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ヴォルガルド軍撃退!オレ達グリーン・ウッドの街が8倍の敵に勝利したよ!

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


ある日、突然レオンの住むアステリア王国に侵攻してきた東の隣国ヴォルガルド王国。

まずはアステリア北東部のノース・ゲート砦を奪い獲ると、その次に、

レオンの住むグリーン・ウッドの街へ侵攻してきます。

3000人の敵兵に対し、400人の兵と20人程の冒険者で立ち向かうグリーン・ウッドの街ですが、

レオンの活躍もあり、まずは敵の飛行部隊を撃退。

現在対応中の敵アンデッド、歩兵部隊に彼らは勝利することが出来るのでしょうか?


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

「ヴァジュラ・イーグル、敵の歩兵部隊を監視してきて!」

"ピキィーッ!"


ヴァジュラ・イーグルは飛び立ち、

まずは湖畔の南側の歩兵部隊の監視に向かっていく。


「あのイーグルが見ているものを、レオン殿も見えるのですか?」

「ええ、今、見えてますよ!」


今の一部始終を見ていた騎士団長のエスタさんが、驚きの表情で聞いてくる。

まあ、隠したところで今更なんだ。

なので、オレは包み隠さず話していくことに。


「すごい・・・で、敵の状況は今?」


「ええと・・・南側の敵から見てますけど、

ケガをした兵は、後方に残って待機しているみたいです。

けど、無傷な兵は、そのまま落とし穴を避けて進軍してきているみたい・・・

あっ、オレのイーグルに向けて弓を撃って来た。上空へ逃げないと!」


そう思った瞬間、ヴァジュラ・イーグルは、オレの指示が聞こえたように、

上空高く舞い上がって行ったんだ。


「えっ? そうなの!?」


どうやらヴァジュラ・イーグルとは、視界の共有だけでは無く、

意思の疎通も出来るみたいなんだ。


"ビジョン・シンク"ってネーミング、ちょっと意味合いが違っちゃうけど・・・

まあいいか。



ということで、オレはイーグルから見える景色を、更に細かくチェックしていく。


ただ・・・

南側の敵歩兵部隊の中に、ネクロマンサーらしき人物を見かけることが出来なかった。


ということで、今度は北側の歩兵部隊を監視しに行ってみることに。

けど、


「それらしい人、いないなぁ・・・

人が沢山いるから、見落としているだけなのかな?」


そんな事を思いながらも、念のため、今度は彼らの後方を確認しに行ったんだ。

すると・・・


「黒フードの人達・・・彼らか!?」


そう・・・

歩兵部隊とは別に、湖の向こう側のやや山の影になっている場所に、

数名のフードを被った人間が、ジッと座っているのを発見!


「7,8,9・・・10人。

コイツら、絶対に怪しいよなぁ・・・

って、うわっ、いきなり魔法を撃って来た!」


そう、イーグルが近づいて来るのに気づいた彼らは、

各自攻撃魔法をオレのイーグルに向けて放ってきたんだ。


「やるしかない!」


正直、未だに人を傷付けることに躊躇いがあったオレだけど、

このままでは、街の人に危害が加えられてしまう可能性が高いんだ。


オレは意を決して、ヴァジュラ・イーグルに攻撃の指示を出していく。

そして、その指示を受け、急降下していく召喚獣。


ヴァジュラ・イーグルは、体表の羽根がとても硬く、

物理攻撃だけでなく、魔法攻撃への耐性も高い。


なので、フードを着た人間たちの魔法攻撃なんか気にせず、

思いっきり急降下で突っ込ませていったんだ。


さすがに "ビジョン・シンク"で、相手の声までは聞こえなかったけど、

翼を広げると6メートルあるイーグルの突撃に、

フード人間たちは、かなりのダメージを負ったみたいだ。


そして更に、オレはイーグルに急上昇からの急降下を指示し、

再び、フード人間への突撃を狙っていった。


逃げ惑うフード人間たち・・・

でも・・・・見事に体当たりを決めて、再び上空へ登っていくイーグル。


今、そんな彼の瞳に映し出されているのは、

地上に倒れている10人のフード人間たちだった。



「おっ!アンデッドたちが消えたぞ!?」


オレの背後から、そんな声が聞こえて来る。

ネクロマンサーたちが倒されて、アンデッド達のコントロールが失われたみたい。


フード人間たちには申し訳ないけど、

この街へ先に仕掛けてきたのは向こうなんだ。

街を守るためには仕方のないこと。

オレは、それ以上、考えないことにした。


そして、いよいよ・・・


「南側 軍までの距離500メートル!・・・

銃撃隊、前列 撃てーっ!!」

"バンバンバンバンッ!"


戦争は悲惨だ。

銃撃隊10人の射撃により、まず敵軍先頭の5~6人が倒れていく。

更に・・・


「銃撃隊、後列 撃てーッ!」

"バンバンバンバンッ!"


敵軍の新たな先頭が倒れて行く。

この距離からだと、まだ敵兵の悲鳴は聞こえてこないけど、

彼らは、こんな距離からの迎撃に、恐らくパニックとなっているんじゃないかな。


そして、北ルートの敵に対しては、副団長さんの指揮下にある

残り20人の銃撃隊が迎撃を開始。


やはり、敵兵の先頭が徐々に倒れていくのが見えたんだ。



その後も、銃による蹂躙が継続。

一部、撃ち漏らして突っ込んで来る敵兵に対して、今度は弓術隊が応戦。

ボウガンの射程外では弓を使い、射程内に入って来るとボウガンを一斉掃射。


結局、敵兵の中で、グリーン・ウッドの外壁にすら辿り着く者は、

誰一人として居なかった。


こんなに人の命を削ってまで、ヴォルガルド王国は、一体何が欲しいんだろう。

人の命より大切な物って、何があるというのだろう・・・

前世の記憶が残るオレにとって、今回の敵の惨状を見ながら、

ヴォルガルド王の考えが全く理解できなかったんだ。



この戦いは結局、グリーン・ウッドの街が、ヴォルガルド軍に勝利を収めた。

率直に言って、完全なる勝利と言えた。


こちらの人的被害はゼロ。

アンデッドとの戦闘で、ケガした人は居たけどね。

また物的被害も、アンデッドが街中で暴れて、一部建物が壊された程度。


対するヴォルガルド軍は、推定で3割以上の兵を失ったところで撤退していった。


その後、グリーン・ウッドの騎士団は、ケガをして動けない敵兵や、

既に息絶えた敵兵の遺体を回収。


ただ、この街に、大量のケガ人を収容する病院は無いため、

彼らを拘束した上で、オレとじいちゃん、母さん、

更に治癒魔法を使えるメンバー総出で治療に当たっていった。


でもって、敵兵がケガから回復したらしたで、

今度は、彼らを収容する牢屋なども無く、

市長のセシルさんや、騎士団長のエスタさんは対応に苦慮。


結局オレが、ディープ・フォレスト側の街の外壁の脇に

簡易的な牢屋を作ることにしたんだ。


どう作ったって?

もちろん、オレお得意の、街の外壁を作ったやり方でね。


まずは土魔法で建物の外壁を作り、それを炎魔法で焼き固めていく。

その後は内壁や間仕切りを、セシルさん、団長さんの指示通りに作り、

そちらも炎魔法で焼き固めていったんだ。


ただ、内壁のほうは焼き固める前に

「ここに檻を付けるから穴をあけて!」


ってな感じで、様々な場所に穴あけを要望されちゃって、

それはそれで、結構大変だったんだ。


そして最後は、土魔法で屋根となる土を被せて、更にそれも焼き固めて・・・

でも大体1日で、その牢屋は出来上がったんだよね。


セシルさんもエスタさんも、肩の荷が下りたって、すっごく喜んでたよ。



更に、亡くなった敵兵については、

街の南側のまだ何も手を付けていない土地に、

臨時の墓地を作って、そこへ埋めることに。


この世界に火葬という概念はなく、全て土葬なんだそうだ。

そんな穴掘りも、オレの土魔法が大活躍?

いや、人の死が関連するもので"活躍"って言葉を使うのは、ちょっと良くないよね。


ただ、いずれにしても戦争って、本当に良い事が何一つないんだよね。

この時、オレは、ヴォルガルド国王に、文句の1つも言ってやりたい気分だったんだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


レオンとグリーン・ウッドの街は、襲い来る約8倍の敵兵に対し

勇敢に戦って、見事に撃退してくれましたね。

これで一旦、グリーン・ウッドに平和が訪れるのですが、

ただ残念ながら、アステリア王国は、今後も敵軍に押され続けてしまうのでした。


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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