アステリア王国の御前会議再び!ヴォルガルド王国内は再軍備化にまっしぐら!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ヴォルガルド王国との戦争の後、レオンは国境沿いの各領地に飛び、
ボウガンを追加納品したり、新たな兵器"バリスタ"を考案するなど、
国境の防衛力強化に取り組んでいきます。
そんな中、アステリア王国の国王は、再び御前会議を開き、
情報局によるヴォルガルド国内の調査報告を受けていくことになりました。
その報告内容とは一体・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 レグルス・アステリア (アステリア王国 国王 52歳男性)
「グランヴィル情報局長、ヴォルガルド国内の調査報告の方を頼む」
ヴォルガルド軍による、グリム辺境伯領への侵攻から2か月半が過ぎ、
我が情報局による、敵国のその後の調査結果がようやく纏まる。
そのため 私は、アステリア王国の中枢を担う6人のメンバーを招集し、
今まさに、その会議が始まったところだった。
「承知しました、陛下。では、報告致します。
まずヴォルガルド王国ですが、前回の敗戦後、国内に向けて即座に徴兵令を発令。
15歳以上の戦闘適性者たちを強制的に兵とし、現時点で、その数は4万に上ります。
結果、敵軍の総数は、現在6万超に膨れ上がっているものと見られます」
「6万だと!?
それでは奴らは、戦前の兵数よりも、
寧ろ数が増えたということになるではないか!?」
「はい、スタッフォード総司令官、仰る通りです。
ただ、新たに徴兵した兵達は、まだ大した訓練も施されていない新兵ばかり。
彼らを必要以上に恐れることは無いと思います」
想定外の敵軍の数に、ヴォルガルド出兵の準備を進めている、
スタッフォード総司令官が驚きの声を上げていく。
確かにこの私も、事前に聞いたこの数に、少なからず衝撃を受けていたのだった。
「では、召喚士とネクロマンサーについてはどうだ?」
「はい、陛下。
彼らはやはり、新たな召喚士も徴集しているようです。
調査員の調べでは、その数は500を遥かに超えるようです。
ただ、それ以上の正確な数までは、残念ながら現時点で把握できておりません」
「召喚士を、新たに500以上徴集したというのですか!?
それも前回の侵攻の時と同等か、下手をすると、それ以上の数になりますぞ?」
「仰る通りです、ブラウアー王国騎士団長」
「しかし、召喚士というものは、その適性者がかなり少ないと聞く。
なぜ、あの国は、そこまで潤沢に、召喚士を準備出来るのだろう・・・・?」
「ブラウアー殿、残念ながら、我々調査局をもってしても、
その結論に至ることは出来ませんでした。
ただ一方、次のような情報もあります。
実は、前回の戦いに徴集されていた召喚士は、適性[D]以上の者たちだったのですが、
今回 徴集されたのは、適性[E]の者たちが多いようです。
どうやら今回、徴集対象者の適性ランクを下げているようなのです」
「なるほど、適性ランクを[E]に下げているのか・・・
だがな、そうなると、適性[E]の召喚士で、あのイーグルと召喚契約を結ぶのは、
かなり難しいのではありませんか?」
「ブラウアー殿、流石に鋭いご指摘ですね。
たしかに前回、我が王国を襲ったのは、
その殆どが、ストーム・イーグルというC級の飛行系モンスター。
適性[E]の召喚士が、今からレベルを上げて、簡単に手に入れられるものではありません。
ですが、やや気になる動きもあります」
「それはどんな動きです? 情報局長」
「はい、どうやら徴集された召喚士達は、その後 全員が、王都のある建物に集められ、
そこで、数日間を過ごしているようなのです。」
「そこが彼らの宿舎という訳ではないのですか?」
「調査員の報告では、そこは、広いホールのような建物で、
決して、召喚士達の宿となるような場所ではないとのこと。
可能性としては、そこでレベル上げの特訓を行っていることも考えられますが・・・」
「ふむ・・・・それはちょっと腑に落ちないな」
「ブラウアー、それはどういうことだ?」
「はい、陛下。
私の知人の召喚士・・・陛下もよくご存じのレオン・ウォーカーの話では、
召喚魔法のレベル上げで、最も効果が高いとされるのは、
召喚獣を敵と戦わせて勝つことだそうです。
更に召喚獣にスキルを使わせて勝つと、なお効果的とのことです。
そして、その次は、召喚獣の出し入れを繰り返すこと。
敵が徴集した召喚士達が、既に召喚獣を持っているのかは分かりませんが、
少なくとも、建物に籠るよりは、いち早く、召喚獣を入手して、それを使って戦う・・・
それが、一番の早道と聞いています。」
「なるほど・・・
レオンがそう申しておるのであれば、間違いなかろうな」
「はい」
「情報局長、その建物の中では、具体的に何が行われているのかは、
分っていないのだな?」
「はい、陛下。
残念ながら、建物は完全に閉ざされていて、関係者以外立ち入り禁止。
外から中を覗くことができません」
「なるほどな・・」
「ただ、陛下。調査員の報告によりますと、その建物に、
黒いフードを被った、怪しい者達が複数出入りしていたとの報告があります」
「黒いフード・・・
先の戦争で、神聖ルシア真理教のネクロマンサー達が、
そのような服装をしていたはずだが・・・」
「はい、ブラウアー殿、調査員達によりますと、ネクロマンサーに限らず、
教団の闇魔道士たちは、そのような服装をしている者が殆どとのこと」
「召喚士と闇魔道士が、同じ建物の中で・・・。
いや・・・今の情報だけでは、正直、何が行われているのか、分かりませんな」
「はい、現段階で、何ら断定出来るものは有りません」
「わかった、グランヴィル情報局長。
では召喚士の話は一旦置いておいて、ネクロマンサーの方はどうだ?」
「はい、陛下。
残念ながらネクロマンサーに関しては、あまり詳しい情報を掴めておりません。
何ぶん、神聖ルシア真理教側は、かなり用心深く、
調査員も、なかなか彼らの尻尾を掴めないようで・・・」
「そうか・・・
ただ、ヴォルガルドの背後に、教団の連中が付いているのは確かなのだな?」
「はい、掴んだ情報によりますと、ヴァレリア大司教という人物が、
常にヴォルガルド王の傍らに居るようです。
それ以外にも、司教クラスの教団員が複数目撃されています」
「なるほどな」
以前より噂されていた情報通り、どうやらヴォルガルド王国と、
神聖ルシア真理教が繋がっているというのは間違いなさそうだ。
にしても・・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうやらヴォルガルド軍は、徴集する兵の質を下げながらも、
強引に兵の数を増やす作戦に出ているようですね。
そして、またまだ情報局による調査報告が続いていくようです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、
画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、
執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!
それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




