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領都グリムガルドが陥落・・・避難民のことはオレに任せて!

【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


領都グリムガルドへ侵攻したヴォルガルド軍は、

アンデッドと飛行系召喚獣を使って、あっと言う間にグリムガルドを攻略。

街は数時間で陥落してしまいます。

そして住民を避難させたレオンは、彼らを守りながら、

一旦、領主たちと通信機で状況を報告していくことになりました。


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

「まあ良い。ではレオン、グリムガルドの街が陥落した状況を知りたいのだが、

まずは街を、アンデッドが襲撃したのだな?」


「はい、恐らく数は1000を超えていたと思います」

「なっ・・・アンデッドが一挙に1000体だと・・・」


「ただ・・・」

「どうしたレオン?」


「はい、アウレリアさん、以前グリーン・ウッドの街を襲ったアンデッドとは、

ちょっとタイプの違うアンデッドが、かなりたくさん居たんですよ。」


「タイプが違う・・・とは?」

「グリーン・ウッドで見たアンデッドは、

骸骨(がいこつ)タイプや、もちろん人型も居たんですが、

今回グリムガルドを襲撃した人型の中に、グリーン・ウッドでは見かけなかった

アステリアの兵の防具を身に着けたアンデッドが居たんですよね。

それも、かなりの割合で」


「それは、一体どういう意味なのだ?レオンよ」


「はい、グリム辺境伯様、これはオレの推測ですが、

彼らはノース・ゲート砦やその周辺での戦いで亡くなった、

グリム辺境伯軍の亡骸(なきがら)を操っているんじゃないかなって・・・」


「そ、そんな・・・・バカな!」

「もちろん、オレが見た限りでの憶測なので、断言はできないんですけど・・・」



グリム辺境伯が、レオンの言葉に愕然とする。

正直なところ、私もそれを信じたくはなかった。


もし、ヴォルガルド軍のネクロマンサー達が、倒した相手を操る事が出来るのならば、

彼らは戦えば戦うほど、アンデッドを増やしていくことが出来るのだ。


もちろん、1人のネクロマンサーが、同時に何体のアンデッドを呼び出せるのか?

そこは留意すべき点かもしれないが・・・


「レオン、そのあと、街を攻撃してきたイーグル隊の数も多かったと言っていたよな?」

「はい、アウレリアさん、イーグルは全部で500体くらい居たと思います」


「500体だと・・・ノース・ゲート砦の戦いでは50体ほどだったというのに」

「敵も増援を補充しているということか・・・」


2人の辺境伯が続けて言葉を発する。

1人は現在の状況を嘆き、もう1人は、考えられる状況を冷静に推察している。


「そして、イーグルに乗った召喚士が町に近づくと、更に陸上タイプの召喚獣を放ち、

最後は街の中から、その召喚獣が門を壊して、外からヴォルガルド軍の主力部隊が

雪崩を打つように街へ攻め込んで行きました。」


「・・・そうか、分かった。

あとレオン、今、グリムガルドの住民達と行動を共にしていると聞いたのだが・・・」


「あ、もしよければ、ヘイワード市長が隣に居ますので、代わりましょうか?」

「おぉ、ヘイワードは無事か!是非代わってくれ!」


「グリム辺境伯、ヘイワードでございます」

「おぉ、ヘイワード、無事で何よりだ!で、今、どんな状況なのだ?」



そんな感じで、ヘイワード市長から、グリム辺境伯へ、

ここまでの経緯の説明が行われていく。


4万5千の住民の内、3万5千ほどは、

戦闘の前、事前に周囲の市や町、もしくは他の領地へ避難したらしい。

そして残った1万人程が、市内北西部の大ホールに集められていたが、

そこへ、敵のアンデッドや召喚獣が襲ってきた。


そんな中、レオンが助けに入り、100人ほどの犠牲を出しながらも、

現在、1万近い住民が、何とかグリムガルドから逃げ延び、西のラステル市へ移動中。


ただ、それでも大人数での移動のため、

その足取りは遅く、かなり移動に難儀しているそうだ。


ただ幸いなのは、敵軍からの追手が、今のところは無いと言う事だろうか。

しかし、街を守っていた兵達の安否は、正直全く分からないらしい。



「ヘイワード、現在、住民の食料や飲み水は足りているか?」


「いえ、辺境伯。我々は命からがら逃げてきたため、

殆ど、そういった持ち合わせがありません。」


「そうか・・・ラステルまで、グリムガルドからは60キロメートル。

今、聞いた限りだと、到着まで2日ほどは掛かりそうだな」


「はい、しかも、いきなり人口2万のラステルに、1万の住民が避難したとしても・・・」


「そうだな。向こうも受け入れが難しかろうな。

それに、先に避難した3万5千の住民の内、何割かは

既にラステルに向かっているかもしれぬからな・・・」


辺境伯と市長との会話を聞く限り、何とか逃げ延びた住民達の

この先の状況は、決して明るいものとは言えないようだ。


やはり、領都を奪われた損失は、あまりにも大きいと言えよう。




「あのぉ~」

「ん、どうしたレオン?」


「あ、アウレリアさん、それにグリム辺境伯様、もし良ければですけど・・・」


「レオン、私だ、グリムだ。遠慮なく言ってくれて構わんぞ?

そなたには、今回、大変世話になったのだからな」


「あ、はい。じゃあ・・・・

オレ、飛行系の召喚獣を持っているので、60キロメートル先のラステル市なら、

多分40分位で飛んでいけます。

なので、オレが先行してラステル市長さんの所へ通信機を持って移動すれば、

辺境伯様が直接ラステル市長さんと話をして頂くことができます。

それで、事前の受け入れ態勢を整えるなど、何らかの指示を出して貰うことも出来ますし、

それに、ラステルだけじゃなくて、必要であれば、その周囲の市や町にも移動できますよ。

あと、食料や水なども、オレのアイテムボックスで運搬することが出来ます。

更にオレ、土魔法と炎魔法で、簡易的に雨風を凌げるような建物を作ることが出来るので、

もし、お借りできる土地とかが有れば、臨時の避難所を作る・・・

そんな事も可能なんですが・・・」


「なんと・・・」


グリム辺境伯は、レオンの言葉に一瞬絶句したが、

直ぐに、その提案に飛びついた。


レオン・・・

本当に彼の発想力と、それを実現してしまう行動力は素晴らしい。

私も、彼の提案を聞いて、本当に感服してしまったんだ。


辺境伯はレオンの申し出を、感謝しながら受けることになった。


そしてレオンは、まずラステル市へ飛ぶ事になる。

その際、1万人の住民の守りを固める為、地上系・飛行系の召喚獣を

10体ほど残していったそうだ。


そして辺境伯は、通信機越しにラステル市長へ状況を説明し、

グリムガルド住民1万人の臨時避難所設置の為の土地を提供させるのと同時に、

更に、避難民たちへの食料や水などの提供も指示。


その後、ラステルの街側で、最低限の受け入れ態勢が整うと、

次にレオンは、アイテムボックスに食料や水などを詰め込んで、

召喚獣に乗って、避難民の元へひとっ飛び。

その上で、赤ん坊や幼い子供、そしてその両親、更には老人などを、

先行して召喚獣に乗せて、街に送り届けていく。


次にラステル以外の街への避難を希望する者たちを、

そちらも召喚獣で送り届け、同時に、そこの町長と辺境伯との間の通信も確立させ、

彼は、正にフル回転の活躍を果たしてくれたのだった。


勿論、避難民たちにとって、決して自由ではない避難生活ではあるだろうが、

それでも、レオンのお陰で、思いの外、不安や不満の少ない環境で

過ごす事が出来るだろう。


 


「レオン、お前には何と言って感謝すればよいのか・・・

本当に感謝の気持ちしかない・・・」


あの辺境伯が、最後はそんな言葉を漏らしながら、

通信機の前で涙を流していたのが印象的だった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


領都グリムガルド陥落の状況を領主たちに伝えていくレオン。

そんなレオンは、街からの避難民の保護について、

彼らしい案を次々と提案していきましたね。

如何にも彼らしいと言えそうです。

そんな彼らは、無事避難先に到着できるのでしょうか・・・


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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― 新着の感想 ―
理解できない展開。レオンなら街を攻められる前にどうにでもできたのにそれをせずに静観し街が陥落決定してから人助けするって完全にマッチポンプです。それに人が死ぬ戦争の最前線に行かせて手を出さずに見ていなさ…
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