第102話 修理完了
ボタンから連絡を受け、再びシイナの店にやって来たサクラ。
「見てくださいなのです!」
修理が完了したゴーレムをお披露目するボタン。
「これがあのゴーレムなの?」
岩の塊だったボディはもふもふの毛で覆われており、とてもゴーレムとは思えない姿となっていた。
変わったのは外見だけでなく、全体的に少しデフォルメされ、柔らかい印象になっていた。
例えるならテーマパークにいるような着ぐるみのマスコットみたいな感じ。
「はい〜、サクラさんがもふもふアニマルが好きと聞きましたので、可愛くしてみました〜」
シイナはボタンのアドバイスで、サクラ好みの改造をしてくれたらしい。
ゴーレムの毛に使用したのはクラウドシープの毛。
クラウドシープの毛はカレンだけでは消費しきれないほど余り始めており、それをボタンがもらってきたのだ。
ちなみにシイナへの報酬は妖精たちをダメにするクッション。
ボタンから話を聞き、それ以来ずっと欲しかったそうだ。
早速手に入れたクッションの上でくつろぎながら、ゴーレムの説明を続けていくシイナ。
ゴーレムには自我がなく、使用者が命令をすることで動くとのこと。
主に戦闘や畑の手伝い、力仕事などで使用されることが多いらしい。
しかしサクラたちは現状、ゴーレムを使うほど忙しい訳ではない。
それに妖精たちがたくさんいるので人手は足りている。
そこでひとまず、ゴーレムは元いたモグラの洞窟に置かれることになった。
何かと力仕事が多いモグラたちには良い助っ人になることだろう。
見た目もどことなくモグラっぽいフォルムになっている。邪険にされることはないはず。
「モグ〜」
その後、モグラたちにゴーレムを渡すと喜ばれた。
こうしてゴーレムの修理は無事終了し、新たに生まれ変わったゴーレムはモグラたちの新たな助っ人として働くことになった。




