ヴォストーク軍襲来!そして彼等には秘密兵器が!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
猛毒に侵されるジルの父を救ったレオン。
その後、彼は、侵略を受けるジルの国、中央諸国の小国カイパー公国軍を助けていきます。
北の敵国ゾルギア覇王国軍を打ち負かしたレオン達でしたが、
今度はそのゾルギアを平定したヴォストーク軍が侵攻してきます。
果たしてレオンとカイパー公国軍は、敵に打ち勝つことができるのでしょうか?
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 ボグダン・ヴォルコフ軍団長 (ヴォストーク連邦軍 軍団長 39歳 男性)
「よーし、いよいよ国境が間近だ。
それにしてもカイパーの奴ら、随分北に出張って来やがったな。
しかも、どうやって、短期間にあんな壁まで作りやがったんだ?」
国境線まで約1キロメートル。
そして、俺の目の前に横たわるレンガ色の幅広い壁。
事前の情報では、東西約80キロメートルにわたり、
高さ10メートル近い壁が立ちふさがっているとのことだ。
たった、1週間ちょっとで、どうやってあんな壁を・・・
「ボグダン軍団長、如何致しましょう?」
その壁を見て、魔道士団長のゾーヤも、多少困惑しているようだ。
だが、オルロフ元首の望みはカイパー公国せん滅、
そして、この中央諸国の制覇だ。
こんな所で、歩みを止めている場合ではない。
「ゾーヤ、魔道士団の準備は整っているか?」
「はい、既に完了しています」
「わかった。
では10分後、魔道砲による攻撃を仕掛ける。
良いか、一気にあの壁を叩き壊してやれ!」
「承知しました」
そう、俺達には秘密兵器がある。
この兵器の前に、あんな壁など・・・
【視点変更】 バルガス・カイパー公王 (カイパー公国公王 38歳 男性)
「バルガス様!敵軍の姿が見えました!」
「距離は!?」
「はい、敵軍までの距離、約1キロメートル!
前線にマンモス隊が立っているようです!」
「マンモス隊か・・・」
ヴォストーク軍南下の報を受けてから2日後、
ついに敵軍が、我々の国境の壁からも見える位置まで到達してくる。
我々は壁の上から、レオンの用意してくれた望遠鏡を使って敵軍を見渡すが、
明らかに、我が軍の4倍以上の兵が押し寄せて来ているのが分かる。
そして、ジルとレオンの召喚獣による事前偵察で、
あのマンモス隊が、大きな台車を引いて、何かを運んできていることが分かっていた。
ただ、台車には布が被せてあり、その中身が何か?までは分からない。
もしかしたら兵糧か・・・
そうとも思っていたが、それを最前線に持ち出してくるなど有り得ない。
やはり、台車の荷物は武器なのだろう。
「デニス大将! 敵軍は何か仕掛けてくるかもしれん。
油断するなよ!」
「バルガス様、承知しました!
者ども、所定の位置につけ!
敵は距離があっても何か仕掛けてくるかもしれん。
油断するな!」
『はっ!』
「ジル、何か見えるか?」
一方、今も召喚獣で偵察を続けている、我が息子に、
敵の状況を確認していく。
それにしても・・・
レオンは息子に対し、何と有益な能力を授けてくれたことか。
「おう、親父!
あのマンモスが引いている台車・・・
奴ら、掛かっている布を取っ払ったぜ?」
「中身は何か分かるか?」
「う~ん・・・・何か長細い鉄の筒みたいな・・・
レオン、あれって何か分かるか?」
「そうだね、あれって大砲のような感じだけど・・・」
「ん?大砲ってなんだ??」
「あっ、ええとね、ジル。
大砲って遠距離攻撃をするための武器なんだ。
あの筒のようなモノで敵を狙いながら、大きな重い球体を飛ばして、
それが相手に届くと、凄い勢いで爆発するんだ」
「お主の国では、そんな恐ろしい武器もあるのか、レオンよ?」
レオンがジルに向けて語った言葉に私は驚き、
ついつい私は、彼らの会話に口を挟んでしまう。
「あ、今のはオレの頭の中で想像している武器で、
まだ実際には存在していません・・・」
「ははは、レオンの頭の中には、色々な創造物が詰め込まれているようだな。
まあ、それは良いとして、そうなると、台車に乗っているその武器は一体・・・」
「今、その武器を観察しているんですけど、何か大砲の筒の後方に、
大きな魔石みたいなものが設置されているんですよね。
あれって、何に使うんだろう・・・」
「魔石だと? レオン、それはどの位の大きさなんだ?」
「多分、1メートル近くありそうですね」
「また随分大きい魔石だな。S級の魔物から取れるレベルかもしれん」
私はレオンの報告に驚いた。
1メートル級の魔石など、私は生涯を通じて1度しか見たことが無い。
「しかも、台車は8つ有るんですけど、それぞれ違う色の魔石が設置されているんですよね。
多分、6+2属性の魔石が1つずつ揃っている感じです」
「1メートル級の全属性の魔石か。
一体、奴らはそれを何に・・・」
「あっ、親父!奴らが動き出したぞ!」
「うん、何か魔道士みたいな人たちが、その台車の周囲に集まってきました!」
「何人ぐらいだ?」
「1つの台車に、4~5人です」
「しかも、アイツら全員が、魔石に手を当て始めたぜ、親父!
奴ら、絶対何かしてくるぞ!」
「わかった、ジル、レオン。
デニス大将、敵が仕掛けて来る、注意しろ!」
「了解です、バルガス様!
者ども、敵が仕掛けて来る!盾を構えろ!」
『ハッ!』
「ヤバッ、なんだこれは!親父!撃って来たぞ!」
「わかった!」
"ズシャァァァーーーーーンッ!"
『ぐわぁぁぁぁーーーーーっ!』
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
カイパー公国の北の国境沿いまで侵攻してきたヴォストーク軍は、
何やら怪しげな秘密兵器を準備しているようですね。
果たして、その秘密兵器とは?そしてその威力は!?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




