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両親捜索の翌日。オレは寝坊し、のどかな午前中を過ごしていたら・・・

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


新ダンジョンの地下41階層で行方不明となった両親。

その2人を救出したレオンは、更にフロアボスまで倒してしまいます。

そんなフロアをクリアして、地上に戻ったのは夜中。

レオンは翌朝、お昼まで寝坊をしてしまったようで・・・



本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

地下41階層で行方不明となった、父さんと母さんを救出した翌朝、

オレは思いっきり寝坊をしてしまい、目が覚めたのはお昼前だった。


いつもなら、朝一で、じいちゃんに叩き起こされて、

午前中、ノエルやセーラと共に剣や魔法の稽古をやることになるんだけど、

この日は、オレが疲れているだろうということで、

そっとしておいてくれたみたい。


そう言えば、ベッドで眠っている時、

外から木剣のぶつかり合う音が聞こえてたんだけど、

オレは、その音をBGMとして、より深い眠りに落ちて行ったんだ。



父さんと母さんも、この日のダンジョン探索はお休み。

朝からずっと、家族5人が家に居るのは、久しぶりかもしれない。



そう言えば、オレの住む町、グリーン・ウッドだけど、

半年前までは寂れた田舎町で、人口も500人程だったんだけど、

新ダンジョンが発見されて以降、町は急速に整備されて人も増え、

今では人口が2000人超えとなっているそうだ。


町の西にあった森を開拓して作った、冒険者のための区画は、

毎日賑わいを見せていて、更にその南側に整備中の住宅地には、

多くの人が流入してきているみたいだ。

この町の急激な発展や、将来性に魅力を感じた、

周囲の町や村からの人が多いみたい。


そういえば、一時酷かった、町長さんからのオレに対する無茶振りは、

あれから無くなった。


あれ・・・というのは、その無茶振りの酷さに、

じいちゃんが激怒し、彼を直接叱りつけた、あの件の事だ。


まあ、オレとしては、それで平和になったんだけど、

逆に、あの町長さん、その後、大丈夫なんだろうか・・・


無茶振りされれば、されるで、ちょっと腹が立つけど、

なにも無いと逆に心配になってしまう・・・

人の心って、そんなもんだよね。



そしてそんな中、シルヴェイン領の領主のアウレリア・シルヴェイン様が、

久しぶりに、この町へやってきたんだ。




【視点変更】 アウレリア・シルヴェイン子爵 (領主)


「なあヴィクトリア、今回の件、あの少年は受けると思うか?」

「まず、間違いなく、断られると思います、アウレリア様」


「そうか・・」


我が領内で、現在、最も注目されてる町 "グリーン・ウッド"。

元々、自然豊かで美しい町である一方、

経済的な視点としては、全くといって良いほど、見るべきものが無かった。


そんな町は、ある日、近くの森で新ダンジョンが発見されてから、

その全てが大きく変わっていった。


元々有った500人の人口は、今では、その4倍以上となり、

将来的には、人口10,000人超に膨れ上がる可能性もある。


そんな急激な発展により、あの町は、ついに、

市へ昇格される事が決定されたのだ。


今回私は、その件を含めて、グリーン・ウッドに訪れることになったのだが・・・




「シルヴェイン子爵・・・よ・・ようこそ、お越しくださいました。

町長のトーマス・コリンズです。

遠い所を・・・お疲れでしょう。

や・・・宿となる来賓館は、こちらとなります・・・

まずは、ごゆっくりなさってください」


「町長、出迎えご苦労。

では、案内して貰うとするか」


「はい、では・・・こちらで・・・ございます。」



私が、何度、町長の名前を聞いても覚えないものだから、

自分から名乗るようになったか・・・


にしても、相変わらず言葉が詰まりがちな奴だ。

まあ、それは良い。

さて・・・じゃあ宿で少し落ち着いたら、あの少年の元へ行ってみるとするか。




【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)


「えい!やぁーっ!」

「ノエル、やったわね!えいっ!」


そう言えば今朝も、じいちゃんの剣の稽古にセーラが参加している"ようだ"。

セーラは最近、近所に越して来た、オレと同い年の女の子。


"ようだ" というのは、さっき話した通り、

オレが今朝、思いっきり寝坊をしてしまったため。

数分前にようやく目覚めて、窓からチラッと確認していただけだったんだ。


彼女は、あれから、ほぼ毎日ウチに来ては、熱心に剣術を学んでいた。

そういった面では、とても真面目で向上心が高い子と言えるかもしれない。


その甲斐もあって、剣のレベルはメキメキと上がっていて、

以前は彼女に対して負けなしだった弟のノエルも、

最近では、時々、彼女の攻撃にやられてしまう事も有る。


勿論、それはノエルが盾を持たず、剣だけで勝負したときに限るけどね。

ノエルが盾を持つと、全くの別人の強さになってしまうからだ。


そんな彼らは、冒険者としてのランクも上がっていた。

ノエルの12歳の誕生日に冒険者登録をしたとき、

彼は、もちろんF級から始まったんだけど、

半年以上前に登録をしていたセーラも、そのときは、まだF級冒険者だった。


その理由は、F級は討伐系の依頼が無くてつまらないから・・・

お手伝い系の依頼なんて、退屈でつまらないから、全然 依頼を受けなかったんだって。


でもその後、オレも手伝って、3人でF級の依頼を次々とこなして行き、

10日後にはE級に上がり、

その後は、念願の討伐依頼を滅茶苦茶こなして行って、

今では、2人ともD級冒険者にまで昇格していたんだ。


そんな彼らも、オレの見立てでは、既にC級以上の実力を持っているので、

結構早く、次のC級冒険者への昇級が決まるんじゃないかな?


最近では、ギルドの依頼の中に、"ダンジョンで xxxを取って来てくれ!"といった系統の

C級依頼も増えているので、何れ、そういうのもやって行ければ良いよなぁと思う。



「みんな、おはよう・・・」


太陽がもうすぐ真上に昇ろうかという時、

庭に出たオレは、みんなにタイミング遅れの挨拶をしていく。


「おはよう・・・じゃないでしょ? アンタ、一体今、何時だと思ってんの?」

「セーラ、兄ちゃんは、夕べ、大変だったんだから!そんな言い方ってないだろ?」


いつもの通り、セーラがオレに鋭い指摘をし、ノエルがオレの味方をしてくれる。

まあ、セーラも別に、オレを責め立てるつもりは無いと思うけどね。

あれは彼女の性分なんだ。


「まあそうね、昨日は確かに、アンタ、大活躍だったみたいだからね」


昨日の出来事・・・

セーラは、両親からどこまで聞かされているんだろうか。

ヴィクターさんもステラさんも、オレ達と同じで、夜遅く帰ったから、

セーラは既に寝ていたと思うんだけど。


そうなると、ヴィクターさんとステラさんは、

オレと違って、今朝、早起き出来たってことなのかな。



「じゃあ、3人とも、午前中の稽古はこの辺にしておいて、

昼飯にでもするか」


「やったぁー!ごっはん、ごっはん~!」

「3人って、レオンは何もしてないじゃない~」


セーラはそう言いながらも、昼ご飯の魅力には耐えられないみたい。

じいちゃんの言葉に、2人は走りながら手を洗いに行ったんだ。


今日も空は快晴。

そんな青空の下で食べる食事は、本当に旨いモノなんだよね。



庭の木製のテーブルに、母さんが手製の料理を置いていく。

一緒に父さんも庭に出て来て、家族全員とセーラを加えて、

6人で楽しい昼ご飯だ。


オレにとって、それは殆ど朝ごはんなんだけどね。

そういえば、そんな食事のことを、昔ブランチとか呼んでたなぁ。

そう言うのも、今では何か懐かしい。


って感じで、賑やかで楽しい昼ご飯を食べていると・・・

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


久しぶりにのどかな朝を迎えたレオン。

弟やセーラの木剣のぶつかる音をBGMに、2度寝できるのは最高の気分でしょうね。

そして次回は、そんな彼らの元に、領主のアウレリアがやって来るようです。

さて、どういった用件で尋ねて来るのでしょうね。


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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