怒涛のA級ドラゴン襲来!オレの魔法が通じない!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
町の西の森に発生した魔物の大軍。
ホブ・ゴブリン50体、ハイ・オーク30体、ミノタウロス20体・・・
町の冒険者達と共に大軍を倒したレオンに、
更なる魔物が襲い掛かって来るようです。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「なあレオン、お前、いつから、こんなスゴい魔法を使えるようになったんだ?」
母さんに続いて、ギルド長、父さん、そして "朝霧の旅団"のリーダー・ユリウスさんにも
同じような事を聞かれてしまう。
いやぁ、マジでちょっとやり過ぎちゃったみたい。
でも仕方ない・・・
だって、暇だったんだもん。
でもまあ、本番はこれからだ。
流石にA級やS級相手に、パラライズが効くとは断言できない。
多分、A級には大丈夫のような気がするけど、S級はどうだろう・・・・
「親父、アース・ドラゴンや、S級との距離はどの位だ?」
もう、次の戦いを気にしている父さん。
今の戦闘で、ややお疲れ気味の他の冒険者パーティーに比べて、
実力も経験も体力も違う。
「アース・ドラゴン3体とは、あと1.5キロメートルほどだな。
その後ろのS級は、そこから1キロメートルほど離れている」
「それ以外は?」
「C級以上は、それだけだ。もう居ない。」
ってことは、取り敢えず、残りは4体。
もうひと頑張りだ!
「レオン、A級やS級に、パラライズは入りそうか?」
ギルド長が、オレの魔法にアテにし始めているのが分かる。
ただ・・・
「う~ん、A級は多分行けるんじゃないかなぁ~。
けど、S級は分かんないよ。」
「おぉ、取り敢えず、A級3体だけでも抑えられるのであれば・・・」
「ガリックさん、A級も多分・・だからね?
やったこと無いから、保証は出来ないよ~」
「いや、ちょっと待つんだ、レオン。」
「どうしました?デューク殿」
「レオンのステータスを見ると、
命中は既にS級レベルだが、闇魔法のレベルは、まだB級以下だ。
アース・ドラゴンに入らないことも想定しておいてくれ」
「分かったよ、じいちゃん」
「そうですか・・・・デューク殿、了解した。
ダメならカリン、ウィンド・ウォールで頼む」
「まかせて下さい!」
基本的な作戦は、さっきのミノタウロスと同じ。
オレが麻痺させて、みんなは二手に分かれて左右から。
もしオレの麻痺が失敗したら、母さんの空気の壁を発動。
やっぱり、みんなは二手に分かれて左右から。
「ねえ、アース・ドラゴンって、どのくらいの大きさなの?」
「そうだな、こ~んな感じだ。大体7~8メートルってとこだろう」
ギルド長は、両手をこ~んなに大きく拡げて、
そのサイズ感をアピールしてくる。
「随分おっきいんだね」
「まあ、一応ドラゴンだからな」
そうか、そうだよね。
ドラゴン・・・・・ちょっとワクワクするけど、少しだけ怖いような。。
「みんな!アース・ドラゴンは鱗が固くて、なまくらな剣じゃ刃が通らない。
鱗と鱗の間を狙うんだ!」
『了解!』
ギルド長が、再びみんなに指示を出していく。
そんな鱗で覆われていたら、パラライズは難しいな?
やや不安になっていくオレ。
そして・・・・・
いよいよ、アース・ドラゴンがオレ達に迫ってきた。
周囲を見ると、みんなの表情が硬くなっているのが分かる。
特にD級・E級冒険者たちは、かなり緊張しているっぽい。
彼等もまさか、A級モンスターと戦う事になるとは、
想像もしてなかっただろう。
オレは再び【隠密】を使って、10m程手前の木に登り、
アース・ドラゴンを迎え撃つ準備に入る。
もし、彼らに麻痺が入らなかったらどうするか・・・・
母さんがウィンド・ウォールを掛ける手はずだけど、
それ以外にも、何か対策を考えておかないと。
アース・ドラゴンは土属性。
そして、物理防御も魔法防御も高いらしい。
因みに、土属性に強い属性魔法は・・・・
そういえば、魔法属性間の優位性について
以前、じいちゃんに習ったんだけど、
炎は氷に強く、氷は風に強い、風は土に強くて、土は雷に強い、
雷は水に強くて、そして水は炎に強い・・・・だったかな?
炎→氷→風→土→雷→水→炎・・・
って感じだ。
光と闇はこの対象外っぽい。
そうすると、アース・ドラゴンには風属性の魔法が有効そうだ。
もし、パラライズが入らなかったら、
キャスター精霊を呼び出して、風魔法連発しよう!
オレの中の、個人的な作戦は、これで決まった。
そして・・・・・
ついに、アース・ドラゴンが視界に入ってくる。
その進行によって、次々となぎ倒されていく木々。
「デッケェ・・・」
7~8メートルとか言ってたけど、10メートル以上あるんじゃ。。
そんなバケモンが、しかも3体。
かなり圧倒されてしまう。
「ステータス・オープン!
レベル124・・・・・・HPたかっ!1090/1090って。
スキルは【物理防御アップ】や【雷耐性】を持っている。」
やっぱり、物理攻撃より、雷以外の魔法のほうが良さそう。
じゃあ、まずはコレを!
「エリア・パラライズッ!」
20メートルまで近づいてきたアース・ドラゴンに対し、
オレは、すかさず魔法を唱えていく。
少し暗い森の中に、再び明るい金色の光が広がっていく。
そしてドラゴンを包み込んでいった。
けど・・・・・
「止まらない・・・・」
そう、パラライズが、彼等の硬い鱗に弾かれて、
効果を発揮しなかったんだ。
すると、すかさず、
「ウィンド・ウォール!」
その様子を見ていた母さんが、瞬時に魔法を唱える。
「ギャーッ!」
野太いドラゴンの叫び声が、地響きのように森中へ拡がっていく。
これで、ヤツらの動きは止まるのか!?
ダメだ!
真ん中のアース・ドラゴンの足は、空気の壁に阻まれて止まったけど、
左右の2体は止まらない。
中央に比べて、左右の壁は少し弱いみたいだ。
そしてドラゴンは、その怒りで、寧ろ動きが早まって行くのが分かる。
「これ、ヤバいかも・・・」
木の上から、その状況を確認して、オレは感じた。
このままでは、オレ達、持たないのではないか・・・・と。
母さんは魔法を維持していることで、攻撃には参加できない。
左側はA級の父さんと E級パーティー2つが攻撃、
右側は、ギルド長と、D級 & E級パーティーが攻撃・・・
そんな編成での対応だったんだけど、
正直、かなり不安が残る。
となると・・・・・
まず、左右のアース・ドラゴンの、どちらかを足止めしておきたい。
やるか!
「召喚【キャスター】!」
"グウォォォッ!"
「キャスター!右側のアースドラゴンに風魔法を入れて!」
"グウォォォッ!"
そしてすかさず、キャスターが "ウィンド・アロー"を放っていく!
「ギャーーーーッ!」
さっきよりも激しく大きなドラゴンの叫び声。
森の木々に止まっていた鳥たちが、一斉に飛び立ち始める。
ステータスを確認すると、アース・ドラゴンに、
500近いダメージが入っている。
いける、楽勝だ!
更に2本の"ウィンド・アロー"が、ヤツの胴体に突き刺さる!
"ピロリロリ~ンッ!"
レベルアップの音。
「あ、召喚契約出来なかった・・・」
まあいい、契約とかしてるうちに、ケガ人が出ちゃうかもしれない。
早く、コイツラを倒しておかないと!
左のヤツも!
「キャスター!左のアース・ドラゴンもお願い!」
"グウォォォッ!"
再び風の矢が飛んでいく。
そして一瞬のうちに、アース・ドラゴンの胴体に突き刺さる。
「ギャーーーーッ!」
激しい叫び声。
そして3発で撃沈。
けど、今度はレベルアップの音が鳴らない。
今、得られた経験値じゃ、次のレベルに届かなかったんだろう。
そして、そんな状況を見て・・・・
「レオン、最後の1匹も殺っちゃってくれ!」
「わかった、父さん!」
丁度、オレが登っている木を越えたあたりまで走っていた父さんが、
オレの方を見上げて、そう言ってくる。
「キャスター!最後の1匹お願い!」
"グウォォォッ!"
キャスターは本当に働き者だった。
再び "ウィンド・アロー"を放って行き、
それが、アース・ドラゴンの図体に次々と突き刺さって行ったんだ。
"ギャーーーーッ!"
そしてドラゴンの断末魔・・・
"ピロリロリ~ンッ!"
今度は無事、レベルアップしたようだ。
まあ、レベル差のせいか、召喚契約は出来なかったけど、
無事、アース・ドラゴン3体を倒せたし、ケガ人も居ないみたい。
良かった良かった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アース・ドラゴンに対し、レオンのパラライズは弾かれてしまいましたが、
でも、そこはチートの彼!
召喚獣(精霊)の力で、押し切ってしまいました(笑)
そして、次の敵こそが、今回のメインディッシュ(?)となるようです。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




