目の前に立ちふさがる瘴気の森・・・オレは楽しく実験開始!
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
新ダンジョン開放3日目に入り、レオンは両親と共に、
その地下深くへ、ドンドン進んで行きます。
砂漠フロア、雪原フロアなど、本来過酷と言える階層を難なく通り抜けて行くレオン。
そんな彼の目の前に広がる、次のフロアとは・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「さあて、問題の地下19階層についたな」
階段を降りて、フロアに辿り着いた時、父さんがそんな事を言う。
「何か問題・・・なの?」
今、オレの目の前に映るエリア。
広大な森が辺り一面に広がっている。
ただ・・・
地下7階層のような、美しい森とは少々雰囲気が違っていて、
何となく、澱んだ感じのする森だったんだ。
「視界がイマイチ良くなさそうだね、この森」
「レオン、良く気づいたわね。森を覆っているモヤみたいなもの・・・
アレって、何か分かる?」
母さんも、このダンジョンに入って初めてと言って良いほど、
やや固い表情をしていたのが印象的だった。
索敵しても、ディテクト・トラップしても、
全く分からない、あのモヤの正体。
「あれはね、瘴気よ、毒ガスみたいなものね。」
「・・・・・・」
「レオン、アナタだったら、どうやって進むかしら?」
う~ん、テストでも受けてる感覚だなぁ。
何か良い方法ってないかな?
「キュアで侵された毒を消し続ける・・・とか、
ヒールをかけ続けてHPを回復し続ける・・・とか、
風魔法で瘴気を吹き飛ばす・・・とか、
そういえば、ホーリー・ドームって、入ってこれないのは魔物だけ・・・なのかな?」
「ほう、レオン、色々考え出してるな。偉いぞ」
「う~ん、でも実際にやってみないと、効果がわからないや~」
「じゃあ、やってみましょう!」
ということで、色々試してみることにした。
最近大活躍のキャスターを召喚して・・・
「まずは・・・・エア・ドーム!」
エア・ドームは、パーティーメンバー全員を覆うように、
空気のドームを張るような風魔法。
「じゃあ、ちょっと進んでみるか」
「うん」
そういって、オレ達3人は、瘴気の森に入って行った。
「まあ、瘴気が俺達に降りかかってくることは無さそうだな。」
「うん、そうなんだけど・・・・」
「なんか問題でもあるか?レオン」
「これって、多分3分くらいの効果時間なんだよね。」
「その頃、また掛け直せばいいんじゃないか?」
「そうなんだけどなぁ・・・」
「何か不満そうだな?」
「もっと、良い手があるような気がしてね。
風魔法のトルネードで、瘴気を全部吹き飛ばすってどうだろう!?」
「おう、やってみな!」
オレ、それが凄く良いアイディアに思えてやってみたんだけど、
周囲の木々まで吹き飛んでしまい、自然破壊が酷すぎたんだ。。
「これは、ちょっと止めておこうかな」
「そうだな。まあ、そのうち木々は回復するとは思うんだがな。」
父さんはそう言うけど、何か気分的に、ちょっとね。。
「そういえば、周囲を浄化する魔法 "ピュリフィケイション"って、いけないかな?」
「レオンは、"ピュリフィケイション"も使えるのね?」
「この間、じいちゃんに習ったんだ!ちょっとやってみるね!
"ピュリフィケイション"!」
「おぉ・・・」
「ん?」
ピュリフィケイションは、大地や水には効果があるとされているんだけど、
試したところ、空気も一時的には浄化されたんだ。
でも・・・・・
「う~ん、すぐに瘴気が戻って来ちゃうね」
「そうね、瘴気の発生源を絶たないと、難しいみたいね。」
「瘴気の発生源・・・それって何だろう?」
「・・・・・」
父さん、母さんも、その答えを持ち合わせていない。
結局、今は時間が無いので、ピュリフィケイションは一旦保留となった。
まあ、"ピュリフィケイション連発"っていうのも、無くは無いけどね・・・
「じゃあ、さっき言った、ホーリー・ドームって試していい?」
「親父から習った、光魔法だな?
あれって、魔物避けとか言ってなかったか?」
「うん、なので、瘴気にも効果があるのか、ちょっと試してみたくって。」
「分かった。」
「私も、その効果を確認してみたいわ」
「うん、じゃあ・・・
ホーリー・ドーム!」
以前、この魔法をかける時、ダンジョン前の休憩所に結界を張るため、
そして、リトル・クローバーのキャンプ場所に張るために使ってみたけど、
あの時、魔法を掛ける対象は、止まっている建物やテントだった。
今度は移動するオレ達に、追従してくる結界にしないといけない。
なので、魔法をかける対象物を、オレにしてみたんだ。
「じゃあ、これでちょっと、行ってみて良い?」
「わかったぜ」
「行きましょう」
ということで、オレ達3人は再び瘴気の森に入って行ったんだ。
「ほう・・・効果あり・・・じゃないか?」
「そうね、瘴気が振りかかって来る感じはしないわね。」
「じゃあ、ちょっとこのまま移動ってことで」
「わかったぜ」
ということで、オレ達はホーリー・ドームを掛けたまま、
瘴気の森を突き進むことにしたんだ。
「なんか、すっごく快適だな?
しかも、敵も襲ってこないし」
「ハハハ、元々魔除けの魔法だしね(笑)
一石二鳥・・・かな?」
「俺は魔物を退治できなくて、退屈だがな」
「じゃあ、ドームから出て戦っちゃえば?」
「それは遠慮しとくぜ!」
ハハハハハッ!
確かに、瘴気は振りかからず、魔物も近づいてこれず・・・で、
とても楽ちんな移動になったんだ。
ただ気になったのは・・・
時折、ドームの外に人型の生き物(?)というか、骨のアンデットのような魔物が見える。
「父さん、母さん、あの人型ってなに?」
「あぁ・・・・あれはボーン・パペットだろう」
ステータス・オープンは、まだ開けない距離だった。
それにしても、この世界には、本当に色々な種類のモンスターが居るみたいだなぁ。
まあアイツらは、姿かたちがキモイので、召喚契約は止めておこう。
ということで、通常であれば、このフロア環境に苦戦必至の地下19階層を、
何ごともなく、しかも戦闘すらなく踏破してしまったオレ達。
他の冒険者パーティーだと、
この瘴気の森を、どうやって乗り越えていくかが、
大きな課題になるんだろうなぁ。
にしても、ホーリー・ドーム、恐るべし(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レオンと両親は地下19階層に到達しましたが、そこは瘴気の森のフロア。
本来であれば、そこでリタイヤするパーティーが続出するハズなのですが、
流石はレオン! そんなフロアも、難なくクリアしてしまったようですね。
そして次の地下20階層は、再びフロアボスの居る階層。
果たして、レオンの前に立ちはだかる、そのボスとは・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




