第99話 妖精広場
いつの間にかビギンの街にはたくさんの妖精が訪れるようになっていた。
コボルト、ケット・シー、モグラ。
ほぼ全員がサクラたちと関わりのある妖精たちだ。
妖精たちはトラブルを起こすことなく、街の人たちとも関係は良好、平和に過ごせている。
ところで現在、サクラたちのクランには多くの資金が余っている。
サクラ以外のメンバーは生産職で自身で店を持っている。
売り上げは働いている妖精たちに給金を渡しているが、アンズたちはあまり買い物をしないので、その残りのお金はどんどん貯まっていった。
店で使う道具や素材を購入すれば良いのだが、基本的に自分たちで用意できてしまう。
その上、街で購入するよりも妖精の里などから入手できるものの方が質が良いから買う必要がないのだ。
なので使い道のないお金はクランの共有資金として放置されていた。
そこでサクラたちは埃をかぶりつつあるクランの資金を、妖精たちのためにパーッと使うことに決めた。
そうして生まれたのが妖精専用の広場。
サクラたちはまずビギンの街の一部の土地を購入する。
街の土地を購入するには多額の資金が必要だったが、余裕で支払うことができた。
そしてまっさらな土地に芝生を植え、ベンチや遊具を設置するなど工事を開始して数日、広場は完成。
完成した広場に妖精たちを連れていくと、皆思い思いに過ごしはじめる。
ちなみにこの広場はサクラたちのクラン所有のものなので、許可した者しか入ることができない。
現在はクランメンバーと妖精たちしか立ち入れないため、妖精たちはのびのびと過ごせるのだ。
妖精広場は街で過ごす妖精たちの憩いの場として定着する。
後にこの広場は妖精たちを見ることができる観光スポットとして有名になるのだった。




