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スタンピード発生!?ノース・ゲート砦は再び窮地に・・・

【毎日 夜21時10分投稿!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


ヴォルガルド軍を退けたアステリア王国ですが、

現在、国境沿いの防衛力強化の真っ最中。

そしてレオンは、南東の国境沿いにあるローゼン辺境伯領に向かい、

バリスタやボウガンの納品を行っていました。

そんな中、北東の国境沿いにあるノース・ゲート砦に、

ヴォルガルド軍侵攻以来の危機が迫っていました。



本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

"カンカンカンッ、カンカンカンッ!"


その警鐘は突然鳴った。


「何事だっ!?」


丁度、外壁の上でバリスタ部隊の訓練をおこなっていた私は、

声を上げて、周囲に居る者達に確認する。


「ライナー指揮官、南東方向に土煙が見えます!」


周囲から返って来た声に、私は振り向く。

砦の南東方向、簡単に言ってしまうと、そこはヴォルガルド領との境になり、

その先に、やや幅の広い土煙が上がっているのが見えたのだ。

距離は・・・・まだ10キロメートルはあるだろうか?


「ライナー指揮官、こちらをどうぞ」

「ミレーヌ、ありがとう」


副官のミレーヌ・ウォードが、私に望遠鏡を差し出してくる。

それを受け取って直ぐ、私は土煙の方を確認していくのだった。


「何かが・・・こちらに向かってきていますね、ライナー殿

あれは一体・・・」


私の望遠鏡のレンズにも、移動してくる何かが映っているのだが、

それが何かまでは、この距離だと分からない。

ただ・・・


「警戒態勢を取れ!

弓術隊は砦の南壁・東壁の上に集合!

ボウガンと弓の準備をしろ!

また、バリスタ隊は各自配置に着いて、いつでも攻撃出来る体勢を取れ!

そして通信班は、通信機を使って、領都グリムガルドに連絡を!」


『はっ!』


私は即座に、周囲に指示を出していく。

まだあの土煙の正体は分からないが、分かってからでは遅いことも有るのだ。



「あれは・・・魔物の大軍ではないのか・・・?」


しばらくして、周囲で望遠鏡越しに土煙の方を見ている物見が、

そんなことを呟く。


「魔物の大軍・・・だと?」


それを聞いた、副官のミレーヌが怪訝そうな表情で応じる。

そして私は、改めて望遠鏡の焦点を調整し直し、そちらの方を凝視していくのだった。



時間が経過するにつれ、砦の防衛軍は徐々に臨戦態勢が整っていく。

一方の土煙も確実に、こちらへ迫って来るのが分かる。

明らかに、向かっている先はこの砦だ。


そして、40分ほどが経過すると・・・


「大軍ですっ!魔物の・・・魔物の大軍です!」


その土煙が砦から3~4キロメートルの距離に迫ってきた頃、

望遠鏡を覗いたまま凝視していた物見の者が、改めて叫んだ。


そう・・・

同じく望遠鏡を覗き込んでいた私にも分かる。

あれは明らかに魔物の軍勢だった。

その動きは思いの外 速く、人の歩く速度の倍は出ているのではないだろうか?


そうなると、あと30分もしないうちに、ノース・ゲート砦に接近してくるはず。


「ミレーヌ、例の結界を込めた魔石を、砦の外の南側に、4つ横並びに配置してくれ!」

「了解しました、ライナー殿!」


そう、敵がC級以下の魔物であれば、結界魔法で、その侵攻を止めることが出来る。

B級クラスでも、一時的な足止めには使えると聞いている。


そして、敵が足止めを食らってくる間に・・・



「バリスタ隊、射撃準備に入れ!

敵が500メートル以内に接近したら、射撃開始だ!」


『ハッ!』


「そしてボウガン隊はバリスタの邪魔にならないように南から東の壁の上で横並びに拡がり、

バリスタで倒せなかった魔物を、射程範囲に入り次第、撃っていけ!」


『ハッ、承知しました!』



魔物の大軍・・・・

なぜ、このような場所に。


ノース・ゲート砦南東、ヴォルガルド領との境は荒野になっている。

そんな地形なので、決して、魔物が多い場所ではない。

あの魔物は、明らかにどこかから移動してきたモノたちだろう。


スタンピード・・・


魔物の大軍の行進を、そういう言葉で呼ぶと、以前、どこかで聞いたことが有る。

一説によると、強力な魔物の出現により、それより弱い魔物達が、

身を守るために、逃げていくという話だったと記憶しているが・・・



「クラウス、今の状況はどのようになっている?」


通信班が持ってきた通信機越しに話しかけて来るグリム辺境伯。

あの方も勿論、ノース・ゲート砦の状況が心配なのだろう。


「はい、ブランデル様。現在、魔物の大軍が南東方向より、

ノース・ゲート砦に向かって接近しています。

現在、距離は2キロメートル」



「数はどの位か分るか?」

「はい、まだ詳細までは不明ですが、恐らく1000近く居るのではないでしょうか」


「魔物が1000体だと!?

その大きさは分かるか?」


「はい、敵の前列は比較的小さいようですが、それでも3メートル程はありそうです。

そして、後方の最も大きい魔物は、恐らく10メートル級・・・」


「10メートル・・・・」


「辺境伯、心配ご無用、お任せください!

我が軍にはバリスタがあり、更にはボウガンもあります。

絶対に勝利して見せます!」


「おぉ、そうだったな!」



私は辺境伯を心配させないよう、強気の発言をしていく。

勿論、バリスタによる戦いは初めてだ。

内心 どこまでやれるのか?

正直、それは私にも分らなかったのだが。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


北東の国境沿いにあるノース・ゲート砦に、

大量の魔物が迫っているようです。

防衛隊は、果たしてノース・ゲート砦を守り切れるのでしょうか!?


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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