第97話 訓練場
とある日。
「サクラさん、お願いがあるのです」
ボタンから自身が製作した武器の性能テストをお願いされるサクラ。
やってきた場所は冒険者ギルドにある訓練場。
ここではスキルや武器のテストを安全に試すことができる。
「お願いしますなのです」
サクラの目の前に現れたのは岩のゴーレム。
サクラは剣を抜くとゴーレムへと駆け寄る。
ゴーレムの後ろに回り込み一太刀浴びせると、バターのようにゴーレムの身体は切れる。
「うん、中々良い切れ味ね」
慣れた手つきで剣を振るうサクラ。
サクラの使う古武術は素手だけではなく、武器を使う技術も扱っている。
その種類は、剣や槍、弓といったメジャーどころの武器は一通り押さえられていた。
その後も槍や弓など武器を変えながら、テストは順調に続く。
ボタンの製作した武器はどれも扱いやすく、性能も問題ない。
「これが最後なのです」
最後に現れたのはオリハルコン製のゴーレム。
現在、ゲーム内で発見された中で最も硬いモンスターだ。
「くっ、流石に刃が通らないわね」
オリハルコンゴーレムに剣で斬りかかるも弾かれてしまう。
練気スキルを武器に纏わせれば倒せるだろうが、今回は素の状態での武器の性能テストだ。
ひとまずこんなところだろう。
「ありがとうございますなのです」
武器の性能テストは完了する。
「あっ、ボタンちゃん。さっきのオリハルコンゴーレムなんだけど、もう1度出してもらえるかしら」
どうやらサクラは先程のオリハルコンゴーレムともう1度戦うつもりらしい。
「わかりましたなのです」
再び現れるオリハルコンゴーレム。
「はぁっ!」
サクラは現れたオリハルコンゴーレムの腹に拳を叩き込む。
大きな音が訓練場に響く。
オリハルコンゴーレムの腹にはサクラの拳の跡がくっきりと残る。
「うーん、思っていた以上に硬いわね。でもこれなら簡単には壊れなさそうだし、サンドバッグで使うには良さそうね」
サクラは満足そうにオリハルコンゴーレムを見つめる。
こうしてボタンからのお願いは無事終了し、サクラは訓練場と新たな訓練道具を得ることができた。




