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静寂を破る咆哮!レオンの町にB級モンスターの脅威迫る

はじめまして! 蒼河遥(あおかわ はるか)と申します。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


異世界に転生した主人公レオンでしたが、魔物に襲われる危機を乗り越えて、

なんとか冒険者夫婦に救われる事になりました。

そんな彼も7歳に成長し、弟ノエルと共に今日も剣の稽古中。

ところがある日、町の中心から警鐘が鳴り響いて・・・


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様に楽しんでいただければ幸いです。

それでは、この物語をどうぞお楽しみください!

"カンカンカン!カンカンカン!"


町の中心から聞こえて来る警鐘の音。

何か起きたんだろうか。



「レオン、ノエル、家の中に入りなさい!」


いつも笑顔のじいちゃんが、珍しく真剣な面持ちで、

オレ達に声を掛けて来る。


「ノエル、家の中へ!」

「うん、兄ちゃん」


オレはノエルの手を引いて、家の中へ急いだ。


オレ達が住むグリーン・ウッドの町は、人口が500人程度の小さな田舎町。

近くにダンジョンは見つかっていないけど、

町の西にあるディープ・フォレストに、低級ながら多くの魔物が居る為、

冒険者の出入りが、それなりにある。


また、町の東にあるルミナ湖も美しく、

そして、豊かな水産資源を供給してくれていた。



「何があったのかな?

強い魔物でも出たかな?」


ノエルがワクワクした表情で、窓の外を気にしている。

彼は、こんな事で怯えるようなタマじゃない。


寧ろ、今すぐにでも飛び出していきそうな勢いだ。


「まあ、町の冒険者ギルドで手に負えなければ、

 彼らは必ずウチにくるだろう。

 今は、家で待っているとしよう」



この町の冒険者ギルドは正直小さい。

町の冒険者パーティーも「金色のラグナロク」以外は

C級パーティーが1つと、D級パーティーが2つ。


あとは、他所(よそ)のパーティーがやって来て、活動している感じだ。



オレたちの家は、町の塀の外にあり、

町の中心部と、ディープ・フォレストの間に位置していた。

塀といっても、丸太を立てて作った柵レベルの物。


ちょっと強い魔物が襲撃してきたら、直ぐに壊れてしまうような強度なんだ。



「デューク殿!デューク殿ぉーっ!」


「ほら、来ただろう?」

「うん、来たね。」

「さすが、じいちゃん」


バタンッ!


庭先から聞こえる大きな声。

その後、いきなり玄関のドアが開き、大柄な男が家に入って来た。

灰髪を短く刈り込んだ偉丈夫で、熊のような体格の人。

ウチの町の冒険者ギルド長 ガリック・アイアンウッドさんだ。


「どうしたガリック、何があった?」

「大変です!大変なんですっ!

ディープ・フォレストに、ミノタウロスが3体も出現したと

そんな目撃情報が入りましたっ!」


「ミノタウロスだと?

迷宮の奥底に住む魔物じゃないか!

なぜそんな魔物が森に・・・・」


「分かりません。ただ、B級モンスターながら、最低でも3体。

しかも現在 "金色のラグナロク"は不在。

今、町に残っているのは、ミノタウロス発見者のC級パーティー

"銀色のタンポポ"のみです!」


「彼らが発見者なのか・・・・

で、外からの冒険者は、今 居ないのか?」


「はい、今朝、2組の冒険者パーティーが仕事を終えて、

自分達の町へ帰って行きました。

彼らは"金色のラグナロク"と共に、現在、商人の護衛を行っているはずです。」


「なるほどな・・・・。

で、私の出番ということだな。」


「お願いできますか? 勿論、私も出ます!」


「わかった。C級の"銀色のタンポポ"は出れるのかな?

あそこは4人パーティーだったよな?

C級4人なら、ミノタウロス1体くらいは、何とかなるだろう?」


「はい、彼等は今、ギルドで待機中です!」

「わかった。では、出よう」


「ありがとうございます、デューク殿!」


「じゃあ、今から仕度をする。

ミノタウロスが森に居るとなれば、ここから向かった方が早かろう。

"銀色のタンポポ"を呼んできてくれ」


「わかりました!」


そう返事をして、ギルド長のガリックさんは、

大慌てで町の中心のほうへ走って行ったんだ。

何だか、慌ただしい人だよね。


「ということだ、レオン、ノエル。

 お前たちは、大人しく、家の中で待っててくれるな?」


「分かったよ、じいちゃん。」

「ボクも!」


「2人とも良い子だ。レオン、ノエルのことを頼むぞ」

「まかせといて!」


そう言うと、じいちゃんは自分の部屋に戻り、支度を始めていく。



正直なところ、オレも一緒に付いて行きたかった。

多分、B級モンスターなら、今のオレでも倒せる・・・・

そんな自信があったから。


ただ・・・・・

流石にノエルを一緒に連れていく訳には行かない。

それを考えると、やっぱり、今回は大人しく留守番をしているしか無さそうだ。


まあ、ノエルの顔を覗いて見ると、ワクワク感が半端なく、

彼も絶対に一緒に行きたがっていることが分かるんだけどね・・・。



ミノタウロス・・・・

オレが前世の知識で知る限り、猛牛の頭部を持ち、

体はやや人間に近い、3~4mの巨人。

右手に棍棒だか、戦斧だかを持って、それをブンブン振り回す・・・

そんなイメージの魔物だ。


どうやら、この世界ではB級モンスターの位置づけらしい。

そんなのが、最低でも3体とは。



そして15分後、じいちゃん、ギルド長のガリックさん、

C級パーティー"銀色のタンポポ"の4人が、ディープ・フォレストに向かって出発した。


"銀色のタンポポ"の4人は、父さん、母さんの幼馴染で、

昔から、何度もウチに遊びに来たことがある。


"金色のラグナロク"の "金色"をもじって、

"銀色"を頭に付けたって言ってたよなぁ。


挿絵(By みてみん)


【視点変更】 ガリック・アイアンウッド(冒険者ギルド長)


「まったく、"金色のラグナロク"が留守の時に・・・」


心の中で思っていた文句が、つい口から出てしまう。

今朝、彼らは他の冒険者と共に出掛けて行き、

何と、その日の午後にミノタウロスだ。


「ホントにタイミングが悪い・・・・」


再び文句がポロリ・・・


「まあ、そう言うな。

ミノタウロスだって、我々の都合で生きているわけじゃないんだ」


そんな俺の不平が聞こえたのか、デューク殿が俺を諭すように言う。


「ミノタウロスの都合・・・・・ですか。」


「まあな・・・・・っと、みんなちょっと待ちなさい。

まずは森に索敵を掛けてみよう。」


「わかりました」



そう言うと、デューク殿は森中をサーチし始めた。

高位の魔道士にしか使えないと言われる索敵スキル。


でも、この小さな町に、このスキル持ちが2人居るのは有難い。


「どうですか?」


「あぁ、確かに3体のミノタウロスが・・・・

 しかも、バラバラに行動しているようだな。

 1体は森の中央の左の方、もう1体は真ん中をこちらに向かっている。

 3体目は、少し奥の方に留まっているようだ。」


「お昼ごろ、俺達が見かけたときは、森の中心部付近で

3体固まっていたんだけど・・・」


"銀色のタンポポ"のリーダー・ラルフがそう語る。


彼らも同時に3体のミノタウロスを見かけて、かなり肝を冷やしたことだろう。

冒険者ギルドに駆け込んできたときは、酷く焦っているように見えたからな。


「まあでも、奴らがバラけているのであれば、こっちも好都合。

各個撃破で臨めばよい」


「仰る通りですな」


作戦は決まった。

向かって左のミノタウロスから順に、1匹ずつ倒していく・・・・

"銀色のタンポポ"はともかく、私とデューク殿が居るのだ。

問題なく片付くだろう。





【視点変更】レオン・ウォーカー(主人公)


じいちゃん達が森に入って2時間ほどが経った。

とにかく、こちらの世界は通信手段がないので、

彼らの状況が全く分からないんだ。


本当に不便なんだよなぁ。

この世界にも、スマホとか有ったらいいのに。


勿論、あのじいちゃんなら、B級モンスター程度に後れを取るとは思えない。

とは言え、じいちゃんも50歳を過ぎている。

全く心配がない訳でもない。



そういえば・・・

ノエルはあれから、ずっと窓の外を見てるんだよなぁ。


その上で、

「ボクもミノタウロス、見てみたいなぁ~」

なんて事を、繰り返し言っているんだ。

よっぽど、森に行きたかったんだろうな。



まあ、そんな感じで、時間が過ぎて行ったんだけど・・・


"カンカンカン!カンカンカン!"


「えっ?」


再び、町の中心のほうからの警報音。

どうした? 一体何が・・・・?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ディープ・フォレストの森に突如発生した魔物達は、

じいちゃんとギルド長らが討伐に向かいましたが、

そんな最中、また新たな出来事が発生したようです。

果たして今度は一体何が・・・


今後の展開にも、是非ご期待ください。

もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

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執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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