ギルド長愕然・・・やり過ぎ召喚士は斥候能力も超一流!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
A級のアース・ドラゴンにパラライズはレジストされてしまったものの、
レオンは得意の召喚魔法を使って、次々と強敵を倒していきます。
そんなレオンの力に、百戦錬磨のギルド長も・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 ガリック・アイアンウッド (ギルド長)
「バカな・・・・」
私は、今、目の前で起きている事象に目を疑った。
当初の予定では、まずアース・ドラゴンは、レオンの魔法により、
麻痺状態に陥るはずだった。
だが・・・・
流石はA級モンスターのドラゴン。
彼らの分厚く・強固な鱗が、レオンの魔法を弾き返してしまったのだろう。
そこまでは、想定の範囲内。
しかし・・・・
カリンが唱えた風の壁を突き破って、
アース・ドラゴンがコチラに向かい始めたときは、
率直に言ってマズい‥‥俺はそう思った。
麻痺が失敗することは、想定していたとはいえ、
やはりみんなは、パラライズやウォールで、アース・ドラゴンの動きが止まることを
それなりに期待していた。
けど、その希望は崩れ、猛烈な怒りと共に突進してくる2体のドラゴンを前に、
E級、D級冒険者たちは、かなりのメンバーの心が折れてしまったはずだ。
そう言う私も、久しく現場から離れていたせいか、
その時、少々、気後れをしてしまったのだった。
このまま、アース・ドラゴンとぶつかったらヤバイ・・・・
そう感じた瞬間、まさかの事態が発生したんだ。
レオン・ウォーカー・・・
ヤツの召喚魔法は本当に凄すぎた。
見たこともない人型の召喚獣を呼び出して、
風の矢を、何発も撃ち放っていくんだ。
風魔法に弱い土属性のアース・ドラゴン。
HPが1000前後と言われる魔物を、
たった3発の矢で倒してしまうなんて・・・・
流石、デューク殿の孫、そして、カリンの息子だ。
召喚適性も、MPもスッカスカのグレイに似なくて、本当に良かった。
それにしても、アース・ドラゴン3体の素材・・・
これを売りさばけば、一体、この町にどれだけの富がもたらされるだろう。
いや・・・・
それはこれから対峙する、S級モンスターに勝った後の話しだ。
まだ、正体も分からない、その怪物に、我々は勝たないといけないのだ。
町の未来のために・・・
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
アース・ドラゴン3体を倒し、登っていた木から降りたら、
オレは "朝霧の旅団"の4人によって、胴上げをされてしまった。
こっちの世界でも、胴上げってあるんだなぁ・・・
変なところに感心してしまうオレだった。
でも・・・・・
本番はこれから。
「今、S級までの距離はどのくらいですか?デューク殿」
「・・・・・1キロメートル・・・・といったところだな。」
ここまで、じいちゃんは、後方で大人しく待機し、
周囲の索敵や、また、とても重要な "ノエルを守る"役割も担っていた。
じいちゃんも、もう57歳。
無理はしないでほしい。
「相手の正体は、やはり分からないですよね?」
「うむ、すまん」
「カリンも?」
「ギルド長、ごめんなさい。」
「そうか・・・」
とはいえ、S級モンスター相手に、全く予備知識なく立ち向かうのは、
戦闘上、自殺行為にも近い状況だと思う。
「作戦を考えたいが、まず、相手が何者か?
それが分からないと、立てようがないな。
ただ・・・・これだけは確定事項だ。
D級・E級のメンバーは、後方で待機。
戦闘には加わらず、ノエルを守ってやってほしい」
『わかりました』
それは、そうだ。
D級、E級の冒険者が、S級モンスター相手に戦うなんて有り得ない。
A級モンスターを相手にするのも、普通は無い程なんだ。
あれ?
でも、オレってD級冒険者だったよね?
「悪いが、レオンは戦闘に加わってほしい。
お前はD級冒険者だが、実力はこのメンバーの中でもトップクラスだ」
「うん」
なんか、オレの心が読まれてるみたい。。
ちょっとバツが悪い・・・
この時、父さんと母さんの顔を見たんだけど、
やや複雑な表情をしていた。
まあ、そりゃそうだよね。
「まず、誰かにS級の正体を確認してきてほしいのだが・・・・・
斥候系のスキルがある者は・・・・」
ここまでのギルド長の話を纏めると、戦闘に参加するのは、
父さんと母さん、ギルド長、じいちゃん、そしてオレの5人ってことになりそう。
それに、じいちゃんは、あくまで後方支援ってことになるだろう。
にしても、まずは斥候か~・・・・
「オレ、【隠密】のスキルなら持ってるけど?」
「レベルは?」
「ええと、今 Lv.8」
「おぉ」
これ、じいちゃんは知っている。
父さんと母さんは知らない。
「けど、レオン、凄く危険なのよ!」
「そうだ、万一、S級に見つかってしまったら・・・」
母さんも父さんも、当然、心配してくる。
それは当然だと思う。
「でも、オレしか居ないと思うよ?」
「・・・・・・」
父さんも、母さんも、じいちゃんも、それにギルド長も、
斥候系のスキルが無い事を、オレは知っている。
みんなのステータス、いつも覗きまくってるから(笑)
「じいちゃん、母さん、S級の大きさってわかる?」
「多分、20メートルくらいあるな」
「そうね、それも横じゃなくて縦に大きい感じかしら」
「そんなにデッカければ、かなり遠くからでも分かるよ。
魔物に近付かないから大丈夫さ!」
オレは平然と、そう答えたけど、
実は、20メートルって大きさには、少々ビビってた。
だって・・・・・
7~8メートルのアース・ドラゴンですら、物凄くデカく感じたのに、
縦に20メートルって、モビルスーツくらいデカいんじゃんか。。
「隠密!
じゃあ、いってくるね~!」
様々な思いに駆られながらも、オレは勇気を振り絞って、
じいちゃんと母さんに教えてもらった方向に向かって
走って行ったんだ。
それにしても、オレの索敵スキル、もっとレベル上げないといけないなぁ。
より遠くの敵の位置も、自分で分かるようにならないと・・・
そして・・・・走ること5分
遠くに見える木々が大きく揺れて、時々倒れるような現象を発見する。
「あれだな・・・・」
100メートルほど先に見える巨大な物体。
全体的に土っぽい色をしているんだけど、
頭は木の上にあって、殆ど腰から下しか見えないんだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ギルド長の驚愕の視線をよそに、今度はS級魔物の偵察に走るレオン。
そして、彼の目に入って来る "土っぽい色"の敵とは一体・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




