第85話 3個目の石
「モグ」
「ふむ、これはいいものなのです」
ボタンはモグラたちが採掘した鉱物を見せてもらっている。
その中には、
「こ、これは!見たことない鉱物なのです!」
どうやらボタンが見たことがない珍しいものがあったらしい。
ボタンはとても楽しそうにモグラたちの戦利品を吟味していた。
そんな様子を眺めているサクラに、
「モグ」
モグラが声をかける。
「どうかしたのかしら?」
「モグ」
モグラから石を手渡される。
「これってもしかして…」
サクラは持っている石を取り出す。
すると2つの石は磁石のようにくっつき合体した。
以前より更に一回り大きくなった石。
これで手に入れた石は3個目。
順調に集まっているが果たして全部でいくつあるのだろう。
「サクラさん、それを見せてもらっても良いなのです?」
「ええ、いいわよ」
ボタンに石を渡すサクラ。
しばらく石を観察していたボタンだったが、
「う〜ん、これは素材にできないのです。残念なのです」
残念そうに石をサクラに返すボタン。
「えっ、ボタンちゃん。これが何かわかるの?」
ボタンの言葉に思わずサクラが質問する。
「いえこれが何なのかはわからないなのです。でも加工できるかどうかは鍛冶師のスキルで確認できるのですよ」
ボタンも石の全容は鑑定できないが、鍛冶師は素材を加工できるかどうかは確認できるらしい。
その結果、石は加工できるアイテムではないことがわかった。
石について新たな事実が判明したが、いかんせん謎の部分は未だ多く残っている。
「モグ」
モグラは特に気にすることはないと言う。
そういえば今まで石を渡してきた妖精たちは皆同じようなことを言っている気がする。
今のところはただ持っていればいいらしいので、サクラは考えることをやめることにした。




