アステリア王国御前会議開催!どうもそこでオレの話が出ているっぽいんだけど。。
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
アステリア王国に侵攻してきた東の隣国ヴォルガルド王国。
ですがレオンの活躍もあり、アステリア軍はヴォルガルド軍を撃退し、
一旦は振りかかって来た火の粉を振り払った形となりました。
ただ、その後の対応をどうするか、国王を中心とした御前会議が開かれるようです。
しかもそこに、レオンの話がでてくるようで・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 レグルス・アステリア (アステリア王国 国王 52歳男性)
「ブラウアー騎士団長からは、この様に報告が入っているが、
皆は、我が国が今後、どのように動くべきと考えるか?
意見を申して欲しい。」
王国騎士団長からの報告では、国王直属の精鋭3万の軍は、
グリム辺境伯軍と合流した後、ヴォルガルド王国軍の召喚士部隊や
ネクロマンサー部隊に苦戦するも、彼らを何とか撃退。
ノース・ゲート砦を取り戻し、更にグリムガルドも取り戻して、
敵軍はほぼ壊滅したとのこと。
しかも、その勝利には、あの英雄の孫が大きく関与しているという。
まあ、それは一旦置いておくとして、このまま、ヴォルガルドを放置したまま
我が国の守りを固めるべきか、それとも2万に減ったと言われる敵国に進軍し、
彼らを追い詰めるべきか・・・
今、とても難しい判断を下さなければならなかったのだ。
「陛下、よろしいでしょうか?」
「スタッフォード総司令官、申してみろ」
「はい、現在、ヴォルガルド王国は僅か2万の兵で国を守っています。
攻め込むならば今!
国王陛下直属の王国騎士団を中心とする3万の軍は、
現在、ブラウアー騎士団長の下、グリム辺境伯領で戦後処理に当たっています。
であれば、わが王立軍12万の内、半分の6万の兵を擁して、
南回りでヴォルガルド領へ侵攻し、奴らを一気に叩き潰してしまうのが得策!
是非、許可をお願いします!」
強行派のスタッフォードが、ヴォルガルド侵攻を主張するのは予想されていた事。
彼とブラウアー王国騎士団長はライバル同士。いや寧ろ、水と油の関係と言える。
ブラウアーが功績を立てれば、スタッフォードが対抗意識を剥き出しにするのは、
当然なのかもしれない。
「陛下、私からもよろしいでしょうか?」
「スターリング財務卿、申してみろ」
「はい、6万の兵をヴォルガルドに派兵するとなると、財務的に大きな負担となります。
既に3万の兵をグリム辺境伯領に送り出すために、食料や水の確保、
新たな武器や防具の調達、諸々含めて白金貨300枚(約300億円)近い
出費となっています。
それなのに更に6万の兵を、遥か遠いヴォルガルド王国へ派兵するとなると、
その数倍の新たな出費が見込まれます。
そもそも、今年は国内で雨が少なく農作物は不作。
コスト以上に、食料の調達がままなりません。
どうか、その点をご留意ください、陛下」
「スターリング財務卿!
これ以上、ヴォルガルド王国を放置しておけば、
奴らは次に、どんな悪だくみをしてくるかわからぬぞ!
そもそも100年前にも、奴らはアステリア王国に侵攻してきて完敗。
多額の賠償金を我が国に支払ったうえで、不可侵条約まで締結していたのに、
それを今回、一方的に破ったのだ!
これを、そのまま放置する訳には行くまい!」
「しかし、スタッフォード総司令官!
そもそも、食料が足りないのですぞ!?
ヴォルガルド王国まで遠征して、その上で、兵をどうやって食べさせていくのです?
現地で民から略奪でもするのですか!?
確かにヴォルガルド王国は放置できぬかもしれませぬ。
だが、兵を食わせることが出来なくて、それで、目的は達成できるのですかな?
財政面もそうです。
先日のグリム辺境伯領への派兵は緊急ゆえ、致し方ないとしても、
あなたの言うヴォルガルド出兵は、今後のこの国の財務に、大きな影を落としますぞ?
そうなったら、一体誰が責任を取ると言うのです?
申し訳ないが、私は取れませんぞ!」
「財務の問題なぞ、ヴォルガルドに勝利すれば、何とでもなるだろう?
100年前と同じだ!奴らに賠償させればよい」
「じゃあ、食料は!? それにヴォルガルドに100%勝てる見込みはあるのですか?
先ほどの報告だと、奴らは召喚士やネクロマンサーを駆使して、
開戦当初は、我が軍をかなり苦しめたというではありませんか!?
食料も足りず、士気も上がらぬ兵達で、そんな飛び道具を持った敵を相手に、
しかも敵地で本当に勝てると言うのですか!?」
「士気が上がらぬだと! 勝手に決めつけるなっ!
こちらだって、飛び道具はある!
今回は宮廷魔道士団にも同行して貰おう。
そうすれば、奴らの召喚士やネクロマンサーなど、恐るるに足らぬわ!」
「2人とも、議論は良いが、熱くなりすぎるな」
「‥‥申し訳ありません。陛下」
スタッフォード総司令官と、スターリング財務卿・・・
双方の意見は、どちらも間違ってはいない。
私はそう感じた。
確かに、このままヴォルガルド王国を野放しにしておくのは危険すぎる。
ただ、財務と食料面で大きな課題があるのも確かなのだ。
「今、話に出たが、エサリッジ宮廷魔道士団長は、何か意見はないか?」
「はい、陛下。
先ほどの報告によると、敵召喚士はイーグルに乗って襲い掛かって来て、
更に強力な魔物まで放ってくるとのこと。
しかも今回は、その中にS級の魔物が10体近く確認されている様子。
更にネクロマンサーによって召喚されたアンデッドは、
突如、大量に転送されてきて、我が軍を襲ってきたとあります。
そのような戦法を取られると、残念ながら、我が宮廷魔道士団も、
彼らに確実に勝てるとは言い切れません。
敵の戦法は、なかなかに狡猾で、しかも効果的であると言えます。
そんな中、現在、ヴォルガルド国内に、そんな召喚士やネクロマンサー達が
一体どのくらい残っているのか?
その情報が、こちらには全くありません。
率直に申しますと、そんな状況で、闇雲に敵の領内へ突っ込んで行っても、
返り討ちに遭ってしまう可能性が高い・・・
私はそう考えます」
「なるほどな。
エサリッジ団長としては、ヴォルガルド王国内の2万と言われる戦力の
詳細情報が欲しい・・・特に召喚士やネクロマンサーなどの。
そう考えるのだな?」
「左様にございます、陛下」
「確かに今回、ヴォルガルド王国軍が攻めて来るまで、
我々は、敵召喚士部隊やネクロマンサー部隊に関する情報が全くなかった。
それ故、開戦直後の序盤は、敵軍にノース・ゲート砦を奪われ、
そしてグリムガルドの領都も奪われてしまうことになった。
幸いにも、アステリア王国内に、とても強力な召喚士が居て、
彼が加勢してくれたからこそ、今回は事なきを得た・・・
そうとも言える」
「であれば陛下!
その召喚士を、今回の遠征にも参加させれば良いのでは!?」
「バカな事を申すなスタッフォード!
彼は英雄デューク・ウォーカー殿のお孫さんで、現在まだ14歳。
しかも、彼の本分は冒険者だ。
そんな若者を、過酷なヴォルガルド遠征に連れて行くことなど、
仮にデューク殿が許したとしても、私が許さんぞ!」
「・・・申し訳ありません、陛下」
いつも冷静を装っている私も、ついスタッフォードの言葉に熱くなってしまった。
ただ、それ故、私の気持ちを彼も理解してくれたはず。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
御前会議では、ヴォルガルド王国内への進軍を提言する強硬派が
レオンを担ぎ出そうと考えているようですね。
ですが、その案を国王が一蹴してくれたようです。
流石、国民思いの国王といえそうですね。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




