劣勢のグリム辺境伯軍!オレ、加勢に行っちゃうよ!
【毎日2回投稿 朝7時と夜21時10分!】
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ある日突然、アステリア王国に侵攻してきた東の隣国ヴォルガルド王国。
彼らはアステリア北東部のノース・ゲート砦を奪取した後、
その勢いでグリーン・ウッドの街にも侵攻してきますが、
そこはレオン達の活躍もあり、グリーン・ウッド側が敵の撃退に成功します。
そしてノース・ゲート砦を奪われたグリム辺境伯軍ですが、
その砦の奪還に動きますが、なかなか上手く行かないようで・・・
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
市長のセシルさんから、グリム辺境伯軍敗戦の報を聞いて、
オレは1時間ほど、ずっと考え込んでいた。
もし、このままヴォルガルド軍が、アステリア王国内を侵攻してきたらどうなるか?
最初3万と言われていたヴォルガルド軍だけど、ノース・ゲート砦での戦闘や、
グリーン・ウッドでの戦闘などで、今は2万8千という情報もある。
仮に、ノース・ゲート砦に5千程度の兵を残したとしても、それでも2万3千ほどは居る。
彼らがもし、このままグリム辺境伯領を侵攻するとしたら、
まず狙いは領都グリムガルドだろう。
あの都市をアステリア王国内での足場として、そこから手を拡げていくんじゃないかな?
ただ、2万数千の兵で、総勢15万ともいわれるアステリア王国の軍に
対抗しきれるかというと、それもまた難しいように感じられる。
最初はイーグル隊やアンデッドなどの奇策を弄して、戦いを優位に進めても、
いずれは囲まれて、繰り返し攻められて、疲弊していくのは目に見えている。
一地域への侵攻であれば2万数千の兵は多いけど、
アステリア王国全土を征服するには少なすぎるんだ。
そうなると、彼らの狙いはアステリア北東部の制圧?
それだけ?
正直なところ、オレは答えが出せない。
ただ・・・
今、前線で苦戦しているアウレリアさんを、このまま放っておいて良いんだろうか?
確かに、戦争は領主を務める貴族や、そして軍の仕事かもしれない。
けど、もしこの国が、敵にドンドンと攻め込まれてしまうような事態になってしまったら・・・
【視点変更】 アウレリア・シルヴェイン子爵 (領主様 32歳女性)
「ヴォルガルド軍が西へ動き出したか・・・」
たった今、グリム辺境伯軍から連絡が入り、敵が領都グリムガルドへ動き出したらしい。
当たってほしくない読みが、当たってしまったという訳だ。
ただ、現在グリム辺境伯の救援で駆け付けている立場の私に、
取れる手段は殆ど無い。
辺境伯の指示に逆らって、勝手に動くわけにもいかないのだ。
それにしても・・・
ヴォルガルド軍の最終的な狙いが、イマイチ掴めない。
侮るつもりはないが、残念ながら3万の兵では、一時の勝利は見込めても、
アステリア王国全体を支配するには至らない。
派遣してきた兵が少なすぎるのだ。
あの国は全部で兵の数が5万と聞く。
3万より多くの兵をアステリア王国の北部へ派兵することは、確かに難しい。
そうなると、グリーン・ウッドの街に攻撃を仕掛けたことを合わせて考えて、
まずは、アステリアの北部の領地を手中に収めるつもりなのだろうか・・・
「アウレリアさん、アウレリアさん、応答願います。
こちらはレオンです」
ん? レオン??
なぜ、彼の声がこんな離れた地で聞こえるのだ??
中継機を使っているのか?
唐突に通信機から聞こえてきた変声期中の少年の声に、私は驚いた。
ここはグリム辺境伯領の最も東の地。
シルヴェイン領からは、恐らく100数十キロメートル離れているはず。
なのに・・・・
「その声は、本当にレオンなのか?
私だ、アウレリアだ!レオン、お前は今どこにいるのだ?」
「あ、アウレリアさん、お疲れ様です。
オレ今、召喚獣に乗って、アイゼン市の少し西の上空を飛んでいる最中です」
「なんだって!? どうしてレオンがアイゼンに・・・?」
「ごめんなさい、通信機で込み入った話をするのもアレなので!
どうやったら、アウレリアさんに会えますか?」
「わかった、ちょっと待ってろ」
「はい」
レオンが来てくれた。
とても心強い援軍だ。
でもどうして・・・
私のことを、心配してくれたのだろうか。
「ふふふ、私も14歳の少年に心配されてしまうようになるとはな・・・」
やや苦笑いにも似た表情を、その時、私はしていたかもしれない。
でも一方、早くレオンと合流したい気持ちの方が勝っていたのも事実だった。
「ちょっと出てくる。誰か同行してくれ!」
そう言って、通信機を握り締めながら、
私は、グリム辺境伯から宛がわれていた宿舎を飛び出して行ったのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ノース・ゲート砦の奪還に失敗したグリム辺境伯軍。
グリム辺境伯のその判断は鈍く、ドンドン劣勢になって行くようですね。
そんな戦況を聞いたレオンは、居ても立っても居られなくなり、
遂に戦場にやって来たようです。
果たして今後、レオンはどの様な活躍を見せてくれるのでしょうか?
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




