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第64話 レンガの街
黒猫の案内で花畑を移動するサクラ。
他の猫たちがサクラの周りを囲みながらそのままついてくる。
少し進むと、花畑の中でぽっかり空いたスペースに着く。
まるでそこだけくりぬかれた様に地面が円状に露出している。
「ニャ」
「?ここに立てばいいのかしら?」
黒猫にそこに立つように言われサクラは円の中心に立つ。
すると、
「これは…」
地面から魔法陣が現れ、サクラは光に包まれる。
そしてサクラの姿はその場から消える。
「ここがケット・シーの里なのかしら?」
花畑から転移したサクラ。
転移した先はレンガ造りの家が立ち並ぶ場所だった。
コボルドたちのいた和風の街並みとは違い、こちらは西洋風な街並みだ。
街にはたくさんの猫たちが思い思いのままに自由に過ごしている。
またコボルドたちは二足歩行で歩いていたのに対し、ここにいる猫たちは皆四足歩行で一見すると普通の猫のように見える。
果たしてここがケット・シーの里なのだろうか。
サクラが疑問に思っていると、
「ニャ」
「あら、あなたは…」
サクラに声をかけたのはビギンの街にいた猫だった。




