魔物に追われていた彼は王子様?北の山脈の向こうは群雄割拠!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ある日、レオンの住むグリーン・ウッドの街に、飛行系の魔物が押し寄せます。
その魔物はレオンとじいちゃんが召喚獣で対応し、SS級の古龍に対しても
レオンのバハムートに説得して貰い、事なきを得ます。
そして、その魔物達から逃げながらグリーン・ウッドの街にやって来た少年の正体は?
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
そして、山脈の向こうにあると言う中央諸国から来た
ジル・カイパーという若者は、その日の晩、ウチに泊る事になった。
まあ、彼には色々と聞きたい事も有ったしね。
父さん、母さんも、夕方には新ダンジョンから戻って来て、
アストリー夫妻(セーラの両親)も加えて、みんなでジルの話を聞くことになったんだ。
「・・・でな、俺の親父はカイパー公国の公王をしているんだ」
「そのカイパー公国って、中央諸国のどの辺りなの?」
ジルの話に、思いの外セーラが興味を示している。
彼女は、知らない国や場所のこと、以前からすっごく興味を持ってるんだよね。
「あぁ、今、中央諸国は5つの国に分れて争ってるんだけど、
カイパー公国は、中央の一番南寄りなんだ。
この街からだと、山脈を越えたすぐ傍って感じだな」
彼の話だと、中央諸国って、アステリア王国の北側にある結構広い地域で、
話を聞いていると、アステリアの7~8割くらいの広さが有りそうなんだ。
ただ、昔からその土地を統一出来た人は居なくて、
常に5~10人位の有力者が自身を"王"と名乗って、争いを続けているらしい。
そして現在も、5人の自称 "王"が存在しているようで、
実はジルの父さんも、その一人なんだそうだ。
そうなると、ジルって王子様ってことになるのかな?
そんな中央諸国の他の4か国は、
東から「ヴォストーク連邦」「ゾルギア覇王国」「メフィア首長国」「ガルド帝国」。
そして、5つ目のジルの父さんが治める「カイパー公国」は、
その5か国の中でも、最も歴史が古いそうなんだけど、
最近は周囲の国が力をドンドン付けて来て、正直、かなり劣勢なんだそうだ。
昔はもっと北東まで勢力があったそうなんだけど、
公国は今、中央の南の山に囲まれた地域に押し込まれてしまっている状態。
「そのカイパー公国ってさぁ、どんな感じの国なの?」
ノエルも結構興味があるみたい。
ジルの話を真剣に聞いているし、時々、こんな感じで質問したりしている。
「あぁ、スッゲェ、綺麗な所だぜ!
山脈の雪解け水が、地下から湧いて出来た湖が大小いくつもあって、
木々の緑も豊な、とっても素敵な場所なんだ!」
そんな説明をしていくジル。
とは言え最近では、東のヴォストーク連邦や、北東のゾルギア覇王国に押されて、
領地が縮小し、山脈の麓の僅かな土地を治めるだけになっているらしい。
東のヴォストーク連邦は、その更に東にある 神聖国フィデリアと手を結び、
その庇護の下、南の山沿いで採れる鉱物資源をフィデリアに輸出して富を得て、
その財力をもって、強力な軍隊を形成しているそうだ。
北東のゾルギア覇王国は、魔物を子供の頃から飼いならして手なずけ、
その魔物を強力な戦力にしているとのこと。
元々そこは、召喚士の多い地域だったようで、飼いならした魔物と召喚獣の組合せが、
かなり厄介とのこと。
北西のメフィア首長国は、5つの諸国の中で最も広い土地を有しているんだけど、
有力な首長同士が、常に覇権争いをしていて、今のところは、カイパー公国まで
手を伸ばしてくる余裕は無さそう。
そして西のガルド帝国は、元々、その地域に3つあった小国を、
ゴルドバという人物が力で制圧してガルド帝国を作り、
ゴルドバ自身は皇帝を自称しているらしいんだ。
そして・・・
ジルが危険な山脈を越えて、わざわざアステリア王国にやってきた理由なんだけど・・・
「でな・・・オレの親父が、毒を盛られちまってな。
恐らくヴォストーク連邦の密偵によるものだと思うんだが、
治癒士が治そうとしても、どうしても治らないんだ。
親父の奴、今、ドンドン体力が落ちて行って、結構、ヤバい状態なんだ。
なので、英雄が居るという噂のこの街に、助けを求めに来たんだよな・・・」
ずっと元気に話をしていたジルなんだけど、
この話をするときの表情は、かなり曇っていた。
「まあ、お前さんの言う、その英雄っていうのは、ウチの親父の事だと思うんだが・・・」
そこまで、(珍しく)静かに話を聞いていた父さんが、ようやく口を開いていく。
「あぁ、デューク爺さんが出した召喚獣達を見て、直ぐに分ったぜ」
「でも、あの召喚獣の半分以上は、兄ちゃんが出したんだよ!?」
「えっ!? そうなのか、レオン!?」
ノエルの兄ちゃん自慢が、再び始まっていく・・・
ノエル、少しは、じいちゃんの顔も立ててやってくれ~。。
「まあ、レオンの召喚魔法は、今ではもう、デューク殿に迫るものがあるもんなぁ」
ヴィクターさん(セーラの父さん)まで、そんな事を。。
「いやいや、ヴィクター、レオンはもう、私を遥かに超えているさ」
じいちゃんまで・・・
「あの~、召喚士の話は良いんですけど、今は、解毒の話を進めないといけませんよね?」
『確かにそうだな』
母さんの言葉に、周囲のみんなが賛同していく。
「まあ、解毒の話も、レオンが一番適任だろう。
レオンの鑑定スキルはレベル10で、その解毒方法も、レオンなら一発で分るはずだ」
じいちゃんは、以前オレが、メイリンさん(3英雄の1人)の呪いの解き方を
解読した時のことを、思い出しているみたいだった。
「そうなのか・・・
じゃあ、レオン、すまないが、俺の親父を助けてくれないか?」
・・・ということで、オレは翌日、中央諸国に飛ぶ事になったんだ。
だって、人助けを断る訳にいかないしね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
魔物から逃げながらグリーン・ウッドの街にやって来たのは、
ジルという少年でした。
彼はグリーン・ウッドの北の山脈の向こう、中央諸国からやって来たとのこと。
しかも、その理由は敵対勢力から毒を盛られた父親を助ける為だったようです。
そして、次回以降、レオン達は中央諸国へ向かい活躍することに!?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




