ノース・ゲート砦攻略戦開始!オレ達は勝利できる!?
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ヴォルガルド軍に奪われたノース・ゲート砦の奪還に動くアステリア王国軍。
レオンの召喚獣によって、敵召喚士部隊の殆どが倒されたことにより、
砦攻略の障害が大きく減っていく事になりました。
そして、このチャンスを逃すことなく、アステリア軍は
ノース・ゲート砦への侵攻を開始するのでした。
お陰様で本作は【10万pv】達成!
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
午前10時・・・
アステリア王国軍の進軍が始まる。
オレは砦の少し手前の上空で、スカイ・ハンターを待機させていく。
同時に、オレの周囲には4精霊を配置して、オレの守りをお願いすることに。
だって、オレが敵の召喚士を襲撃して成果を上げたのであれば、
その逆だって十分に有り得るんだ。
もちろん、オレ自身も索敵と全方位知覚を発動させて、
準備に抜かりは無いんだけどね。
そして更に、騎士団長さんの指示で、オレの周囲には王国騎士団が20名ほど
護衛に付いてくれてもいた。
「主殿、敵の状況は如何ですかな?」
「うん、そうだね。砦の外壁のこちら側には、大勢の兵が弓を持って構えているね、
けど、召喚士やネクロマンサーの姿は見えないかな」
ナイト精霊が興味深そうに、
スカイ・ハンターを通して、オレが見えているものを聞いてくる。
「ナイト殿!我々の任務はレオン殿の護衛ですよ?
砦のほうはレオン殿に任せて、我々は、その任務を遂行すべきでしょう?」
「分かっておるぞ。アーチャーよ。ちょっと聞いてみただけだ」
「そうだぜ、ナイト、お前さん、もうちょっと真面目に仕事をしろよな?」
「アーチャーさんやキャスターさんこそ、油断しないで、周囲を見張ってください。
いつ、アンデッドがこの辺に沸いてもおかしくない状況なのですよ?」
彼ら4精霊を召喚すると、本当に賑やかになる。
バハムートのスキル【意思疎通】をオレが得てから、
彼ら4精霊と会話が出来るようになったことは、
オレにとって、本当に大きな変化だと感じられる。
ただ・・・
今は砦の様子に集中しないと。
アステリア王国軍の侵攻が開始されて1時間が経過。
盾を構えた歩兵が、砦からの弓の攻撃を弾きながら、石橋の上を通過していく。
この時、敵のイーグル隊が襲ってこないということは、
やはり敵の召喚士部隊は全滅したという事なんだろうか?
でも、ネクロマンサー部隊は丸々残っているはず。
もちろん、その正確な数は把握できてない。
ただ・・・
今まで、砦内中央の広場に出て来て、
召喚士部隊が18人も倒されている事を考えると、
ネクロマンサー部隊は警戒して、簡単には広場に出てこないのかもしれない。
当然、オレが放ったスカイ・ハンターの存在は、彼らに知られているはずだから。
その後、アステリア王国軍は、先鋒隊が石橋を渡り終わり、
ノース・ゲート砦の外壁に取り付いていく。
ハシゴを掛け、盾を前に突き出しながら登っていく兵士達。
一方、外壁の上から弓矢を放ち、
ハシゴを登るアステリア兵を、必死に撃ち落とそうとするヴォルガルド軍。
ようやくアステリア王国軍は、本来の戦いの形に持ち込めたと言える。
こうなると、敵の8倍の数で押すアステリア王国軍が、断然優位になっていく。
どうやら砦の防衛軍の召喚士部隊は、オレの奇襲で全滅し、
そして、何らかの理由で、ネクロマンサー部隊は機能していないようだ。
もしかしたら、ある程度広い場所を確保しないと、
アンデッドを大量に召喚したり、転送したりが出来ないのかもしれない。
そしてその場所を、オレが今、空から監視し続けている訳だしね。
グリム辺境伯に聞いて見たところ、
砦の居住施設には、会議室以上の広い部屋が無いことも確認出来ている。
そうなると、もしオレだったら・・・
そんな状況を考えていると、オレは一つの可能性に思い至る。
砦の中で広い場所が確保できなければ、砦の外だ。
西側は今戦闘に入っているのだから、であれば東・・・
上空で待機させているスカイ・ハンターに指示を出し、
オレは彼を東に移動させた。
すると・・・
ビンゴッ!
「騎士団長様、皆さん!
砦の東側の外に、ネクロマンサーと思われる20人ほどの集団が出てきました!
もしかしたら、アンデッドを召喚するかもしれません。
オレが召喚獣で攻撃してみますが、注意して下さい!」
『レオン、分かった!』
騎士団長様、辺境伯のお二人、アウレリアさんからそれぞれ返事が返って来る。
その返事を聞いた瞬間、オレはスカイ・ハンターに襲撃の指示を送っていく。
彼を滑空し易い場所に移動させ、そしてそのまま、急降下の体勢に入らせる。
すると、ハンターの目に映るネクロマンサー達は、こちらに気づかれたことを悟り、
慌てて、出てきた門の方へ逃げ出したんだ。
でも、もう遅い!
"グサァァッ!"
ビジョン・シンクを介して、向こうの音が聞こえる訳ではないんだけど、
そんな襲撃音が聞こえてきた気がする。
そんなスカイ・ハンターの攻撃を受けたネクロマンサー達は、
その場で大勢、なぎ倒れていく。
恐らく12~13人くらいかな?
そして、残り7~8人のネクロマンサーは、命からがら、砦の中へ逃げ込んで行ったんだ。
「みなさん、今、ネクロマンサー達に攻撃を仕掛けて、
20人中、恐らく12~13人を倒しました。
ただ、残念ながら7~8人は、中に逃げ込んでしまいましたけど・・・」
「レオン、それで十分だ!助かる!」
この声は、アウレリアさんっぽい。
確かに、逃がしたネクロマンサーは居たけれど、
彼らはアンデッドを召喚&転送する際、
それなりに広い場所の確保が必要だということが分かった。
であれば、オレの召喚獣による監視で、それが、かなりやり辛くなったはずだ。
結局・・・
その後、アンデッドもS級2体も姿を見せることは無く、
翌日にはノース・ゲート砦が陥落。
約2週間ぶりに、砦がアステリア王国軍の手に戻ることになったんだ。
「お手柄だったぞ、レオン!
今回の勝利は、お前の活躍によるところが非常に大きい!」
戦闘終了後、アウレリアさん達とノース・ゲート砦に入ったオレは、
王国騎士団長のブラウアー伯爵の手によって、頭を揉みくちゃにされながら、
そんなお言葉を受けていた。
グリム辺境伯、エルフォード辺境伯、そしてアウレリアさんも、
そんな様子をニコニコしながら見つめていたんだよね。
でも・・・
大変なのはこれから。
立て籠った5000の敵軍相手に、これだけ苦労したのだ。
グリムガルドの領都には2万数千の敵兵がいるというのに・・・
もちろん領都に、S級を召喚できる召喚士が居るかは分からない。
未知数な部分がいくつもある。
けど、確実に言えるのは、アンデッドが1000体以上、飛行系の召喚獣も500体。
更に敵召喚士達は、地上系の召喚獣も呼び出せることも分かっている。
それらを使って、アステリア王国軍が引っ掻き回そうとしてくるのは目に見えているんだ。
そうなると逆に、アステリア王国軍側としては、
今回のノース・ゲート砦陥落で、そこそこ貢献したオレに、
期待してくる部分はあると思うんだよね。
以前のオレだったら、それが凄く嫌で、逃げ出したい気持ちに駆られそうだけど、
でも、先日のグリムガルド陥落の様子を、まざまざと見せつけられてしまったオレにとって
もう、この戦争は人ごとでは無くなっていたんだ。
領都から逃げ出した4万5千人の人達の、今後の生活も掛かっているしね。
そして・・・
ノース・ゲート砦奪還を果たしたアステリア王国軍は、
その翌日、グリム辺境伯軍5000の兵を砦に残し、
残り3万5千を超える兵達を再編成しながら、
西の領都グリムガルドへ向けて、進軍を開始して行ったのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ノース・ゲート砦への侵攻を開始したアステリア王国軍は、
レオンの活躍もあり、ようやく砦の奪還を完了しました。
これで敵の勢いを大きく削ぐことに成功した訳ですが、
本当の戦いはこれから!
果たして今後、アステリア軍は領都グリムガルドの奪還に
成功するのでしょうか・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




