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第95話 妖精をダメにするクッション
「完成しました!」
サクラがクラウドシープを連れてきてから数日後。
カレンがクラウドシープの毛を使い、とあるものを製作した。
それは昔に流行った、人をダメにすると言われるクッション。
リアルに存在するクッションの材質はビーズだが、このクッションはクラウドシープの毛100%使用したもの。
クラウドシープの毛は柔軟性と弾力性があり、無加工のままでもクッションの中材として使用できた。
早速試作品を柴犬コボルドの里に置いたところ、コボルドたちに大好評となった。
はじめは見慣れぬものに恐る恐るだったコボルトたちだが、いざ座ってみるとその心地良さの虜となる。
しかし思わぬ弊害が発生した。
あまりの心地良さに身体が蕩けてしまい、コボルトたちはクッションから動かなくなってしまったのだ。
その結果、事態を重く見たヤナギからクッションは使用制限を設けられることになった。
ひと騒動はあったものの、カレンの製作したクッションはコボルトだけでなく、ケット・シーなど他の妖精たちからも注文が入る人気商品となった。




