ノース・ゲート砦の偵察開始!オレの召喚獣は何でも可能!?
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
領都グリムガルドの住民の避難支援を得たレオンは、
次に最前線のノース・ゲート砦へ向かいます。
ただ、5000人で守る敵軍に対して、4万のアステリア王国軍は劣勢。
この劣勢を打開するため、王国騎士団長はレオンに・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
「なあ、レオン・・・」
彼女の、その出だしの言葉を聞いて、
オレは、自分の勘が当たっていることを確信した。
「アウレリアさん、何か表情が暗いですね。
オレの召喚獣で敵の偵察をさせろ!とか、無理を言われちゃいましたか?」
「なんで分かるんだ・・・?」
「だって、アウレリアさんの顔に、思いっきり、そう書いてあるんだもん・・・」
オレは笑いながらそう言うと、アウレリアさんは、
やや驚いた表情で、自分の顔の頬に両手を当てていったんだ。
「あの・・・今の"顔に書いてある"っていうのは、冗談ですからね?」
まさか本当に、顔に文字が書いてあると思った訳じゃないと思うけど、
アウレリアさんの予想外の反応に、オレは少々戸惑ってしまったんだ。
何れにしても、話しを聞いて見ると、
現状、アステリア王国軍は手詰まり状態となっていて、
作戦会議の中に、グリム辺境伯が、ついポロッと、召喚士のオレの話を
王都の騎士団長さんの前で出してしまったようなんだ。
すると、その騎士団長さんが、アウレリアさんに
召喚獣での偵察を依頼してきたみたい。
最初は、召喚獣で砦を攻撃・・・
そんな話までしてきたみたいなんだけど、
そこはアウレリアさんが、オレの年齢や冒険者であることを説明して、
何とか回避出来たらしい・・・
ということで、オレはアウレリアさんに連れられて、
王国騎士団長さんの元へ赴くことになったんだ。
「ほう、お前が召喚士のレオンか? また、随分若いな?」
「初めまして、王国騎士団長様、グリーン・ウッドの冒険者レオン・ウォーカーです」
オレがアウレリアさんに連れられて、軍の前線に向かうと、
40代前半と思われる、カッコいい鎧を着たおじさんが待っていた。
白髪交じりの黒髪を短く刈った、結構大柄な人で、如何にも武人・・・といった感じの人だ。
シグルド・フォン・ブラウアー伯爵という名前と爵位で、
この方が、現在 王国の騎士団長を務めているらしい。
「ん? グリーン・ウッドのウォーカーとは・・・もしかして、あの英雄の?」
あれ?そこは、事前に話してなかったのかな?
アウレリアさんも、グリム辺境伯様も。
「はい、先ほどは、その話しに至りませんでしたが、
彼は、あのデューク・ウォーカー殿のお孫さん。
そして、S級冒険者 グレイ・ウォーカー、カリン・ウォーカーの息子になります。」
「おぉ、そうだったのか!だから召喚士なのだな!?」
この世界って、親の適性は殆ど遺伝しないものなので、
今の言葉には、やや違和感を感じるんだけど・・・
まあいいか。
「で、レオン、若い冒険者のそなたを戦争に巻き込むのは誠に心苦しいのだが、
今、我が王国軍は、敵の後手を踏んでいて、正直、手詰まり状態と言えるのだ。
そこで、この状況を打開するために、何とかレオンの力を貸してほしい」
軍のトップの人って、自軍が "後手を踏んでいる"とか"手詰まり状態"とか、
あまり言わなそうなイメージがあるんだけど、この人は思いの外、正直に話してくる。
そう言う点では、必死に何とかしたいという思いが感じられるし、
逆に言うと、本当に困っているんだろうなぁ・・・って。
「わかりました。砦の上空から、中を偵察する感じで良いですか?」
「ああ、是非頼む!
できれば、敵の召喚部隊やネクロマンサー部隊がどうなっているのか?
その辺りの情報が分かると、なお嬉しいんだが」
「了解です。では、やってみますね」
「すまない」
ということで、オレは飛行系の召喚獣を出していくことに。
ただ、こういった場合、どの召喚獣が一番適しているか・・・
大型のものは敵から見つかり易いし、
仮に見つかった場合、逃げ足の速い召喚獣の方が良い。
それに一撃で倒されるような、弱い召喚獣も避けたいし・・・
ということで・・・
「召喚【グリフォン】!」
"グウォォーッ!"
オレが選んだのはグリフォンだった。
グリフォンは【鷹の目】という、イーグル達にも引けを取らない遠見のスキルがある。
そして、体長は4.5メートルと比較的小柄ながら、強さはB+級。
飛行速度は時速100キロメートル近く出る上、滑空速度は時速300キロを超える。
この速度に追いつける魔物は、ほぼ居ないだろう。
「ビジョン・シンク!」
更にオレは、グリフォンの視界と同期を取った上で、彼を砦の上空へ送り出していったんだ。
砦は周囲を正方形の高い壁に囲まれていて、
四隅に円筒形の隅塔が備わっている。
上空から見ると、外壁の中は、石造りの床になっているんだけど、
恐らく、その石造りの床は建物の屋上と言えるもので、
本来の地面より、かなり高い位置にあるみたいだ。
そして、その床の下は宿泊所や会議室などの施設になっているそうだ。
上空から見る限り、石造りの床の上や、外壁の上には沢山の警備兵たちが居るんだけど、
残念ながら、今の所、ネクロマンサーや召喚士らしき兵は見えない。
「レオン、砦の中の様子はどうだ?」
ビジョン・シンクの能力を知っているアウレリアさんが、
オレにそう尋ねて来る。
「ん?今、レオンは砦の様子が見えているのか?」
逆にオレのビジョン・シンクを知らない騎士団長さんは、
アウレリアさんの言葉を、不思議そうに感じているみたいだ。
「はい、今レオンは、あのグリフォンと視界を共有しながら、
砦の内情を視察しているのです」
「なるほど。召喚士というのは、そういう事も出来るのか?
だから、レオンは召喚獣に乗る必要が無かったんだな」
「その通りです。
ただ、このスキルは召喚士の誰もが持っている訳ではありません」
「そうなのか。
そうするとレオンは、特別な能力の持ち主・・・という事になるのだな?」
背後から聞こえて来る会話。
ただ、オレは砦の中の偵察に集中していた。
「ん、砦の中の広場に、召喚士らしき人達が出てきました!」
「なに?レオン、それは何人ぐらいだ?」
「ええと・・・5人ほどです」
「そうなると、それは召喚士の一部だろうな。
昨日の戦いでは、イーグル隊が20体ほど居たようだからな」
「ん、マズい!グリフォンが気づかれたかも」
どうやら、召喚士が砦内の広場に出てきたのは、
オレのグリフォンを迎撃するためのようだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ノース・ゲート砦の攻防で劣勢のアステリア王国軍軍。
その指揮を執っている王国騎士団長は、状況を打開するため
レオンに対し、召喚獣による偵察任務を依頼して来たようですね。
以前であれば、彼は嫌がっていたかもしれませんが、
レオンの心理は徐々に変化が起きてきているようですね。
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




