんがスケッチブックを僕の方に向ける

「あの道に行っちゃダメだよ…」

…...

スケッチブックの上に、一枚の絵が現れる

一人の男の子が背筋を伸ばして座り、後ろの方に優しく微笑んでいる

もう一人の男の子は机に突っ伏しているのに、

手は相手の背中から離れていない

クイッ!

「これどういうこと、ハルくん?」ツメコさんが僕の襟首を掴み、顔をぐっと近づける

「なんでそんな道に行っちゃうのよ!?」

「何かあったら、ちゃんと私たちに言ってよ!」

「あ…そういう意味じゃなくて…」僕は周りを見回し、額に小さな汗が流れる

「実は…あの時…」

「レンが…僕の背中を借りただけで…」

ゆさゆさ…ゆさゆさ…

「どうしてあいつをかばうの…」ツメコさんが僕の体を何度も揺らす

「どうして私の前に来て、私をかばってくれないの!」

…………………………………………………..

タップ…タップ…

すぐ上の階段のところ

一人の人影、横に紙袋に入ったパン

指が携帯電話の上を滑っている

視線が時々、別の場所に流れる

…………………………………………………………………………………………………………………………………..

カリカリ…カリカリ…

教室の後ろの時計が、今、二時を打っている

教室のカーテンはほとんど動かない

白い文字がまだ黒板に現れ続けている

生徒たちの体が机に長く突っ伏している

何人かの視線は、まだ先生を追いかけている

……

「何も起きてない…よね。」コハリが机に顔を伏せ、目を大きく見開く

………

はぁ…

コハリの頭の中で、いろんな考えが巡る

「まあ、そうだよね。」コハリが顔を上げ、背中を少し丸め、ハルの方をチラリと見る

「どうせ昨日話したばかりなんだし。」

「他にもいろいろあったし。」

ガサゴソ…ガサゴソ…

「もう…」コハリがカバンの中に手を入れ、すべてのポケットを見回す

「…私、何考えてたんだろう?」

……

カバンの横の部分に、きれいに折りたたまれた一枚の紙が出てくる

「うわ?」コハリの目が大きく見開き、唇が小さく動く

「これって…何…」

さっ

「また誰かが適当に置いたのか。」コハリの目が細くなり、手が紙を引き出す

「本当に無神経だよね。」

……

パサッ

紙の内側に、文字の列が現れる

下の方に不思議な番号の列もある

「ハルが絶対忘れると思ってさ。」

「だからもし後でうちのガキが何か手伝ってほしいことがあったら…」

「下の番号で連絡して。」

「これ…」コハリの唇が小さく動き、頭を少し傾ける

「私、どうすればいいの…」

「…」コハリの目が携帯電話に向かって大きく見開かれる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ