領都グリムガルド攻城戦・・・オレ、街の偵察を開始して行きます!
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
国境にあるノース・ゲート砦を取り戻したアステリア王国軍。
そして彼らは西の領都グリムガルドへ向かいます。
ただ、領都を占領するヴォルガルド軍から先制攻撃を受けてしまった
アステリア軍は、敵に後れを取らないように対策を行っていくようです。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
しばらく上空から街の中を監視していると、
広場にいた召喚士とネクロマンサー達が、そこから移動していくのが分かったんだ。
休憩にでも行くのだろうか。
「なるほど、奴らは広場を離れたか・・・
そうすると、しばらくは転移攻撃や空からの攻撃は無さそうだな。」
通信機の前で、オレとアウレリアさんが状況を話していく。
もちろん、騎士団長と2人の辺境伯に伝わるように。
「ではレオン、まだ若いお前には大変申し訳ないのだが、
みんなが寝静まる頃になったら、再び上空から街を監視してほしい。
なので逆に、今から、それまでの間、眠るなりして休んでおいて貰えないか?」
「わかりました」
ブラウアー王国騎士団長の指示で、オレは一旦、休むことにした。
この日は一日中、偵察任務をこなしていたので、
既に結構、疲れていたんだよね。
念のため、何かあるといけないので、
オレは4精霊を出して、周囲の監視と護衛を指示し、
一旦、仮眠を取ることにした。
なお、やや寝起きの悪いオレは、監視再開の時間に起きれるか?
そんな不安が有ったんだけど、
その時間には、アウレリアさんが起こしてくれることになったんだ。
なのでオレも、この時はテントの中で安心して、
グッスリと眠りに就くことが出来たんだ。
「主殿、そろそろ時間のようですぞ?」
「・・・ん・・・んん」
「レオン、そろそろ時間だ」
ナイト精霊がオレに知らせてくれた直後、
アウレリアさんが、オレを起こしにテントまでやって来る。
「あ・・・はぁい」
寝起きの良くないオレだけど、やっぱり緊張感もあってか、
この時は何とか、直ぐに起きることが出来た。
まあ、寝ぼけた状態は、暫く続いたんだけどね・・・
「なあレオン、この精霊達は、お前と話せるようになったと言ってたな?」
「あ、はい、最近ですけどね」
「どんな話をするんだ?」
「ええと、結構、他愛もないことから、オレの指示の内容の確認とか、
あと、オレが召喚獣を使って偵察している時に、その様子を聞いてきたり・・・
ホントに色々ですよ」
「ほぉ~、普通の人間と、全然変わらないんだな?」
「ええ、4人ともそれぞれ個性があって、口調も一人一人違うし、
話してて、とても楽しいです」
「そうなんだな」
アウレリアさんが、4精霊のことに興味を持つとは、正直意外だった。
けど、彼らと意思疎通が出来るようになって、オレは本当に嬉しかったんだよね。
一人で心細いときとかに彼らを呼ぶと、かなり、ワイワイ賑やかになるんだ。
そしてオレは、偵察の任務を再開していく。
もし、敵に何か動きが有れば、通信機を通じてブラウアー騎士団長、
グリム、エルフォード両辺境伯、そしてアウレリアさんに連絡を入れる事になっていた。
どんな時間帯でも構わないので、遠慮なく連絡するように言われているんだよね。
「召喚【グリフォン】!召喚【ホーン・ラビット】!」
"グウォォーッ!"
"キューッ"
「そしてヴァニッシュ!」
2体の召喚獣に隠密効果の魔法を掛けていく。
先ほどのラビットによる地上からの偵察では、街に入れる場所を見つける事が出来ず、
結果として上手く行かなかったけど、念のため、もう一度、トライしてみることにした。
さっきは街の外壁を北回りで調べて行ったので、今回は南回りで調べて行こう。
「じゃあ、二人ともよろしく!」
オレの指示で、グリフォンは大空へ、ホーン・ラビットは街の外壁に向かって走り出す。
そしてオレは、まず空からチェック!
ビジョン・シンクで視界の同期を取ったグリフォンが、
街を見下ろす様子を、オレはつぶさに確認していった。
取り敢えず、さっきの南の広場に、召喚士やネクロマンサーの姿はない。
ただ・・・
もし、先日のノース・ゲート砦で、彼らの召喚士やネクロマンサーが、
オレの召喚獣によって殺られたという情報が入っていれば、
彼らは、迂闊に広場に姿を現さないかもしれない。
一方、砦のあの状況が、詳しくグリムガルドに伝わっている可能性は、
そんなに高くないようにも感じていた。
あの時は後半、一気に砦を攻め落としたからね。
敵軍は、報告する余裕もなかったんじゃないかな?
「まだ、敵に大きな動きは無いみたいだな?」
「うん、キャスター。そうだね、今のところは・・・」
背後でオレを守ってくれている4精霊達は、
いつも、オレのやる事に興味津々だ。
でも、彼らが背後に控えていてくれると、オレは凄く安心できる。
「じゃあ、ラビットのほうに視界を切り替えてみるか・・・」
ビジョン・シンクをホーン・ラビットに切り替えて、今度は地上からの様子を眺めていく。
今回は外壁を南回りにピョンピョン移動している彼だったけど、
いまのところ、やっぱり街に入る隙間などは見つけられていない。
そんなラビットだったけど、暫らくの間、彼の視界と同期を取り続けていると・・・
「んっ!これはっ!」
そう・・・
人が出入りするための外壁の扉が、少しだけ開いているところが有ったんだ。
アステリア王国軍を目の前にして、何とも杜撰な・・・・
敵ながら、ちょっとだけ心配になってしまった。
とは言え、ここを利用しない手は無い。
オレはラビットに指示を出して、その扉から街の中へ入らせることにした。
そして街に入ると、扉の脇に、一人の兵が立っているのが分かる。
けど、その兵は、ヴァニッシュ効果のホーン・ラビットに全く気付くことはなかった。
オレは、ラビットに敵の召喚士やネクロマンサーの居場所を探るよう指示を出して、
一旦、視界をグリフォンに切り替えて行ったんだ。
街の上空を旋回していくグリフォン。
全体を見下ろしても、敵軍に大きな動きは無いように見える。
今夜はもう仕掛けてこない?
現在の時刻は午前1時過ぎ。
街の中心にある大きな時計が、その時刻を示していた。
もしオレが敵の司令官だったら・・・
多分、朝の3時か4時かな?
攻めるとしたら。
なるべく遅い時刻・・・そして、明るくなる前。
そんな時間を選択するだろう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
領都グリムガルドの偵察を任されたレオンは、
グリフォンとホーン・ラビットを使って偵察を開始していきましたね。
果たして、この偵察はアステリア軍にどのようなメリットを
もたらしていくのでしょうか・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




