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S級冒険者の父さん・母さんが、みんなのアイドルだった日

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


新ダンジョン開放2日目に、レオンが知り合った同世代の冒険者パーティー。

彼らとはすっかり意気投合して、友達になっていきました。

そして新ダンジョン開放3日目の朝、彼らに再開したレオンでしたが・・・


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

【視点変更】 アウレリア・シルヴェイン子爵 (領主様)


「ヴィクトリア、あの町を見て、お前はどう思った?」


グリーン・ウッドの町からの帰り道、私は馬車の窓から顔を出し、

馬上で周囲の警戒をしている騎士団長 ヴィクトリア・アージェントに問いかけてみる。


どうも、私の中で、彼のあの魔法は消化不良となっていて、

未だに夢でも見ていたかのように思えてしまうのだ。


「はい、アウレリア様、よくぞ短期間で、あそこまで町を発展させた・・・

心から、そう感じています」


ヴィクトリアの答えは、恐らく、あの町を見て感じた事を、

そのままを素直に述べたものだろう。


「そうか・・・

じゃあ、あの森を切り開き、たった1日半で、冒険者のための地区を開拓し、

しかも、その後3日間で、あの赤レンガの外壁を作ったのが、

たった12歳の魔法少年であったということ・・・

それは、どう思う?」


「私は、直接その魔法を見た訳ではありませんので・・・

寧ろ、アウレリア様のほうが、お詳しいのでは?」


「逃げたな・・・」

「申し訳ありません。」


「いや、いいんだ。私も気持ちが整理できていなくて、

ちょっと意地悪をしてみただけだ。許せ」


「滅相もございません。ただ・・・」


「ただ?」


「もし、そのお話が事実だとしたら、その魔法少年は、

途轍もない力を持っていることになります。

みすみす放置しておくのは勿体ない・・・と言うか、

他の貴族が知れば、必ず食指を伸ばしてくるのではないかと。」


「お前も、そう思うか。」


「・・・・はい。

本音としては、まだ12歳。

親元で、静かにしておいてあげたいところ・・・

そう感じてはいますが。」


「気持ちは分かる。

まあただ、あの子は、英雄の孫、そして王国でも数少ないS級冒険者達の子。

そう簡単に、我が手中に収められるとも思えんが・・・」


「そうかもしれませんね・・・」



簡単には行かない・・・

それは彼の環境を考えれば、容易に想像がつく。


ただ、私にとって有利なのは、彼の存在が、まだ他の貴族、

そして王族にも、殆ど認知されていない・・・

ということだ。


その点だけを考えても、私が他を出し抜いて、

優位な状況を作り出せる可能性は高い。


しかも、彼は私の領地の中に居るのだ。


さて・・・

今後、どうしていけば一番良いのか。

思案のしどころと言えそうだ。




【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)


「オーイ!レオンッ!」

「やあ、おはよう!ルーク、ミーア、シオン、エリーゼ!」


翌朝、オレは、父さん、母さんと、新ダンジョン「深緑の迷宮」に向かった。

そして、ダンジョンの入り口付近に到着したら、

隣町の冒険者パーティー "リトル・クローバー"の4人から声を掛けられたんだ。


「レオン、お友達?」


「うん、夕べ話した、昨日ダンジョンで一緒だったパーティーの子たち」

「なるほど、彼らがそうなのね。」



「レオン、これからダンジョンに入るんだな!?

あ、お父さん、お母さん、初めまして!

昨日レオンと友達になった "リトル・クローバー"のルークです」

「ミーアです!」

「僕はシオンです!」

「私はエリーゼ」


「ほお、レオンに同世代の友達が出来たか!

今まで歳の近い冒険者仲間は、精々、湖畔の風のルカと、カイル位だったもんな。

みんな、レオンと仲良くしてやってくれ!」


『はい、こちらこそ!』


「じゃあ、レオンは今日、彼らと一緒に行動するのか?」

「ええと・・・みんなは今日、どんな予定でダンジョンを回るの?」


昨日の最後に、リトル・クローバーも地下11階層まで到達したから、

今日はそこから開始することもできる。


「あぁ、夕べ、みんなと話し合ったんだけど、

今日はもう一度、地下1階層から始めて、キチンと力をつけて、

それから、地下11階層に行こう・・・って事になってな。

なので、今日は俺達だけで頑張って、

10階のボス部屋まで行ってみるよ!」


「分かったよ、じゃあ、ケガしないように気を付けてね」

「あぁ、サンキュー!」


昨日の事を踏まえて、彼らはもう一度自力でやってみたいらしい。

それなら、オレは邪魔をしない方が良い。


「もし、強い魔物に出会ってしまったら、取り敢えず3人で足止めをして、

魔力のあるシオンかエリーゼが、10メートル以上距離を取って、あの魔石を起動させてね。

起動したら、残りの3人も、そこに逃げ込めば助かるはずだよ。」


「ああ、そうだよな!サンキュー!」


最悪の事態にも、何とか対処法があると分かると、

彼らはますます元気になっていったんだ。



「お、"金色のラグナロク"のグレイさん、カリンさん、お疲れ様です!」

「おぉ、お前ら、久しぶりだな!?元気してたか!」


「はい、お陰様で!」


父さんと母さんが入り口付近で立っていると、凄く目立つ。

色々な冒険者から声が掛かって来るんだ。


「レオンの両親って、有名な冒険者なのか?」

そんな様子を見て、ルークがヒソヒソとオレの耳元でそんな事を囁いてくるんだ。


「っていうか、金色のラグナロクって、聞いたことない?ルーク」

昨日、腕をケガしてしまったタンクのミーアが、ルークにそんな事を・・・


「金色・・・えっ!金色のラグナロクぅーーっ!!

あのS級パーティーのぉ!!!」


ルークも、その名前は知っているらしい。

シルヴェイン領内で、S級冒険者パーティーって、1つしか無いしなぁ。


「レオンの両親って、S級冒険者なの???」

「・・・ええと・・・・そうなの・・・かな?」


「すっげぇー!!」

「握手して貰おうよ!?」

「してほしいかも・・・」

「わたしも・・・」


アイドルみたいな扱いだな、父さんと母さん。。


「オウ、お前ら、握手するか!?」

「してほしいです!お願いします!」


オレ達の話に聞き耳を立てていたのか、

父さんが、ちょっと調子に乗ってしまう。。

また、母さんに怒られるよ・・・?



結局・・・

4人がどうしても!ってことで、

父さんと彼らは、ガッチリと握手をしていくことになった。


更に、その後、4人は母さんとも握手を求めて行ったんだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


S級冒険者に昇格したレオンの両親は、

駆け出しの若者パーティーに取ってみると、

まさに憧れの人達のようですね。

直ぐ調子に乗ってしまうレオンの父さんは、

アイドルのような気分に浸ってしまったようです。

母さんに怒られなければ良いのですが・・・


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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