第103話 焚き火
戦闘エリアで焚き火をするとセーフティゾーンになるという話を聞いたサクラ。
最近アップデートされた新機能らしい。
早速ツバキたちを連れ、柴犬コボルドの里の外で試すことにした。
「これでいいのかしら」
掲示板で見た情報を参考に焚き火の準備を始める。
薪を設置し火をつける。
『簡易セーフティゾーンが設定されました』
アナウンスが流れ、焚き火は無事成功。
「キャン」
ウタマルを呼び出す。
これで今後はウタマルも限定的ではあるが、外でも一緒にいることができる。
このことはサクラにとって嬉しいことだった。
ゲームの仕様とはいえウタマルに留守番させる機会が多く、心苦しく思っていた。
しかしこれからは焚き火により呼び出すことが可能になり、ウタマルと過ごす時間が増える。
たくさんのもふもふがいるが、やはりサクラにとって1番はウタマルなのだ。
セーフティゾーンは焚き火の周囲5メートルほどの範囲内となっていた。
焚き火を囲みながら、ウタマルやツバキたちとしばし休憩する。
ふと、修行時代に山の中でよく焚き火をしていたことを思い出す。
あの頃はサクラ1人だったが、今は多くのもふもふが一緒。
ゲーム内とはいえ、こんな日が来るとは思ってもみなかった。
サクラはこの時間を大切に過ごしていきたいと改めて思うのだった。




