ヴォルガルド劣勢に焦る敵将!一方オレは召喚獣の転送魔法が絶好調!?
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
領都グリムガルドを攻略するアステリア王国軍。
最初は敵ヴォルガルド軍の奇襲を受けてしまいましたが、
その後はレオンの活躍により、徐々に戦況を優位に変えていきます。
そんな中、レオンは更に新たな技を開発し、有効活用し始めたようで・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 グルーデン・フォン・ベルシュタイン (ヴォルガルド軍 総司令 44歳男性)
「ローラン司教!
S+級によるヒット&アウェイ戦法が機能していないようだが、何があった!?」
「えぇ、今、連絡が入ったのですが、ネクロマンサーが居る建物の傍に、
敵のS級モンスターが襲撃して来て、彼らが建物の外に出られないようなのです」
「また敵のS級か!
あの召喚獣達は一体、何だと言うんだ!
ことごとく、こちらの邪魔をしおって!」
常に我が軍の邪魔立てをして来る、敵の召喚獣達。
勿論 私も、召喚獣の有用性は、我が軍のイーグル部隊などを見て理解していたが、
それにしても、敵の召喚獣は、常に我が軍を上回っているように思えてしまう。
もし、我々のイーグル隊が残っていれば、
敵・召喚士部隊の場所を特定して、逆にこちらから叩いてやりたいくらいなのだが・・・
ただ、今となっては、もう後の祭り。
残念ながら私の判断は、ことごとく後手に回ってしまっていると言わざるを得ないのだ。
「わかった。
これ以上、ネクロマンサー部隊を失う訳には行くまい。
まずは、彼らの安全を確保してくれ。
今のところ敵軍は、外壁の攻略に苦戦している。
無理をする必要はない」
「ありがとうございます、ベルシュタイン殿」
"今のところ・・・"
そう・・・今のところは・・・なのだ。
果たして我が軍が、この状況をいつまで保てるのか。
もし、敵のS級モンスターが、外壁の門を壊しに来るようになったら、
情勢は一気に変化してしまう。
なぜ、彼らが今まで、それをやって来ないのかは分からないが、
もし、敵がそれに気づいたら・・・
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
「アウレリアさん、ちょっと、相談があるんですけど?」
「どうしたレオン?何か有ったか?」
「ええと・・・」
その後、オレの召喚獣が敵ネクロマンサーの動きを封じたため、
リッチ・ロードが再び姿を現すことは無く、
現在の戦闘は、再び兵同士の攻城戦に委ねられる状況となっていた。
ただ、500メートル手前から、この攻防を見ていると、
どうもアステリア王国軍の状況が芳しくないように見えるんだ。
今朝の作戦会議で、オレの戦闘参加を断ってくれたアウレリアさんだったけど、
でも、オレは今、何とかこの攻城戦の力になれないかと思い始めていたんだ。
「実は・・・
さっき試しに、召喚獣のホーン・ラビットを街に転送出来ないかやってみたら、
なんと出来ちゃったんですよ!
なので、もっと大きな召喚獣を街中に転送できないか? 試してみたいんですけど・・・」
「なあレオン。
そういう事って、試しただけでアッサリと出来るヤツなんて、普通居ないぞ?
一体、お前の魔法はどうなっているんだ?」
「ハハハ・・・まあ、そうなんですけどね。
で、相談なんですが、もし、もっと大きな召喚獣を転送出来ちゃったら、
ついでに、中から外壁の門を開けちゃってもいいですか?」
「・・・・」
通信機越しに、そう聞いてみたんだけど、アウレリアさんは一瞬黙ってしまう。
彼女はこれ以上、オレを戦争に関わらせたくないようなので、
やっぱり、瞬時にこの申し出には答えられないのかもしれない。
「ダメですかね?」
ただ、オレも今の戦況を見て、何とかアステリア王国軍の力になりたかったんだ。
だって、オレの国の軍が負けちゃったら・・・
すると・・・
「レオン、是非頼む!」
次の瞬間、通信機でオレ達の会話を聞いていたブラウアー騎士団長から、
かなり大きな声で、返事が返ってきたんだ。
やっぱり、全軍を指揮する立場として、今の状況を何とか打開したいのだろう。
「レオン、分かった。
正直、今、こちらは苦戦しているので、是非頼む」
騎士団長に続いて、アウレリアさんからも。
けど、アウレリアさんの声を聞くと、かなり複雑な心境のように感じるけどね。
「わかりました!ただ、どこまで大きな召喚獣が転送できるか分からないので
ダメだったらゴメンナサイ」
「了解した!」
ということで、実験に見せかけた、オレのプチ戦闘参加が認められていく。
「主殿、では私が飛んでみせましょうぞ!」
通信機での会話を背後で聞いていたナイト精霊が、突然、そんな事を言いだす。
でも、流石にそれって・・・
「ダメダメ、ナイトが居なくなったら、誰がオレを守ってくれるの?」
「うぐっ・・・」
今、アーチャーやキャスター、そしてヒーラーは、外壁の東で待機したまま。
オレの傍には、ナイトしかいないんだ。
彼が飛んで行ってしまったら、オレが寂しくなっちゃうよぉ。。
「さて・・・じゃあ、誰を飛ばしてみようかなぁ?・・・
決めた!召喚【ミスリル・ゴーレム】!」
"・・・"
ゴーレムやタイタンは、相変わらず無口な奴らだ。
「じゃあ、いってみよう!
転送【ミスリル・ゴーレム】 外壁の東門の内側へ!」
"・・・"
オレは、覚えたての転送魔法を唱えていくと、
なんと、瞬時にゴーレムが消えていく。
実験成功だ!
「おぉ、ミスリル・ゴーレムも飛ばせるのかぁ!
あとで、タイタンも飛ばしてみるか!」
そしてオレは、今転送したばかりのミスリル・ゴーレムに視界を同期させていく。
すると、その視界には、周囲の敵兵達が、
大パニックになっている様子が映り込んできた。
一部、勇気ある兵達が、ゴーレムに襲い掛かっては来るんだけど、
ゴーレムの両腕が振り回される度、沢山の兵達が吹っ飛んでいくのが見えたんだ。
「ミスリル・ゴーレム、その門を開けちゃって!」
オレが指示を出すと、ゴーレムは大勢の兵が守る東門への移動を開始する。
再び、大勢の兵達が襲い掛かって来るんだけど、
ゴーレムは何事も無いように前進していき、
そして東門に手を掛けていったんだ。
あっと言う間に開いていくグリムガルドの東門。
そこから、街の中へ雪崩れ込んで行くアステリア王国軍。
そんな様子を横目で見ながら、オレは更にミスリル・ゴーレムを2体召喚し、
転送魔法を掛けて行ったんだ。
狙いはもちろん、南側と西側の門の開錠。
そして、その狙いは上手く行き、数分後には、3つの門からアステリア王国軍が
街の中へ突入して行くのが、オレの目にもハッキリ見えたんだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レオンの召喚獣転送と隠密魔法は、とても効果的なようですね。
そしてその召喚獣転送により、レオンはグリムガルドの街の門開錠を
試みていきます。
果たして、この試みは上手くいくのか・・・?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、
画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、
執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!
それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




