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天尊降臨 ~神々の子は諸天万界を旅する~  作者: ポンタ
第一章 玉修門の使用人・凡吉
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山賊退治の奨励品・後編

 凡吉はその後、次々とパックを開封した。


『主のために楯となる』達成パック

【称号】

護衛

【功法】

龍鱗功(基礎)

龍爪功(基礎)

【装具】

龍神珠の玉佩

【物品】

四聖獣符×16

【陣法】

五行万象陣


『初めて人間を恐慌させる』達成パック

【称号】

魔睺羅蛇(まごらだ)

【装具】

魔睺羅蛇牙(まごらだが)の小刀

【眼術】

蛇眼(じゃがん)


『初めて人間に暴力を振るう』達成パック

【称号】

破落戸(ごろつき)

【物品】

凝気丹×16

銀子票×16


『初めて人間を負傷させる』達成パック

【称号】

悪人

【物品】

凝血軟膏×16

銀子票×16


『初めて人間を殺害する』達成パック

【称号】

人殺し

【功法】

凶殺之相(基礎)

【装具】

氷爪甲


『刃物で人間を殺害する』達成パック

【称号】

切り裂き魔

人斬り

【装具】

貯蔵指環

短刀:『裏切(うらぎり)』

【物品】

血気丹×16


『投擲で人間を殺害する』達成パック

【称号】

凶手

【技術】

投擲術(初級)


『逃走する人間を殺害する』達成パック

【称号】

残虐非道

極悪非道

悪逆非道

【功法】

閻魔炎(初級)


『恐慌状態の人間を殺害する』達成パック

【称号】

暴君

【功法】

閻魔乱(初級)


『初めて人間の集団を壊滅させる』達成パック

【称号】

虐殺者

屠殺者

人狩り

【物品】

金子票


『山賊を殺害する』達成パック

【称号】

誅殺者

討伐者

掃討者

【物品】

金子票


『自身が殺害した相手の持ち物を奪う』達成パック

【称号】

追剥(おいはぎ)

強欲


(……不穏な……)凡吉は思った。

 確かに、自分は人を殺した…しかも16人も…だがまさか、それがこんな形で返ってこようとは……。


              ※


――ところ変わって天上世界。某所にある御殿の一室にて……。


(おかしいわ……あの子の気が急に魔気や邪気を帯び始めた……)


 机の上にある鏡に映る光景を見て、女神はそう思った。


(確かに殺生はしたけれど、状況から考えて致し方なかったこと……あの子は、殺戮の快楽に目覚めてしまったのかしら?)


 しかし、鏡に映る凡吉を見る限り、心魔(しんま)や走火入魔(そうかにゅうま)の気配はない。そのことが、女神を余計に不安にさせる。


(凡吉……自分を律することを忘れないで……)


 届くはずのない声を胸に秘め、女神はため息をついて鏡に目を向け続ける。


               ※


(この称号っていうシステム? 権能? すごいな……)


 そんな女神の憂いなど知る由(よし)もない凡吉は、『諸天万界』の画面に映る『称号』の説明欄を見つめていた。


『護衛』

自分が指定した人物を守る行動をとった場合、自身の防御力の補正(中)


『魔睺羅蛇(まごらだ)』

効果1:蛇神の威圧

自身より境地が低い生命体を恐慌させる。

完全に恐慌させると、身体を麻痺(まひ)させて一切動けなくできる。

効果2:蛇神の守護

蛇属の生命体・霊体に好(す)かれやすくなる。

効果3:蛇神の恩寵

蛇に関連する功法・技術の習得速度向上(大)


『破落戸』

武器を装備していない状態での攻撃力の上昇(中)


『悪人』

人間に攻撃する際、攻撃力の上昇(中)


『人殺し』

人間を殺害した場合、体力・気力を一定量回復。


『切り裂き魔』

斬撃による攻撃力上昇(大)


『人斬り』

人間に対する斬撃の命中率上昇(中)


『凶手』

投擲術を使用した際、命中率上昇(中)


『残虐非道』

人間への加害行為による、対象の心理的ダメージ上昇(大)・自身の心理的負担の軽減(大)


『極悪非道』

人間に恐慌を与えた場合、自身より境地が低い者を死亡させる事が出来る。(選択可)


『悪逆非道』

人間への加害行為において、全能力上昇(大)


『暴君』

自身より境地が低い者との戦闘において、全能力上昇(特大)・恐慌を与える事が可能(選択可)


『虐殺者』

複数の人間への加害行為において、全能力上昇(大)


『屠殺者』

人間に対して加害行為を行う時、武器・凶器の耐久度減少緩和(中)


『人狩り』

人間の位置測定能力の付与(中級)


『誅殺者』

罪業を背負う人間に対して、全能力上昇(大)


『討伐者』

生命体に対する攻撃力の上昇(中)


『掃討者』

一度に二人以上の人間を殺害した場合、獲得する経験値増加(中)


『追剥』

生命体を殺害した場合、『諸天万界』の各塔に報酬贈呈


(――もはや人類の敵なのではっ⁉)


 凡吉が焦燥していると、とあるものが彼の目を引き付ける。


(なんだ、これ?)


 それは、いわゆる『ビックリマーク』というものだった。

 凡吉がそれを押すと、画面が『精錬塔』という項目に切り替わり、そこには一文が記(しる)されていた。



【称号】の『残虐非道』・『極悪非道』・『悪逆非道』を融合できます。融合しますか?


 その文章の下には、『はい/いいえ』の表記がある。


(……どうせその道に進むなら、一番強くならないと……要は気持ちだ。道具も称号も、使い方次第っ!)


 凡吉はそう考えて、『はい』を押す。

 すると、少し画面が乱れたと思ったら、以下の文章が映された。


【残虐非道】×【極悪非道】×【悪逆非道】=【魔王】


――凡吉は驚愕する。そして、『魔王』の説明欄を調べた。


【魔王】

効果1:極悪の帝座

生命体への加害行為による、対象の身体的・心理的ダメージ上昇(大)

生命体への加害行為による、自身の心理的負担の無効化。

効果2:魔王の暴威

自身より低い境地の生命体を恐慌状態にさせる。

恐慌状態の生命体を死亡させる。(選択可)

効果3:破壊の行進

生命体への加害行為において、自身の全能力上昇(大)

効果3:魔王の饗宴(きょうえん)

自身が指定した生命体が死亡するたびに、『諸天万界』の各塔へ報酬贈呈

効果4:魔王の風格

自身が指揮する際に味方の生命体の士気上昇(大)・敵対する生命体の恐怖上昇(大)

効果5:魔王の活力

身体が損傷を受けても、生命力が維持できる限り再生する


(これ、マジでヤバイ奴じゃん……)


 その後、さらに画面に文章が記される。


【魔王】の称号を獲得しました。【物品】魔王魂核が贈呈されました。


……凡吉は苦笑しながら、更に他の称号を融合していく……今宵(こよい)は彼にとって、初めての徹夜となった……。


                   ※


(――あ、もう朝か……)


 ふと、小屋の窓から入る朝日に気付き、凡吉は画面から目を話して空を見る……どうやら、今日の天気も快晴らしい。

 早速いつものルーティンをこなしたいが、残念ながらその体力や気力はない。その代わりとばかりに、凡吉は『諸天万界』の画面に目を向ける。


行者:凡吉

称号:魔王・・・

境地:練体境6段

体質:虚無之体

   無漏之体

功法:練体功(初級)

   練気功(初級)・・・

技術:煉丹術(一品)

   煉器術(一品)

   符紋術(一品)・・・


 とりあえず、今の自分に出来ることはすべてやり切ったはずだ。

 凡吉は仕事に向かうため立ち上がる――が、寝ていないせいか、ふらついて寝台に倒れてしまった。


(……今日は相当疲れるだろうなぁ……)


 両手を使って起き上がりながら、凡吉はそう考えて小屋を後にした……。

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