敵の魔物部隊に新たなトロール隊が追加!オレの召喚獣は勝てる!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
毒に侵されたジルの父王の治療を行うため、
中央諸国の小国カイパー公国までやって来たレオン達。
彼の魔法により、ジルの父の毒は無事に治癒していきますが、
今度は魔物を操る敵国が、カイパー公国に攻めてきます。
数で劣るジルの父王が指揮するカイパー公国軍の前線。
そこへ、レオンが召喚獣を派遣し、徐々に戦局が変わっていきますが・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 バルガス・カイパー公王 (カイパー公国 公王 38歳男性)
「バルガス様!再び、あの魔物達が現れて、ゾルギア軍の魔物と交戦中です!」
「そうか・・・」
2度目の援軍・・・
そう考えて間違いなかろう。
我が軍に加勢してくれる、あの魔物達は一体・・・
1度目の彼らの加勢の後、そのことについて、ずっと考えていたのだが、
私は一つの可能性に行き着いた。
「レオン・・・これは、お主の仕業なのか?」
夕べ、ジルの奴が、自慢げにレオンの同時召喚数を誇っていやがった。
20体近く、同時に召喚したんだ・・・・と。
ただ、分からないのは、彼は今、20キロメートル以上離れた、首都バルデに居るはず。
いやもう、自分の国に帰っているかもしれない。
それなのに、突然、こんな所に召喚獣が・・・
ハッ・・・と思い、私は周囲や空を見上げていく。
もしかしたら、我々の近くで、レオンが召喚獣を呼び出しているのかもしれない。
だが・・・
残念ながら、周囲にも上空にも、それらしき姿は見えない。
いや、1体だけ・・・
上空を飛ぶ、あのグリフォン。
しかし先ほど、あのグリフォンは敵の魔物を攻撃するために降りてきたが、
その上に人影は無かったはずだ。
分からない。
一体、どうやって・・・
「バルガス様!」
「どうしたビクトール?」
「敵トロール隊が、正体不明の魔物達へ突っ込んできます」
「トロールの数は?」
「原種のトロールが約100体。亜種の上位トロールが20体ほどです」
「数が多いな。あの魔物達は勝てると思うか?」
「かなり厳しいでしょう。
そもそも、それ以外の魔物達すら、抑えきれるとは思えません。
なので、撃ち漏らした敵が、こちらに来ることを想定しておいた方が・・・」
「わかった」
参謀のビクトールに、そう返事をしたものの、
今の手勢で、あの魔物達にどう立ち向かえばよい?
正直なところ、我々が勝つ術を見出すのは困難だ。
せめて、国境を固めていた部隊の生き残りと、合流出来れば良いのだが・・・
そして、魔物同士の戦闘が再開されてから30分・・・
「正体不明の魔物を避けて、敵トロールらの一部がコチラへやって来ます!」
「数は!」
「現時点で30体ほど!」
「・・・騎馬隊、弓で応戦しろ!」
「はっ!」
私はこの時、主都バルデまで撤退することも考えていたが、
あの地まで防衛線を下げれば、もう本当に後がなくなる。
まさに背水の陣・・・
流石にそれは避けたい。
ただ・・・
今の戦力差で、ゾルギア軍に勝てるとは到底思えない。
「このまま、我が公国の命運は尽きてしまうのか?」
そんな最悪の状況すら、私の頭の中にチラつき始めていたとき・・・
「バルガス様!我々の後方から、大型の飛行型と地上型の魔物が近づいてきます!」
「なんだってっ!?」
兵の声を聞いて、私は背後を振り返る。
空には・・・・
「・・・ドラゴン?しかも3体も・・・・・
それに、地上からは・・・・犬・・・ウルフ?
にしても、デカイ・・・」
そう・・・
空から20メートル級のドラゴンが3体、
少し遅れて、地上からも同じく20メートル級のウルフのような・・・・
いや!あれは伝説のフェンリルじゃないのか!?
そんな魔物達が、猛烈なスピードで我々のいる丘を通り過ぎ、
そして、前線へ突っ込んで行ったのだ。
『す・・・すごい』
兵達の唖然とする声と表情。
私はこれで確信した。
昨日、ジルが話していた言葉・・・
「俺、レオンのホワイト・ドラゴンに乗って帰ってきたんだ!
そのドラゴンってS級なんだぜ!凄いだろ、親父!」
そして、今飛んできた3体のドラゴンの内、2体がホワイト・ドラゴンのように見えるのだ。
「バルガス様、更に後方からワイバーンなどの飛行体が多数!」
それにしても、信じられない。
彼は、一体どれだけの召喚獣を同時に呼び出せるというのか?
優に30を越えているのではないか!?
ジルはA級の召喚士だが、それでも5体の召喚獣を同時に呼び出して喜んでいたものだ。
本当にレオンは凄い・・・
そして、駆け付けたS級と思われる召喚獣達は、
あっと言う間にゾルギア軍の魔物達を壊滅状態に陥れていく。
ウルフやベアは地上で打ちのめされ、空からのブレスに焼かれたり、凍らされたり。
そして、猛烈な機動力のフェンリルが、周囲のトロールをかみ砕いていき、
奴らを徹底的に蹂躙していったのだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レオンが召喚獣を派遣したことにより、戦局が変わりつつありますが
それでも敵軍がトロール隊を出してきたことで、ジルの父バルガスの軍は
再び苦境に陥っていきます。
ですが、今度はレオンのS級召喚獣達が駆けつけて、再度戦況が変化しそうな勢いですね。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




