第94話 クラウドシープ
白い毛玉に連れられた場所には大量の雲が集まっていた。
「もしかしてあれって…」
サクラは雲を鑑定するとクラウドシープと表示された。
よく見てみるとところどころに羊の頭が見える。
サクラは早速、とあるものを取り出す。
取り出したのは一束の草。
「ねぇあなたたち、これが好きなのよね?」
クラウドシープに草を見せながら話しかけるサクラ。
するとクラウドシープたちはサクラの方へと集まってくる。
この草はクラウドシープの好物。いつ出会っていいようにカレンから渡されていたものだ。
「焦らないで順番にね。…思ったよりたくさんいるわね。足りるかしら」
クラウドシープ1匹1匹に草を与えるサクラ。
用意していた草は何とか足りた。
クラウドシープ全員に草を与えたサクラは、
「相談があるのだけどいいかしら?」
サクラはクラウドシープたちに本題を切り出す。
現在、柴犬コボルトの里では先程クラウドシープたちが食べていた草を栽培している。
サクラたちはその草を提供する代わりに彼らの毛を分けてもらおうと考えていた。
「メェ~」
交渉は無事成立。
クラウドシープたちは早速、柴犬コボルトの里へ行きたいと話す。
「あ、でも移動が…」
サクラは熱気球は自身で移動できないことを思い出す。
すると白い毛玉がサクラの近くにやってくる。
「申し訳ないけど、またお願いできるかしら」
白い毛玉はまた熱気球の周りをグルグルと回り、熱気球は柴犬コボルトの里へと向かう。
熱気球のあとをクラウドシープたちが続く。
そして無事サクラたちは柴犬コボルトの里へ到着する。
近くにいた柴犬コボルトたちにクラウドシープの案内をお願いした。
「ありがとう助かったわ、あれ?」
サクラがお礼を言おうとするも、白い毛玉はいつの間にか姿を消していた。
結局、白い毛玉の正体わからないままだった。




