オレ、国境沿いの防衛力強化のために奔走中!そんなんかノース・ゲート砦に再び異変!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ヴォルガルド軍撃退後数か月・・・
アステリア王国の王都では、再度御前会議が行われますが、
結論としては、ヴォルガルド軍への進軍は行わないことになりました。
その一方、アステリアの国境沿いの領地では、それぞれ、防衛力強化を進めますが、
どうも、異変が起こりつつあるようです。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
「アウレリア、いつもすまないな!」
「なぁにベアトリクス。アナタの頼みだ。全く問題ないさ」
「ベアトリクスさん、こんにちは!」
「レオンもわざわざ遠くまですまないな。で、そちらの2人は?」
「あっ、紹介しておきますね!
こちらはセーラ、そしてこっちが弟のノエルです。
オレ達3人で、ルミナス・トリニティって冒険者パーティーを組んでいるんです!」
「ローゼン辺境伯様、はじめまして!セーラです」
「辺境伯様、ノエルです。よろしくお願いします!」
オレ達ルミナス・トリニティはこの日、領主のアウレリアさんと共に、
アステリア王国南東部のローゼン辺境伯領にある、サウス・ゲート砦を訪ねていた。
この砦への訪問はオレが2度目。
ノエルとセーラは初めてだ。
そして、今回の訪問理由は、追加発注を受けていたバリスタ15台の納品のためだった。
本来であれば、バリスタはアウレリアさん配下の工場で製造され、
彼らが納品に向かうものなんだけど、ここサウス・ゲートはシルヴェイン領から結構遠い。
なのでバリスタ15台を、オレのアイテムボックスに収めて、召喚獣でひとっ飛び!
ということになったんだ。
因みに、レッド・ドラゴンに同乗してきたのは、
オレ、アウレリアさん、ノエル、セーラの4人以外に、
領都シルヴァの騎士団4人、そしてバリスタを製造した工場の担当者3人の計11人。
そして、そこで待っていたのは、アステリア王国南東部のこの地を治める、
領主のベアトリクス・ローゼン辺境伯。
アウレリアさんとは旧知の仲で、共に女性で歳も近いということで、
2人はとても仲が良かった。
因みにローゼン辺境伯が34歳、アウレリアさんは32歳。
2人とも剣技に優れ、且つては、剣技大会などで、その技を競った間柄でもあるらしい。
そしてオレは、1回目のバリスタ納品の時、彼女に初めてお会いして、
"ローゼン辺境伯様"・・・なんて呼んでたら、
もっと親しみを込めて呼んでくれ!ってことに。
結局オレは、彼女のことを "ベアトリクスさん"と呼ぶことになったんだ。
そんな、ローゼン辺境伯領だけど、前述の通り、
国の最北端にあるグリーン・ウッドからは、かなり遠い。
距離的には800キロメートル近くあって、レッド・ドラゴンでも片道4時間は掛かってしまう。
とは言え、馬車だと3週間くらい掛かる道のりらしいので、
アウレリアさんは、
「レオンのアイテムボックスのお陰で、物凄く時間が短縮出来て助かるよ」
って、喜んでくれている。
でも、レッド・ドラゴンをもってしても日帰りは厳しいので、
今夜オレ達は、ローゼン辺境伯邸に泊めて頂くことになっていた。
「じゃあ、設置場所はあちらなので、私についてきてくれ」
「わかりました!」
ベアトリクスさんは、砦の東側の外壁の上を指しながら、
その場所へ、オレ達を案内していったんだ。
【視点変更】 クラウス・ライナー (グリム辺境伯領 ノース・ゲート砦 指揮官 36歳男性)
グリム辺境伯領の騎士団長であった私は、先日のヴォルガルド軍侵攻の際、
グリムガルドの街の防衛を任されながら、たった2時間で、あの街を奪われてしまった。
しかも、私自身、そのまま敵の捕虜になってしまったのだ。
今までの人生の中で、あれほど無念な思いをしたのは初めてだろう。
いや、今後の人生も、恐らく経験することは無いはずだ。
そう願いたい。
あの時、部下達が、私の目の前で次々と打ち倒され、
敵ネクロマンサー達のアンデッドにされていく情景は、
永遠に私の心に刻み込まれていくことだろう。
だが、私は生かされた。
恐らく奴らは、街に詳しい私を案内役として利用したかったのだろう・・・
私だけ生き恥を晒してしまう形となったのだ。
その後、アステリア王国軍が、見事グリムガルドを奪い返してくれたおかげで、
私は何とか命を取り留める形となった。
そのような情けない私を、グリム辺境伯は温かく迎え入れてくれた。
逆に彼は、不甲斐ない自分を許して欲しいと、謝罪の言葉まで掛けてくれたほどだった。
この時 私は、生涯を掛けて、この方に尽くしていこう・・・
その思いを、改めて強くしたものだ。
そして私は、再びグリム辺境伯領の騎士団に復帰し、
ノース・ゲート砦を守る防衛軍の指揮官を任されることになった。
この砦は、侵略の野心を剥き出しにしているヴォルガルド王国との国境の最前線だ。
この与えられた任務が、如何に重要なものか?
身に染みて一番分かっているのが私のはずだ。
そんなある日のこと・・・
この砦に、バリスタという遠隔武器が配備されてきた。
訓練で何度か試射をしてみたが、発射されるボルトの威力は驚くべきものだったのだ。
この武器があれば、敵は簡単にこの砦へ近づくことはできないのではないだろうか?
その上、更には、ボウガンという小型の遠隔武器も配備されて、
現在、弓術隊はこちらの訓練で大忙し。
このボウガンも、遠隔武器として非常に優れており、
弓に比べて威力が高いながら、圧倒的に扱いやすく、
ある程度の訓練で、正確に的へ当てられるようになるのが特徴だ。
その上で、グリム辺境伯の指示により、騎士団全員に適性検査が行われ、
派遣されてきた鑑定士によって、砦に居る団員一人一人の適性が確認されていったのだ。
私は、剣術の適性は良かったが、それ以外は・・・
いや、止めておこう。
そして後日、このボウガンやバリスタが、
僅か14歳の少年によって発明されたものだと知り、
私は、キツネにつままれたような感覚に陥ったものだ。
その少年は、あの英雄デューク・ウォーカ氏のお孫さんで、
先日のヴォルガルド軍侵攻の際も、
ノース・ゲート砦奪還や、グリムガルド奪還のため、大きな力を発揮してくれたらしい。
そういう意味では、私の命の恩人とも言えそうだ。
しかも、逃げ遅れたグリムガルドの住民たちまで救ってくれ、
ラステル市や、その周囲の街まで送り届けてくれたそうだ。
私だけでなく、グリムガルドの恩人とも言えるのだ。
その上更に、この少年は、召喚獣やアンデッドの砦への侵入を阻止するため、
結界魔法を封じた魔石を大量に用意してくれたのだ。
有効なのはC級の魔物までとのことだが、それでも とても有難い。
結界の有効範囲は魔石から半径50メートルのドーム型。
因みにノース・ゲート砦は、上から見ると正方形の形をしていて、
外壁の1辺は約200メートル。
なので、この結界魔法を封じた魔石を9個、点在させる形で設置してある。
光属性の魔石を使ったこの結界は、どうやら2年くらい維持出来るらしいので、
念のため余裕をもって、1年に1回、交換することにした。
あのヴォルガルド軍との戦争後、このノース・ゲート砦、ひいてはグリム辺境伯領全体が
大きな変革の時を迎えているように感じられる。
"カンカンカンッ、カンカンカンッ!"
その警鐘は突然鳴った。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
数か月前、ヴォルガルド軍に占領されたノース・ゲート砦ですが、
敵軍から取り戻した後、レオンの開発したボウガンやバリスタで
防衛力強化を推し進めているようですね。
ですが、どうやらこの砦の周囲に異変が起きるようです。
果たして、その異変とは・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




