第79話 甲斐犬コボルトの里
「ガル」
「この先にあるのね?」
サクラは弟子甲斐犬コボルトことクスノキから自分の里に来て欲しいと頼まれる。
そして同行者がもう1人。
「楽しみですネ!」
カレンも今回一緒に来ることになっていた。
甲斐犬コボルトの里の入口はサクラとクスノキが以前出会った山の手前にあった。
道から外れた場所に来たクスノキがとある草むらをガサゴソかき分けると、地面に魔法陣が現れる。
おそらくケット・シーの里の魔法陣と同じようなものだろう。
「ガル」
クスノキに促されサクラとカレンは魔法陣の上に乗る。
すると魔法陣が光りサクラたちはその場から姿を消す。
転移したサクラたちが着いたのは柴犬コボルトの里と似たような場所だった。
「ガル!」
クスノキが声を上げると、
「ガル」「ガル」「ガル」
家から続々と甲斐犬コボルトたちが現れる。
現れた甲斐犬コボルトたちから歓迎を受けるサクラとカレン。
一通りわちゃわちゃしたのち、ここに呼ばれた本題を聞かされる。
「なるほど。皆さんの衣装製作の依頼ですか」
甲斐犬コボルトたちはカレンに衣装作って欲しいと依頼する。
どうやらクスノキに散々自慢され自分たちも欲しくなったらしい。
実はクスノキだけでなく他の甲斐犬コボルトたちも忍者が好きらしく、よく見ると額当てを付けていたりハチマキを巻いていたりする。
「お任せください!皆さんの衣装はワタシが完璧に仕上げてみせますヨ!」
カレンは二つ返事で承諾したのだった。




