セーラ一家が近所に越してきた!オレ、彼女の仲良くなれなそう・・?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
新ダンジョンの地下25階層を攻略して以降、
レオンはなかなか、そのダンジョンに入れない日々が続きます。
そんなある日、彼の家の近所の空き家に、
引っ越してくる一家が居るようで・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「あの空き家に、どうやら、人が引っ越してくるみたいだな」
ある日の午後、町長さん家での打ち合わせから解放されて、
ウチでじいちゃんの家庭菜園を耕すのを手伝っていたら、
じいちゃんが顔を上げて、そんな事を言う。
その言葉を聞いたオレとノエルは、
興味本位で、その空き家の方向を眺めていくことに。
ウチから5軒ほど東(湖側)にある家なんだけど、
半年ほど前、家主だったランドさん一家が、
町の西地区に新たな家を建てて引っ越して行ったので、
今、そこは空き家となっていたんだ。
因みに、我がウォーカー家は、町の北側(やや西寄り)に位置していて、
オレが町の外壁を作るまでは、家の西から北側に掛けて、
ディープ・フォレストの森が迫っているような場所だった。
そしてそこは、東側にある湖を庭から見渡せるようになっており、
とても景色が美しい場所だったんだ。
湖に沈んで行く夕陽を見るのが、オレは大好きだったんだ。
この世界の太陽って、西から昇って東に沈むんだよね。
「じいちゃん、ちょっと、挨拶に行ってみようよ?」
「そうだな、どんな人達が越してくるのか、ちょっと気になるしな」
「うん、行こう!じいちゃん、兄ちゃん!」
ということで、オレ達3人は、手に持っている農具を立てかけ、
その空き家へ向かって行くことになった。
「こんにちは~!」
じいちゃんを置き去りにする程のスピードで、空き家まで駆けてきたオレとノエル。
距離は近いので、さほど息切れもしていない。
そして、目の前の大きな馬車から荷物を降ろしている親子3人を見つけて、
挨拶をしていったんだ。
「おっす!坊主たち、元気だな!
キミらはこの辺の子かい?」
最初に声を掛けてきた男性は、物凄いデッカイ人だった。
赤髪を坊主にして、身長は190cm以上ありそうなガッチリした巨漢の人。
どう見ても、農業や商業をやるタイプじゃなさそう。
「はい、5軒先のあの家に住んでます!
オレはレオン!」
「ボクはノエル!」
「そうか、あの家って・・・・・
あぁ、俺はヴィクター・・・・ヴィクター・アストリー。
こちらは、俺の妻のステラさんだ」
「ステラよ、よろしくね、カワイイ坊やたち♡」
『はい、よろしく!』
"カワイイ坊や・・・"
そんな事を言われて、オレ、少しだけ顔が赤くなってしまう。
このステラさん、銀髪をボブカット風にしてて、凄く現代風(?)な美人さんだったんだ。
「で、こちらの子が、娘のセーラちゃんだ。
今12歳だが、君たちと歳が近そうだな」
「セーラ・アストリーよ。今12歳。
将来は偉大な剣士になるんだから、よろしくね」
「じゃあ、オレと同い年だね。
弟のノエルは1つ下の11歳」
「おう、そうかそうか、同い年なのか!
よかったね、セーラちゃん」
自分の娘を"セーラちゃん"・・・って。
おじさんの顔のイメージとの格差が激し過ぎる。。
「ふんっ!でも、どうせ弱いんでしょ?
こんなヒョロい子、私の相手じゃないわ!」
セーラというオレと同い年の女の子。
赤毛のロングヘアで、将来とっても美人になりそうなカワイイ顔立ちなんだけど・・・
かなりの自信家な上、気が強そうで、それが表情にも表れていた。
上手くやって行けるかな・・・?
少々不安に感じてしまう。
「セーラちゃん、折角挨拶に来てくれたんだよ。
ちゃんと、ご挨拶しないと・・・ね?」
「ふん!」
う~ん・・・
ヴィクターさんは、ちょっと困り顔。。
実はオレも。。
でもノエルは、いつも通り平然としていた。
何にも動じない弟。
そこは、ホントに尊敬してしまう。
そんな事を、ちょっと思っていると、
ヴィクターさんが、オレの背後の方を顎で指し示して、
「レオン、ノエル、あの方は・・・?」
と、聞いてくる。
駆け足でやってきたオレ達と違い、のんびりとマイペースなじいちゃん。
「あぁ、ウチのじいちゃんだよ!」
「デューク殿・・・かい?」
「うん、そう!」
それを聞いて、ヴィクターさんとステラさんがお互いの顔を見合う。
たぶん・・・
この2人は、オレの見た印象から、明らかに冒険者。
しかも、かなりの手練れのように見える。
そんな彼らが、じいちゃんの事を知ってても、全然おかしくはない。
「あなたはデューク・ウォーカー殿ですかな?」
「あぁ、如何にも、デュークだ」
「初めまして、私はシルヴァの街から越してきました、
A級パーティー "ブリリアント・ノヴァ"のリーダー、ヴィクター・アストリーです。
以後、お見知りおきを」
「私は妻のステラ・アストリー。
夫と共に"ブリリアント・ノヴァ"で冒険者をしています。
高名なデューク殿にお会いできて、光栄に存じます。
さあ、セーラ、アナタもご挨拶なさい」
さっきまでのフランクな感じと打って変わって、
やや緊張した面持ちで、じいちゃんに挨拶をしてくる二人。
まあ、そうなるか。
そして・・・
「ふ~ん、この人が、あのデューク様なのね。
私はセーラ・・・セーラ・アストリー。
いずれ私も英雄になる人間なんだから、よろしくね!」
「こら、セーラちゃん。。」
「セーラ、こういう時は、キチンと挨拶するものよ。
デューク殿、ご無礼をお許しください」
「いやいや、こちらこそ、あの有名な
"ブリリアント・ノヴァ"の方々とお会いできて、光栄ですよ。
私は今となっては隠居した身。
緊張せず、リラックスして話しましょう。
折角、ご近所様同士となるのですからな」
「ありがとうございます、デューク殿」
それにしても・・・
ウチのご近所に、A級パーティーの方々が引っ越してくるとは。
父さんと母さんは、この人達とは知り合いなんだろうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ウォーカー家の近所に引っ越して来た、セーラ一家。
セーラは強気なうえ、やや不機嫌で、
なかなか簡単には心を開いてくれなそうです。
レオンとノエルは、彼らの引っ越しを手伝っていく事になりますが、
どうやら、それだけでは済まなそうです。
そんな次回以降、彼らにどの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




