新たな開発品は懐中時計!それにしてもメイリンさんはお酒の飲みすぎ!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
国王陛下との2度目の謁見を終えたレオンは、王都のお店に立ち寄ります。
そして、そのお店は時計屋さん。
この世界は持ち運べる時計が無いため、
レオンは時間をかけて完成させた試作品を託して、
懐中時計の製作を依頼することにしたのです。
果たして、この世界で無事、懐中時計は出来上がるのでしょうか?
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「坊主、持ち運べる時計というのは、ちと難しいかもしれねぇなぁ。
そもそも、時計というのは、重力を使った振り子の原理で動くんだ。
持ち運ぶとなると、時計は色々な方向を向いちまう。
そうなると、時を刻むことが出来なくなるんだ。
実はワシも、別の仕組みを色々試してみたんだが、なかなか上手く行ってなくてな・・・」
そう・・・・
柱時計など、この世界にある時計って、重力を使った振り子式時計しかない。
この仕組みだと、懐中時計のような持ち運びは出来ないんだよね。
なので、前世の腕時計や懐中時計などで使われていた、
ゼンマイの入った香箱をパワー源とした時計が必要になる。
その上で、巻かれたゼンマイが一気に戻らないように、
ガンギ車・アンクル・てんぷ等を採用していくことになる。
オレ、前世で機械式時計が好きだったので、
本とかネットで、その仕組みを読んで、ある程度は理解していたんだけど、
実際に作るのは、また勝手が違った。
何度も試行錯誤を繰り返しながら、かなり大きな、動く模型を簡単に作ってみたんだよね。
そしてそれが、ようやく形になったので、今日、こちらへお邪魔することになったんだ。
「ほぉ、坊主・・・いや、レオン。
お前さん、なかなか凄いものを作ったな?」
オレの作った、かなり雑な模型をみながらも、ロックスミスさんが褒めてくれる。
「勿論、いろいろ改善の余地はあるが、動く仕組みは理解した。
もしかしたら、これなら持ち運び可能な時計を作れるかもしれんぞ!」
「ホントですか!?」
「ああ、ちょっと時間は貰うがな。
1カ月くらい待って貰えるか?」
「はい、全然大丈夫です!
あと、試作するのにお金も掛かると思うので、それはオレが出します!」
「なんだと?お前さん、貴族様か何かなのか?」
「あ、いえ、オレ、ただの冒険者ですよ?」
「ええと、レオン・・・さっき苗字は何と言ってたか?」
「レオン・ウォーカーです!一応、A級冒険者やってます」
「えっ、A級だとぉ!? しかもウォーカーって・・・
お前さん、もしかして、今日、国王陛下に呼ばれたって言う、あの英雄の孫なのか?」
「オレ、グリーン・ウッドの冒険者です。
じいちゃんの名は、デューク・ウォーカーって言いますけど・・・」
「やはり、そうか」
ということで、ロックスミスさんに、取り急ぎ金貨3枚(300万円相当)をお渡しして、
オレは彼に、懐中時計作りをお願いすることになったんだ。
一応、オレの書いたイメージ図や、試作の模型も置いてってほしいと言うことなので
そちらも、合わせて置いていくことにした。
「うわーっ!すっごい料理!メイリンさん、ありがとうーっ!」
「この間、来て貰った時は、何のおもてなしも出来なかったから、
今日は、私が腕によりをかけて作った料理なのよ~
勿論、オスカーにも手伝って貰ったんだけどね」
「オスカーさんも、ありがとうございます!」
「それにしても若い頃、メイリンは料理なんて全くしなかったのに、
人というのは変わるものだな」
「何よデューク!私だって料理くらいは作れるのよ!
オスカーと結婚したての頃は、毎日料理していたんだからね」
「ハハハ、まあ、何はともあれ、料理が出来るぐらい元気になって良かったよ。
何度も言うが、これは本当にレオンのお陰だ」
「オスカーさん、もう、それはいいですよぉ~。
っていうか、すっごくお腹が空いたので、もう食べて良いですか?」
「コラ、レオン、他所の家に来て、それはちょっと行儀が悪いぞ?」
「じいちゃん、ごめんなさい・・・」
照れ隠しで言った言葉が、確かにちょっと、はしたなかった。。
じいちゃんに叱られてしまう。
「まあまあ、いいじゃないの、デューク」
「そうだぞデューク、レオンにとって、ここは他所の家じゃないからな!」
ということで、ものすっごい豪華な料理を前に、
オレのお腹は、もう5回目くらい鳴っていたんだ。
さすがに我慢の限界をとうに超えていたので、
みんなで "いただきます" をした後、
オレは出された料理を遠慮なく、食べ尽くしていったんだ。
いや~、それにしても、本当に美味しかった!
でもってメイリンさんなんだけど、呪いを掛けられていて
長期間、お酒を飲めなかった反動か? それとも、元々なのか?
それは分からないんだけど、本当に物凄いお酒を飲むんだよね。。
小さな樽に入った葡萄酒を、1人で3つも開けちゃって、
それでも、まだ飲み足りない!って言いながら、今度はエールまで・・・
一方のオスカーさんとじいちゃんは、途中で酔いつぶれて、
あっと言う間に撃沈して行ったんだ(笑)
「アンタたち、昔っから、ホントにお酒が弱いわよね~!」
そんなことを言いながら、更にエールをガブ飲みしていく彼女の姿が、
オレの脳裏から一生消えないかもしれない・・・
まあでも、本当に元気になってよかったよ、メイリンさん。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
時計屋さんで懐中時計の製作を依頼したレオンは、
その後、オスカーさん・メイリンさんの家に泊めてもらう事になるのですが、
メイリンさんは本当にお酒が強いようですね。
でも、呪いから解放されて、好きなだけお酒が飲めるということは、
ある意味、本当に幸せな事と言えそうです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




