川の氷上で襲い掛かる水竜!オレ達は逃げ切れる!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
新ダンジョンの地下23階層にやってきたレオンと両親。
そこは草原が広がる美しいフロアでしたが、
ただその中央には大きな川が横断し、水棲の魔物ガウジャウジャ。
そんな中、レオンはキャスター精霊を呼び出し、
上級の雷魔法を使って水棲の魔物を退治していきますが・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「ねえ、川の表面を氷魔法で凍らせたらどうだろう?
そうすれば、みんなで渡れるよね?」
「おう、それいいかもな!」
割れて落ちなければ・・・だけどね。
「じゃあ、私が氷魔法で水面を凍らせていくわ」
おぉ、流石はS級魔道士の母さん!
氷魔法もLv.90に近い!
「それでは、行くわよ!
アイシクル・フィールド!」
母さんが、氷の中級魔法を唱えていく。
すると・・・
「おぉぉーっ!」
背後の冒険者たちが、水面が凍る様子を見ながら歓声を上げていく。
目の前に広がる、辺り一帯の水面が、あっと言う間に凍り付いていったんだよね。
母さん、凄すぎっ!
"赤き絆の盾"には攻撃魔法系のメンバーは居ないそうで、
"暁の明星"には、2人攻撃魔法を使えるメンバーは居たんだけど、
残念ながら、どちらも氷魔法は得意じゃないらしい。
今後再び、彼らが、この川を渡ることが有るとしたら、
その時は、結構、大変なことに成りそうだ。
「じゃあ、急いで渡りましょう」
「おう、行くか!」
ということで、"金色のラグナロク"2名 +1、"赤き絆の盾"5名、"暁の明星"4名、
総勢12名の移動が始まった。
こういう困った時って、お互い様なんだ。
ただ、中には相手を出し抜こうと、意地悪をするパーティーもあるらしいけど。
「父さん、母さん、どうやらドレイクが動き出したみたい」
「マジか?」
「こっちに向かって来てるわね。
こちらの異変に気付いたのかもしれないわ」
川の向こう岸まで300メートル程、
地面の上であれば、走れば1分弱くらいだと思うけど、
氷の上では、慌てれば慌てるほど滑って遅くなってしまう。
「痛ったぁー!」
"暁の明星"の治癒兼攻撃魔道士のリディさんが、
慌て過ぎたのか、案の定、滑って転んでしまった。
「リディ、大丈夫か!」
その様子を見て、彼女の仲間が、急いで助けに向かっていく。
だけど・・・
その仲間も、慌てて転んでしまう始末だった。
「ドレイクが、もう氷の下に入ったよ!」
「わかった、カリン!奴はこの氷を割れると思うか?」
「その可能性は十分あるわ」
「マジかよ。。」
この場を打開するには、どうしたら良い・・・?
あっ、そうか!
「召喚【フォレスト・ウルフ】4体!」
"ワォーン!"
「お願い、倒れてる人達を背中に乗せて、対岸まで走って!」
"ワォーン!"
召喚獣のフォレスト・ウルフに指示を出すと直ぐ、
彼らは転んでいるメンバーの元へ、急いで駆け寄って行く。
「そのウルフは、オレの召喚獣です!
怖がらずに、背中に乗っちゃってくださーい!」
一応、転んでいる彼らが、ウルフに襲われると勘違いしたらマズいので・・・
「わかった!サンキュー!レオン」
ってことで、4体のウルフは、転んでいる"暁の明星"のメンバーを助け起こし、
対岸のほうへ、一目散に走って行ったんだ。
現在の立ち位置を見て行くと、
今のところ、何事もなく前進している"赤き絆の盾"の5人が
あと50mほどで対岸に到着しそう。
"暁の明星"の4人は、今ウルフに乗って、残り80mくらいの距離に居た。
で、問題はオレ達親子3人・・・
暁のメンバーを気にして、止まっていたんだけど、
暁がウルフの背中に乗って走り出したら、
あっと言う間に、オレ達を抜き去って行ったものだから、
結局、金色の2人 + 1が、最後尾を走る事になってしまったんだ。
そして、現在のドレイクの位置は・・・
「アナタ、レオン、ドレイクが来るわ!」
オレ達の真下に近づいて来るB級モンスター。
どうやって、オレ達に攻撃を仕掛けて来るか?
やっぱり、まず氷を割って来るのが常套手段だよね。
とはいえ・・・
今、オレ達にできることは、ただ走る事だけ。
氷の下の敵に、魔法攻撃なんか当たらないもん。
更に、ベアとかボアを召喚したら、氷が割れちゃいそうで怖い。。
ゴーレムやタイタンなんか、もっての外だ。
必死に走るオレ達・・・・
対岸まで、あと50mを切った・・・はず!
けど、その瞬間!
"バリバリバリッ!ガッシャーーッン!"
数秒前にオレが走っていたはずの氷に、バリバリとヒビが入って、
そして、一気に割れて行く!
激しく揺れる足元・・・
その瞬間、オレはツルンとカッコ悪く転んでしまう。。
「レオン!」
父さんと母さんは、オレより10mくらい先行していたので、
何とか転倒だけは免れたみたい。
でも・・・オレだってタダでやられる訳にはいかない!
氷の上で尻もちをつきながらも、
ドレイクによって割られた氷付近に向けて、起死回生の手を打っていく。
「キャスター!ライトニング・フォールだ!」
そう・・・
ヤツが居るはずの場所に、思いっきり雷撃を叩き落としてやったんだ。
"ギャーーッ!"
悲鳴を上げていくドレイク。
当たった??
イヤ、もし雷がヤツの体に直撃しなくても、
水に拡がった雷撃で、必ず感電するはず!
それも考慮して狙ったんだ。
そして・・・
どうやらそれが、功を奏したみたい。
暫くの間、ヤツの動きが感じられなくなったんだ。
上手く行った!
オレは、やや満足感に浸りながら一瞬で立ち上がり、
再び対岸へ向けて走って行ったんだ。
「ハァッ、ハァッ・・・何とか全員無事、こっち側に辿り着いたな。」
「あぁ・・・ハァッ、ハァッ・・・アンタらには、マジで感謝するよ」
12人全員が、無事、川を渡り終え、対岸に上陸して息を整えていく。
たった300メートルの距離を走っただけだったのに、
なんだか、何キロメートルも走ったように感じられる。
でも・・・
オレ達に、まだ安息が訪れた訳では無い。
"ギャーーッツ!"
たった今、オレ達が渡って来た氷に、更に大きなひび割れが走っていく。
そして!
B級モンスターのアイツが、水面から上半身を出して来たんだ。
「来やがった!」
「もう少し、奥へ移動しよう!」
2つのパーティーのメンバーが、対岸の更に奥へ退避。
オレも、父さん母さんと共に、ヤツから少し距離を取るようにした。
陸に上がってしまえば、あのドレイクって、さほど怖い魔物でもない。
っていうか、人間が水の中では弱すぎるだけ。
じゃあ・・・どうやってアイツを料理してやろうかな?
「ステータス・オープン!」
まずドレイクを確認していく。
見た目は確かに、竜といって差し支えない容姿と風貌。
ただ、竜としては小型なように感じる。
まだ全身が見えている訳ではなけど、
多分、6~7メートルくらいの大きさかな?
リバー・ドレイク(B級):Lv.84
HP: 480/480 物理攻撃力:198 物理防御:187
・・・・
そこそこのステータス値・・・
「ねえ、あのドレイク、オレに任せて貰えるかな?」
既に身構えて、戦闘態勢に入っている両親に聞いてみる。
「レオン、お前、召喚契約したいんだな? あぁ、全然構わないぜ?」
「私もよ。」
「ありがとう~」
ということで、父さん、母さんからの許可は貰った。
あとは、トライ有るのみ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
水棲の魔物を退治した後、母さんの氷魔法で水面を凍らせて
他の冒険者と共に川を渡り始めましたね。
ただ、それに気づいた水竜がレオンに襲い掛かってきます。
果たしてレオンは、その水竜をどのように料理していくのでしょうか・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




