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領都グリムガルド攻城戦!ヴォルガルド軍の奇襲攻撃に、オレ真っ向勝負を挑んでいくよ!

【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


ノース・ゲート砦を奪還し、次に領都グリムガルドの奪還を開始したアステリア王国軍。

ただ、グリムガルドを占拠するヴォルガルド軍から奇襲を受けてしまい、

その後、レオンが敵軍の偵察を行うことになります。

そしてヴォルガルド軍に再び動きが有り、レオンはそれに応戦して行くのでした。


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

【視点変更】 シグルド・フォン・ブラウアー (アステリア王国 騎士団長 45歳男性)


「報告っ!イーグルに騎乗する敵召喚士が、大型の召喚獣3体を放ってきました!

1体は西に、もう1体は東に、残りの1体はこちらへ向かってきます!」


「何だと!どんなタイプの召喚獣だ!?」


「はい、西と東に向かった2体は、3つの顔を持つ犬のようなタイプです!

そして、こちらに向かってくるのは飛行系のドラゴンとのこと!」


「あれかっ!?」



朝3時に始まった敵の奇襲攻撃。

そこから既に、1時間程度の時間が経過していた。


まだ、朝日は昇って来る時間ではないが、

西の空が、やや明るくなり始めていた。


※この世界では太陽は西から昇り、東に沈む


700~800メートル先に見えるグリムガルドの城壁。

その上方に巨大な飛行物体が出現し、私のやや右手の隊に向かっているのが分かる。


「騎士団長様、オレもS級の魔物を召喚して、応戦しますね!」


通信機越しに報告を聞いていたレオンが、

こちらから指示を出す前にそう告げて来る。


「レオン、助かる!頼んだぞ!」

「はい!」


レオン・ウォーカー・・・

彼は本当に頼もしい若者だ。


英雄のお孫さんという事もあるのだろうが、

ただ、それを差し引いても、余りある活躍ぶり。

卓越した召喚士としての能力もさることながら、

頭の切れも素晴らしく、とにかく判断が早い。


もし、この戦いで、レオンが居なければ、我が軍は一体どうなっていた事だろう。

考えるだけでも、ゾッとしてしまう。


まだ14歳の冒険者を、この戦争に巻き込むのは、気が引けるのも確かだが、

今、背に腹は代えられない。


この戦いに負けたら、我が軍・・・

いや、我が国は、国家存立の危機に立たされてしまうのだ。

レオンには悪いが、もう少しだけ、彼には付き合って貰うしかない。




【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)


「召喚【リル】! 召喚【ヤマタ】!」

"ワォォーーーンッ!"

"グウォォーッ!"


「リル!ヤマタ!急いで街の西側に向かって、敵のS級モンスターをやっつけて!」

"ワォォーーーンッ!"

"グウォォーッ!"


まずオレは、東側のこの場所から一番遠い、街の西側に待機する軍に向けて、

リル(フェンリル)とヤマタ(ヒュドラ)のS級2体を、援軍として差し向けていく。


「グリム辺境伯様!今こちらから、S級のフェンリルと

あとヒュドラという9本の蛇の首を持った、こちらもS級の召喚獣を応援に出しました!

フェンリルは足が速いので、直ぐにそちらへ到着すると思います。

ヒュドラは、ちょっと見た目が怖いですが、オレの言う事を聞く良い子なので、

怖がらないでください!」


「レオン、わかった!加勢感謝する!」



リル(フェンリル)はとても足が速く、地上で時速100キロメートル以上のスピードが出る為、

恐らく、直ぐに軍の西側へ駆け付けられるだろう。


一方のヤマタ(ヒュドラ)は、時速40キロメートルが精々。

先にリルが到着して、その後から合流する形になりそうだ。



そして・・・

「召喚【オロチ】!」

"グウォォーッ!"


「オロチ!街の南側に向かってきている白いドラゴンに応戦して!

そしてレッドも、オロチと協力して白いドラゴンを倒しちゃって!」

"グウォォーッ!"


「騎士団長様!今、南側にはオレのレッド・ドラゴンと、

9本の蛇の頭を持つヒュドラを1体送り出しました!」


「レオン、了解した!感謝する!」


敵の空飛ぶ白いドラゴンに、歩行タイプのヒュドラが

どのくらい対応出来るかは分からないけど、

でも、レッドも同時に向かわせているから大丈夫だろう。


向こうの白いドラゴンが氷属性ならば、炎属性のレッド・ドラゴンは相性が良いはず。


そして・・・

「召喚【メテオ】!」


"・・・・"


「メテオ!これからやって来る、ケルベロスのデッカイヤツをやっつけて!

あと、アーチャー、キャスターはメテオの援護射撃を!

ナイトはオレを守って!ヒーラーは、周囲にケガ人が出たら回復して!」


"了解です!"

"了解!"

"了解した!"

"了解しました!"



そして、レッドを除く飛行系召喚獣は、継続して敵イーグル隊と交戦中。

彼らが、S級を出してきた召喚士を倒してくれると、それで問題解決なんだよなぁ・・・




【視点変更】 ブランデル・グリム辺境伯 (グリム辺境伯領主 44歳男性)


「敵、大型召喚獣までの距離200メートル!物凄いスピードです!」

「お・・・大きい・・・」

「速い・・・」


領都グリムガルドの東側に陣取った、我々グリム辺境伯軍に

20メートル級の大型のモンスターが迫っていた。


四足歩行で頭が3つ有る異様な魔物・・・

ケルベロス・キングと言っていたか。

周囲の兵達は、その異形の姿、そして移動速度に圧倒されているようだ。


ノース・ゲート砦西での戦いにも見かけたあの魔物。

ヤツは3つの頭から、同時に衝撃波のようなものを放ってくる。

あの衝撃波によって、先日、アステリア王国軍の前線は、

かなりの打撃を受けてしまったのだ。


そして迂闊に近づくと、あの3つの口が兵達を捉え,噛み砕いてしまう。

冒険者というのは、ダンジョンなどで、いつも、あんな恐ろしい敵と戦っているのだろうか・・・


「グリム辺境伯! 

援軍と思われるS級召喚獣が1体、東から駆けつけてきました!」


「おぉ!来たか!」


レオンが言っていたフェンリルという召喚獣。

私も勿論、その名前は知っているが、正に伝説級の魔物。

それをレオンは、自身の召喚獣にしていたとは・・・

なんとも末恐ろしい14歳ではないか。


そして・・・


我々の軍の数百メートル手前で、大型獣同士の壮絶な戦いが始まっていく。

しかも、双方とも物凄いスピードだ。


ケルベロス・キングが3つの頭から咆哮を放てば、

フェンリルは猛スピードでかわし、氷のブレスで反撃していく。

本当に凄まじい戦いだ・・・


だが、私は迷ってしまう。

我々の軍は、この時、どの様な行動を取れば良いのか?

加勢すべきなのだろうか?


「レオン!フェンリルとケルベロス・キングの戦いが始まった。

我々は、遠隔攻撃で加勢した方が良いだろうか?」


私は通信機越しに、レオンに確認を取る事にした。

恐らく、それが一番確実だと思われるから・・・


「グリム辺境伯様、もう直ぐ、9つの蛇の頭を持ったヒュドラが、

そちらへ到着すると思います。そうすれば2対1。

ヒュドラは猛毒などを吐いて危険ですから、

皆さんは近づかず、彼らの戦いを見守ってください!」


「わかった、レオン!」


あれか・・・


レオンとの通話後、フェンリルとケルベロス・キングの戦いの場に近づいてくる

1体の大型モンスターの姿が・・・


「な‥なんだあれは!?」

「敵か!?」

「なんて恐ろしい姿なんだ・・・」


周囲の兵達が、その姿を見て、恐怖におののいていく。

ドラゴンの体に、9本の蛇の頭・・・


そう・・・レオンがよこしてくれたヒュドラという魔物の姿が、

あまりにも恐ろしい異形の姿をしていたのだ。




だが、私は気を取り直して、兵に指示を出していかなければならない。


「あの召喚獣は我々の味方だ!

良いか、彼らの戦いに手出しは無用!

我が軍は、周囲に異変が無いか常に警戒し、奇襲攻撃などに備えるようにしろ!」


『ハッ!』


そして、超ド級召喚獣同士の戦いは、しばらく続いていった。


兵達に"警戒を怠るな!"そう指示した割りに、

私は、この大型召喚獣同士の戦いに魅入ってしまう。


今まで、こんな戦いなど、一度も見たことが無かったのだ。

20メートル級の召喚獣同士の戦いなど決して・・・



そして・・・

約20分間の戦いの後、敵ケルベロス・キングが、

見るからに弱ってきているのが分かる。

フェンリルによる一撃離脱の攻撃、ヒュドラの猛毒・・・

徐々に徐々に、ケルベロスの体力は削られ、

それと共にスピードが鈍ってきたのだ。


そんなケルベロス・キングを、ヒュドラが9本の頭で噛みついて捉え、

そこへフェンリルが必殺の一撃を放っていく!


決まった!!

ケルベロスは物凄い音を立てながら倒れ、

そして、その場から消えて行ったのだ。


"うおぉぉぉーーーーっ!"


周囲の兵達から、大歓声と拍手が沸き起こっていく。

そして私は年甲斐もなく気分が高揚し、

気づかぬうちに、繰り返し、両手を強く叩いている事に気づいたのだ。


レオン・・・・・

本当に素晴らしい若者だ。

あんな子が、この国に居るなんて、

我が国は何という幸運に恵まれたのだろうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


アステリア王国軍に再び奇襲攻撃を仕掛けるヴォルガルド軍ですが、

レオンの活躍により、その奇襲がなかなか上手くいかないようですね。

焦り出すヴォルガルド軍の司令官。

果たしてこの戦い、一体どのような方向に向かうのでしょうね。


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

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執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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