町民代表者会議開催!12歳のオレはまたやり過ぎた!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ディープ・フォレストの森の最深部に発見された新ダンジョン。
王都から調査団が派遣され、レオン達は彼らの護衛として新ダンジョンに入ることに。
そして、その調査は無事完了し、その後、1ヶ月が経過していきます・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
そして、その1か月後・・・
「・・・・ということで、ディープ・フォレストで発見された新ダンジョンは、
3か月後に一般冒険者に開放されることになりました。
そこで今日は、そのダンジョン開放に向けて、
今後、この町がどうしていけば良いのか?
その話をさせて貰いたいのです」
ダンジョンの調査が終了して1か月・・・・
突然、町長のコリンズさんが、町の主だった人達を呼び出して、
会議が開かれることになった。
会議の参加者は、冒険者ギルドからギルド長のガリック(48♂)さん、
副ギルド長のエドモンド(45♂)さん、
銀色のタンポポからリーダーのラルフ(32♂)さん、
朝霧の旅団からリーダーのユリウス(20♂)さん、
湖畔の風からリーダーのエリック(16♂)さん。
そして我が家からは、じいちゃん・父さん、母さん、そして何故かオレまで??
その会議に出席することになったんだ。
けど、ノエルだけ家に残す訳にも行かないので、
結局、一家総出で会議に参加・・・・ということに(苦笑)
それにしても、結構 重いテーマだ・・・・
町長さんの話を聞いて、オレは即座にそう思ったんだ。
だって・・・・
「なあトーマス(コリンズ町長の名前)、
"新ダンジョン開放に向けて、この町がどうしていけば良いか・・・"
って言うが、やるべきことは山のようにあるぞ。
それは、お前さんも重々分かっているよな?」
冒険者ギルド長のガリックさんが、開口一番、
町長さんにクギを刺すような発言する。
因みに、この2人、ギルド長のガリックさんのほうが2歳年上で、
しかも、子供の頃からの幼馴染という間柄らしい。
「ガリック、そうなんだけど、考えるだけでも頭が痛くて・・・
私にはどうすればいいのやら・・・」
「お前なぁ、逃げていても、何も始まらんだろう!?」
弱腰の町長、追い詰めるギルド長・・・・・
最近の定番なんだそうだ。
「分かってはいるんだけど・・・・」
う~ん、町長さんは、どうもこの話を、自分で纏める気はなさそうだ。
平時の町長・・・・という噂は、どうやら本当らしい。
そんなコリンズさんは、小柄で小太りな町長さん。
頭は禿げあがっていて、両サイドに辛うじて白い髪が残っている感じだ。
その真ん丸顔と、やや眠そうな目つきが、
この人から覇気や鋭さを感じられない原因かもしれない。
「ちょっと、いいかな?」
「ラルフ、思いつくことが有れば、ドンドン言ってくれ」
銀色のタンポポのリーダー・ラルフ(32♂)さんが手を挙げると、
町長ではなく、ギルド長が指をさして、意見を促す。
もう、この場を仕切るのはギルド長で決まりかな。
「少なくとも森の中に、ダンジョンまでの道は必要だ。
俺達 町の人間は、森に熟知しているので問題ないが、
他所から来た人は、ダンジョンまでの道が分からないと思うんだ。」
「確かに、お前の言うとおりだ。他にはあるか?」
「ええと・・・・」
「おう、ユリウス、ドンドン言ってくれ」
"朝霧の旅団"リーダー・ユリウス(20♂)さんも・・
「はい、他から冒険者が来るとしたら、彼らの宿泊ってどうするんでしょうか?
今、ウチの町にある旅館は、3パーティーが泊るのが限度。
ダンジョン目当てに、大量のパーティーが押し寄せてきたら、
宿泊設備が絶対的に不足すると思うんですよね」
「ああ、もっともな意見だな」
「俺もいいっすかね?」
「エリック、頼む」
今度は"湖畔の風"リーダー・エリック(16♂)さん
エリックさんは、盾術士の冒険者で、190センチ近い長身で、筋肉も結構凄い。
ただ、金髪をマッシュにした優しい顔立ちとは、ちょっとアンマッチかもしれない。
性格はとても落ち着いた感じで、メンバーからの信頼も厚いんだ。
「冒険者が大量に集まって来るとなると、
食堂とか鍛冶屋とか防具屋とか・・・
そういう店がもっともっと必要になると思うんだよね。」
「あぁ、まさにそうなんだよな。
みんな、良く気づいてくれた。
・・・・グレイ、カリン、二人は何か気づいたことは無いか?」
「ああ、必要なものは確かに沢山あるんだが、
それを作るための金って、どうなってるんですかい?
それがないと、何も始まんない気がするんですが。」
「トーマス、どうなんだ?」
流石にこれは、町長しか答えることが出来ない。
「あぁ、お金は国から準備金として、白金貨5枚が支給されることになった」
「ほぉ・・・」
白金貨1枚って1億円くらいだそうだ。
なので、5億円。
でも・・・・・・・
それって意外と微妙な金額かも・・・
「その額って、一見多いように思えますが、
そのお金で作れるものって、結構限られますよね?」
母さん鋭い。
5億円って、凄いように思えるけど、
事業を1つやると、あっと言う間に消えてなくなるレベルの金額なんだ。
「う~ん・・・」
ギルド長も、母さんの一言で長考モードに陥ってしまう。
そして、みんなも黙り込んでしまう。。
「あのぉ~・・・・・」
「ん、レオンか、いいぞ、思ったことを言って見ろ」
「はい、ちょっと思ったんですが、
出来る出来ないを最初から考えちゃうと、そこで思考が止まってしまうので、
取り敢えず、必要と思われるものを、バーッと縦に全部書き出して、
その上で、その右側にダンジョン開放までに絶対に必要か?
優先度をつけて、
それを作るために、いくら掛かるのか?
人手がどのくらい必要か?
完成までにどのくらいの期間がかかるのか?
そう言った要素を、大まかで良いので全部洗い出して、
その上で検討しないと、
これって、なかなか先へ進まないんじゃないかと思うんです。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ヤバイ、12歳の子供が言うセリフじゃなかった。。
つい、昔の仕事の癖で言ってしまった。。
みんなドン引きか??
「なあ、レオンって、ホントに12歳なのか?」
やっぱ、湖畔の風のエリックさんに、そう突っ込まれてしまう・・・
でも・・・・・
ここまで言ってしまったら今更だ!
最後まで言っちゃうしかない!
「あと、冒険者が町に出入りするようになると、町の治安面とかも心配です。
町の西側から南に掛けて、森の端っこがせり出している、あの場所の木を切れば、
広い敷地が確保出来ると思うんです。
なので、その場所を冒険者用の地区にして、オレ達が住んでいる場所から、
ちょっとだけ区画を分けられればなぁ・・・と。
正直、あまり自然の木を沢山切るようなことはしたくないんですけど、
西側から南に延びる木々は、
森の本体からは飛び出すように生えている場所なので、
そのくらいは切っても許されるのかなぁ・・・・って。
それに、あの辺りは、こちらの街中よりも、ダンジョンに近い場所なので、
冒険者さんも、少しは便利だと思いますし・・・
どうでしょう?
あと、これは急ぐ必要はないと思うんですけど、町の塀・・・というか柵というか、
あれをもっと森に近い場所で、高く、大きく、作り直した方が良いんじゃないかと。
勿論、今後、冒険者が増えれば、森に上位モンスターが発生しても、
退治を手伝って貰えるかもしれませんが、
ただ、今後冒険者さんの旅館などを作るにしても、
全く柵も無く、森と接している場所となると、
流石に彼らの中にも、不安を感じる人が出ると思います・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
再びの沈黙・・・
と思ったら・・・
「レオン、良くそこまで考えてくれたな」
そういって、隣に座っていたじいちゃんが、オレの頭を撫ぜてくれたんだ。
「兄ちゃん、すげぇ~!」
弟のノエルも、何だかオレに尊敬の眼差しを向けて来る(笑)
「レオン、わかった、ありがとう。
ちょっと大変だが、やってみるか!」
「おぉーっ!」
ギルド長も決断してくれて、その場の話は、何とか纏まった。
あとは、今の話しを、どこまで現実的に落とし込めるか・・・だ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
町の代表者会議では、そのもどかしい進行具合に、
レオンはついつい、サラリーマン時代の癖がでてしまったようですね。
ですがここから、レオンの力もあって町は大きく発展していくようです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




