カイパー公国に新たな脅威?東のヴォストーク連邦が動き出す!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
毒に侵されたジルの父を救うため中央諸国のカイパー公国に向かったレオン達。
ところが滞在中、中央諸国のライバル国ゾルギア覇王国が侵略。
レオンの召喚獣の活躍もあり、見事に敵軍を打ち倒します。
しかし、そのゾルギア覇王国は、東のヴォストーク連邦に踊らされただけのようで・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 マクシム・オルロフ元首 (ヴォストーク連邦 元首 42歳 男性)
「・・・イーゴリよ、
ゾルギア覇王国は、思いの外、使えなかったではないか。
折角我々が、カイパーの公王バルガスに毒を盛り、
わざわざ、その情報まで流してやったというのに」
「はい、オルロフ元首。
ゾルギアのギルザは、所詮、魔物を使った蛮勇だけが取り柄の男。
不測の事態に対処することは、難しかったようです」
私は参謀のイーゴリから、ゾルギア軍壊滅の報を聞き、少々意外な思いをしていた。
もはや風前の灯であるカイパー公国が、ゾルギア軍を打ち破るとは、
全く思っていなかったのだ。
「で、イーゴリ。今回、ゾルギア覇王国が、あの弱小カイパー公国に敗れたという
その不測の事態とは、一体何だったのだ?」
「はい、元首、現在、諜報部隊に詳細を調べさせておりますが、
どうやらカイパー公国は、あの戦いで、強力な召喚獣を前面に押し立てて来た・・・
そのような情報が入っております」
「ほう、強力な召喚獣・・・
にわかに信じがたい話だな。
だが確か、バルガスの息子、ジルが有能な召喚士だったと聞いたが、
その者の仕業か?」
「いえ、オルロフ元首、今回出現した召喚獣ですが、
確認されただけでS級が4体、A級も飛行系が10体弱。
その他にもB級、C級など、全部で40体近い目撃情報があります。
バルガスの息子1人で、それだけの召喚獣を放つことは不可能かと・・・」
「ふむ・・・・解せぬな。
あの国に、そんなレベルの召喚士が大勢いるという話は、聞いたことが無いが。
まあ良い。その話は一旦置いておこう。
で、ゾルギアのギルザはどうしたのだ? 今頃、どの辺を逃げ回っておる?」
「はい、元首、ギルザは戦死したとのことです」
「なにっ!?それを早く言え、イーゴリ!」
「申し訳ありません」
「では現在、ゾルギア覇王国は、トップが居ないということだな!?」
「はい、長男のガイルは現在12歳。後を継ぐには若すぎます。
そして今まで、ギルザが一手にあの国を掌握していたため、
他に、めぼしい後継者も居ないのが実情・・・」
「チャンスではないか!
イーゴリよ、大至急ボグダン軍団長を呼べ!
まずはゾルギアを手に入れるぞ!
カイパーは後だ。あんな国、いつでも何とでもなる。
まずはゾルギアからだ!」
「承知しました、オルロフ元首」
ふふふ・・・
何という幸運。
いよいよ私が、この中央諸国を統一する日が近づいて来たな。
ゾルギアを手中に収め、カイパーを捻りつぶし、
それで、中央諸国の半分が手に入る。
そうなれば、あとは一気に・・・
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
ゾルギア軍との戦闘の翌日・・・
ノエルとセーラを、ホワイト・ドラゴンでグリーン・ウッドに送り届けた後、
オレはジルと共に、再び国境沿いの最前線に向かった。
そしてバルガスさんと合流したときには、既に前線の防衛隊は立て直しが図られていて、
主都バルデからバルガスさんが率いてきた軍と合わせて
総勢 約5000の兵が態勢を整えていたんだ。
更に、侵攻してきたゾルギア軍の中には、元々、カイパー公国の住民だった人たちもいて、
彼らの殆どは、志願してカイパーの軍に合流してくれた。
その為、現在は、カイパー軍の総勢が優に7000を超えている。
そうなると、次にバルガスさんは、元々カイパー領だった土地を取り戻すため、
防衛隊を北へ進軍させていく。
ゾルギアに奪われていた土地や町を、徐々に回復させていく事に成功したんだ。
その町や村の住民の話だと、どうやらゾルギア時代の統治はかなり酷かったらしく、
北上してくるカイパー兵達を見かけたとき、
その進軍を泣いて喜ぶ人たちが殆どだったんだ。
ただ・・・
領土が北に拡大すると、今度は別の問題も発生する。
これまでのカイパー公国の領地は、
西から南側、更に東側に至るまで、ぐるりと山脈に囲まれていて、
実質的に他国と国境が接していたのは、北のゾルギア覇王国だけだった。
なので、それまでは、北側の国境沿いを守るだけで良かったんだけど、
領地が北に広がっていくと、今度は東にあるヴォストーク連邦、
更には、西側のメフィア首長国とも国境が接して来るので、
彼らの侵攻を気にしないといけなくなるんだ。
今のところ、西のメフィア首長国は、国内のいざこざが長引いていて、
他国に侵攻する余裕は無いようなので、やっぱり要注意は東のヴォストーク連邦。
ジルの父親バルガスさんに毒を盛った国と見られているしね。
けど幸いにも、東のヴォストーク、西のメフィアともに、
国境沿いには、大きな川が流れていて、それが彼らの侵攻を妨げてはいるんだけど、
でも彼らが本気になれば、川を越えることだって、当然できるんだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
中央諸国の最東端にあるヴォストーク連邦ですが、
まずはトップを失ったゾルギア覇王国を奪うために動くようですね。
果たして、彼等はジルの国カイパー公国にも食指を伸ばしてくるのでしょうか?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




