オレの罠に掛かった敵軍!でも、その進軍は止まらない!?
蒼河遥です。
本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!
ある日突然、レオンの住むアステリア王国へ侵攻してきた
東の隣国ヴォルガルド王国。
ヴォルガルド軍はアステリア北東部のノース・ゲート砦を奪うと、
今度はレオンの住む街グリーン・ウッドの街にも侵攻してきます。
一旦は敵・飛行部隊を退けたレオン達でしたが、その後も
アンデッドや歩兵部隊が進軍。その対応に追われる彼らでした。
本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、
皆様、是非、この物語をお楽しみください!
【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)
「敵歩兵部隊、落とし穴のトラップに掛かりました!」
「やったぁーっ!」
望遠鏡を持った物見の報告に、沸き上がる騎士団員達。
背後では、未だ、アンデッドとの激しい戦いが続いているんだけど、
前方は前方で、また別の戦いが繰り広げられていた。
「敵兵のどの程度が、落とし穴に落ちたか分かるか?」
騎士団長エスタさんの問いに、物見の団員は、
「南北のルート、それぞれ、先頭から後ろの600~700人程が
落とし穴に落ちたものと見られます!」
そんな返事をしてきたんだ。
そうすると、南北両ルートで、半分弱がダメージを負ったことになる。
ただ、逆に言うと、半分以上は無事ということなんだ。
「では、残った部隊が、こちらに向かってくるものと想定して、
銃撃隊、弓術隊とも迎撃の準備!
それぞれ二手に別れて、北側と南側のルート、双方の出口を狙撃できるように準備しろ!」
「了解!」
エスタさんの指示に従い、銃、弓の部隊が
それぞれ南北に別れて配置について行ったんだ。
数か月前は、その殆どが新兵だった騎士団員なんだけど、
今では確実に指揮系統が整い、立派にその職責を全う出来るようになっていた。
「おう、敵の主力の方はどうだ!?レオン」
「父さん、アンデッドのほうは、もう終わったの!?」
「あぁ、騎士団と冒険者で全部片づけたぜ」
「さすが!」
「まあ、親父とカリンのエリア・ハイヒールが、かなり効いてたみたいだがな!」
「そうか、アンデッドは回復系の光魔法に弱いもんね」
「それでレオン、敵軍のほうはどうなの?」
「母さん、あっちはね、オレが作った落とし穴に掛かって、
多分、今頃は、体勢を立て直そうとしてるんじゃないかな?」
「そうなのね。このまま諦めて、自国に帰ってくれればいいのにね」
「そうなんだけどねぇ」
「兄ちゃん、アンデッド、大体片付いたよ~!」
「ノエル、今、父さんと母さんからも聞いたよ。おつかれさま!ケガはない?」
「うん、あんなの楽勝だったよ」
「B級モンスターを楽勝って、ノエルも凄くなったな。」
「まあ、ボクが攻撃を防いで、後はセーラにお任せだったけどね」
「そうか・・・で、セーラは?」
「下でヴィクターさん、ステラさんと話してるみたい」
「そうか・・・・なんだかんだ、あの親子、仲が良いもんな」
「セーラは、そんな事言うと怒るけどね」
「あぁ、言えてる~」
ハハハハッ!
戦闘の中での、一時の休息。
家族と共に一緒に外壁に登って来たじいちゃんも、
戦闘後とは思えないほど涼しい顔をしていた。
もうすぐ60歳だというのにね。
そんな中、この時オレは、敵が混乱しているのに乗じて、
召喚獣を出撃させたら、かなり有利に事が運ぶんじゃないかな?
そんな事を考えていたんだけど、
ただ一方で、もし彼らがこのまま帰ってくれれば・・・
とも願っていた。
でもね・・・そんなオレの見込みは、少々甘かったみたいだ。
「敵歩兵部隊、再び進軍開始!」
「やはり来るか!わかった、銃撃隊、弓術隊、迎撃準備!」
「はいっ!」
どうやら、敵は絶対に、この街を落とすつもりのようだ。
もちろん、ここまで準備してやってきたのだから、
簡単に "帰ります" とは言えないんだろうけど。
"カンカンカンカンッ!"
「なにぃっ!」
「またアンデッドか!?」
そう、再び街の中に、突如としてアンデッドが出没してくる。
今度はさっきの半分くらいの数に見えるけど、
絶対に、この街を落とすんだっていう執念を感じてしまう。
「レオン、また行ってくる!お前は無茶するんじゃないぞ!?」
「わかった、父さん、母さん、ノエル、そしてじいちゃんも頑張って!」
そういうと、みんなは再び地上に降りて、アンデッド討伐に向かって行った。
じいちゃんがさっき、アンデッドを召喚できるのは、
ネクロマンサーという、闇魔法系の魔道士だって話してたんだけど、
もし、ネクロマンサーが、召喚士に近いモノであれば、
確かに、MPが尽きるまで、アンデッドを呼び続けられそうだ。
そのネクロマンサーが、どの程度のMP量を持っているかは分からないけど、
大量のエーテルなどを所持していれば、
繰り返し、この街を攻めて来る可能性は有りそうだ。
「エスタさん、オレ、召喚獣に乗って敵を攻撃してきます!」
「えっ、レオン殿、それは危険だ!やめておいた方が良い」
「でも、このままじゃ、繰り返し、アンデッドが街中に沸いてきちゃいますよ?」
「そうかもしれないが、もし、敵の元に行くとしたら、召喚獣だけにしてほしい。
レオン殿が、万一、遠距離魔法や攻撃などを受けてしまったら・・・
それが心配だ」
正直なところ、オレの今の考えとしては、敵の歩兵というより、
そのネクロマンサーを倒したいと思っていた。
その為には、オレ自身が敵軍の近くに行かないと、
誰がネクロマンサーか判別できなそうだから。
でもこの時、オレはふと思ったんだ。
「召喚獣が見たものを、遠隔でオレも見れればいいのになぁ。
昔、何かのアニメで、そういうの見たことがあったよなぁ・・・」
ということで!
「試してみるか! 召喚【ヴァジュラ・イーグル】」
"ピキィーッ!"
オレは、召喚したヴァジュラ・イーグルの視界を意識し、
彼の見ている景色をイメージしていったんだ。
すると・・・
「見えるっ!」
オレはこの魔法を "ビジョン・シンク"と名付けることにした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
レオンの罠にかかったヴォルガルド軍の歩兵部隊でしたが、
多くの死傷者を出しながらも、再び侵攻を開始したようですね。
しかも、一度撃退したアンデッドが、再び街を襲ってきます。
レオン、そして街の騎士団・冒険者達は、ヴォルガルド軍を
撃退することができるのでしょうか・・・
そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?
今後の展開にも、是非ご期待ください。
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それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。




