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領都グリムガルドが大ピンチ!飛行系召喚獣とアンデッドの攻撃で陥落寸前!?

【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


グリーン・ウッドの街に侵攻してきたヴォルガルド軍を撃退したレオン達。

そんなレオンは、グリム辺境伯領へ援軍に出ているアウレリアさんと合流し、

領都グリムガルドへ侵攻を開始したヴォルガルド軍の偵察を行っていきます。

そしてヴォルガルド軍はグリムガルドへの攻撃を開始していき・・・


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

オレはアウレリアさんに連絡を取りたかったんだけど、

ここからアイゼンまでは結構離れていて、通信機の電波は届かないので、

例の中継機となる魔石をヴァジュラ・イーグル背負わせて、中継地点に向かわせて、

オレは何とか、アウレリアさんに連絡を取ってみたんだ。


そして、それは上手く行くことに。


「そうか、もう直ぐ攻撃開始となるか・・・

ヴォルガルド軍の行動は、本当に迅速だな」


「そう思います。」


「くれぐれも言っておくが、レオンはこの衝突に、絶対関わってはダメだからな。

お前に何かあったら、ハッキリ言って、我が領地だけでなく、国家の大損失だ。

仮に街は奪われても取り戻せる。

だが、レオンに万一のことが有ったら、取り返しのつかないことになるからな」


「・・・わかりました」


アウレリアさんは、改めてオレに釘を刺してくる。

それだけ、オレの事を心配してくれているんだろうな・・・


ただ・・・

街は取り戻せても、街の人がヤラレてしまったら、

それって、取り返しがつかないんじゃないかなぁ・・・

オレは、そんな事を考えてしまうんだ。


あの領都を、領都という1つの街単体として捉えるか、

それとも、様々な人々が住んでいる街と考えるか・・・

その辺りの視点の違いが有るかもしれない。


もちろん、領主というのは、より広く、大きな視点で、

物事を考えるのが役目なんだろうけどね。



そして・・・

夜明けと共に、ヴォルガルド軍による領都グリムガルドへの攻撃が開始された。



【視点変更】 クラウス・ライナー (グリム辺境伯領 騎士団長 36歳男性)


「敵が動き出しました!ライナー団長、ご指示を!」

「もっと外壁の東側に兵を集中させろ!良いかっ、東の門は絶対に破らせるな!?」

「はっ!」


昨日、我が辺境伯軍を破ったばかりのヴォルガルド軍が、電光石火のごとく進軍し、

今ではもう、我が領都グリムガルドの目前にまで迫っている。


敵の兵は2万を超える軍勢。

しかも事前の情報では、召喚士による飛行部隊と、アンデッドを操る部隊もあるらしい。


どうやらヴォルガルド王国は、本気で、このアステリア王国に戦いを挑んできたようだ。

北東の国境の要所ノース・ゲート砦を手中にし、次は領都を奪い獲って、

北の国境沿いの地域を、まずアステリア侵攻の足掛かりにしたいのであろう。


だが・・・

我々とて、奴らの思い通りにはさせるつもりはない。

この街を守る兵は確かに敵の1/4だが、籠城戦であれば互角に戦えるはずだ。

なぜならば、斥候からの情報で、彼らは外壁を上るための梯子や、

外壁を破るための投石器なども持っていないとの報告を受けているからだ。


飛行系の魔物を操る部隊だけで、この街を落とすというのか?

流石にそれは、我々を甘く見過ぎていやしないか?



"カンカンカンカンッ!"

突然の鐘の音。

緊急警報・・・


「何事だっ! えっ!」


私は目を疑った。

外壁の上から街のほうを振り返ると、不気味な魔物が大量に徘徊しているのだ。


「アンデッドが、なぜここに!?」


アンデッドの魔物を操る部隊が居ることは聞いていた。

だが、その部隊は、まだあの大軍の中のはず・・・

なぜ、ここにアンデッドが?


しかし、私が驚愕の表情で見ている内に、

街中に次々と新たなアンデッドが現れて来るのだ。


現れて来る・・・

イヤ、見ている限り、突如、その場に浮かび上がってくるような感じだ。


「一体、これは・・・

第4部隊、第5部隊、街に降りて、アンデッドのせん滅に向かえ!」


「はっ!」


どんどん浮かび上って来るアンデッドの群れ。

骸骨のようなものが剣を持っていたり、棍棒を持っていたり。

そして・・・

あれは人?


街の中を徘徊するアンデッドは何種類かいるようだが、

私の目に留まったのは、何とも不気味な人型のモノだった。

しかも・・・


「あれは・・・我々の兵ではないのか・・・?」


そう・・・

人型のアンデッドを良く見ると、我が軍の装備をしている者が多くいるのだ。

そして・・・


「や、やめろーっ!なぜお前が!」

「ハンス・・・・お前、ハンスなのかっ!?」

「エリック!やめてくれーっ!」


アンデッドと対峙していた兵から、嘆きと悲鳴のような声が聞こえて来る。


まさか・・・

奴らは、戦死した我が軍の兵を操っているというのか?

そんなバカな・・・


街中に浮かび上って来るアンデッドは、ますます数を増やしていく。

既に1000体を超えているのではないだろうか・・・


そして、街のあちこちから我が軍の兵士たちの断末魔の声が・・・

どうする・・・どうすれば良い。


外壁の上で待機し、東のヴォルガルド軍と対峙している我が主力部隊を

ある程度アンデッド戦に回さないと、街が持たない・・・

そんな事を考えていると・・・


「敵襲! 敵イーグル隊と思われる部隊が、空から近づいてきます!」

「なにっ、数は!?」


そう問いながら、私も東の空を見上げていく・・・


「バカな・・・」


事前情報によると、奴らのイーグル隊は、グリーン・ウッドでの戦いで約半数を失い、

残り25体くらいと聞いていたのに・・・


「その数、約500!」

空一面に広がる敵の数に、一瞬驚愕してしまう私。

だが、迷っている暇はない!


「弓術隊、迎撃準備!」

「はっ!」


その指示により、街の外壁の上で弓術隊が構えていく。

ただ・・・

そんな様子を見た敵のイーグル隊は、弓術隊を避けるように迂回し始めていったのだ。


敵のイーグルは時速100キロメートル近い速度。

対する我々 弓術隊は、一か所に固まっていて、

彼らの速度に全くついて行くことが出来ない。


そして・・・

その後の戦況は悲惨なものだった。

街中をアンデッドが徘徊し、我が兵士達を蹂躙。

更にイーグル隊が、空から魔法攻撃や弓攻撃を仕掛けて来て、

その上で街中に、地上タイプの魔物を召喚し、放って行ったのだ。


それはC~D級の巨大なボア、そしてベアなど様々だ。

既に瓦解しかけていた我が防衛軍は、その魔物達によって、更に叩きのめされていく。


「門が破壊されました!敵軍が街になだれ込んで来ます!」


終った。

どうやら、我々はこの防衛戦に2時間と持たず、

敗戦濃厚となってしまったようだ・・・


4万5千近い住民の内、今もこの街に残っているのは1万人ほど。

その全ては、街の北西にある大ホールに避難させてあったが、

彼らを助けに行く事すらできなかった。


みんな、すまない。

無事に逃げ延びてくれ・・・

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


領都グリムガルドへの攻撃を開始したヴォルガルド軍。

得意の飛行系召喚獣とアンデッドを使って効果的にグリムガルドを攻め立てます。

そんな様子を上空から眺めているレオンは、戦争への介入を周囲から止められていて

もどかしい思いをしているようですね。

果たして彼は、この状況にどう対応するのでしょうか?


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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