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第63話 花畑と猫
サクラが山登りをしてから数日後。
サクラは以前、ヤナギの依頼で浄化した場所に向かっていた。
その後の様子を見に来たのと、もう1つはケット・シーの里のヒント探しのためだ。
「綺麗…」
サクラが到着した場所は綺麗な花畑へと変わっていた。
やはり荒れていたのは魔素が原因だったようだ。
「ここウタマル連れて来れないかしら」
花々を観察しながら花畑を進んでいると、
「ニャ」
1匹の猫が現れる。
「あら、こんにちは」
猫は普通の茶トラで、以前街で会った猫とは別猫のようだ。
サクラが猫に挨拶していると、
「ニャ」「ニャ」「ニャ」
続々と猫が集まってくる。
そしてその中でも一際大きな猫が1匹現れる。
「あなた、もしかしてあの時の黒い虎かしら」
「ニャ」
大きな黒猫は以前ここで倒した黒い虎だった。
手乗りベアの時と同様魔素を浄化するとそこにいた元の動物たちが戻ってくるようだ。
「ニャ」
大きな黒猫はサクラをどこかへ案内しようとする。
「わかったわ。ついて行けばいいのね」
サクラは猫たちに囲まれながら黒猫のあとをついて行くことにした。
サクラの予想が正しければ、ケット・シーの里に行けることだろう。




