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敵軍歩兵部隊も侵攻開始!オレ達は街を守り切れるのか!?

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


突如アステリア王国へ侵攻してきた東の隣国ヴォルガルド王国。

彼らはアステリア北東部の国境にあるノース・ゲート砦を奪い、

そのまま、グリーン・ウッドの街に侵攻してきます。

レオンはまず、敵飛行部隊を撃退しますが、今度はアンデッドが街を襲撃!

果たしてレオンと街の騎士団、そして冒険者達は、

グリーン・ウッドの街を守り切れるのでしょうか?


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

【視点変更】 レオン・ウォーカー (主人公)


突如、グリーン・ウッドの街に現れたアンデッド。

ステータスを見てみると、

"カース・ワイト"、"カース・レイス"、"カース・スカルナイト"という、

B級~B+級のアンデッドモンスターみたいだ。


ざっと見たところ、100体くらいが街中をうろつき、

近くの人間に襲い掛かろうとしている。


ただ、街の人達はみんな家の中で待機中なので、

襲われていると言っても、その殆どが騎士団員か冒険者だ。


普通、B級モンスターがこれだけ居ると、結構な強敵なはずなんだけど、

こちらにも、じいちゃんに鍛えられた騎士団の剣術隊が100人程居るし、

更に、S級を筆頭に優秀な冒険者達も沢山いるので、

徐々にアンデッドは数が減ってきているみたい。


それに、光魔法を使える じいちゃん達がエリア・ハイヒールを唱えると、

人はHPが回復して、アンデッドは逆にHPが削られていくので、

それもかなり効いているようなんだ。


突然のアンデッドの急襲で、少し焦ったオレだったけど、

どうやら、そちらの対処は、みんなに任せておけば大丈夫みたい。


ということで、オレはルミナ湖の南北を回り込んで侵攻してくる、

ヴォルガルド王国軍3000の兵に集中することにした。


そんな敵兵達なんだけど、既にルミナ湖の湖畔の半分以上を進んで来ている。

このまま行くと、あと15分位で街に到着しそうな距離だった。



【視点変更】カスパー・フェルゼン (ヴォルガルド王国軍 副司令 29歳男性)


「もう直ぐ、グリーン・ウッドの街だ!

全軍、急いで侵攻しろ!」


「ハッ!」


今頃、グリーン・ウッドの街は大パニックだろう。

神聖ルシア真理教 ヴェイン司教の部隊に召喚された、アンデッド100体によって。


この司教は、召喚されたアンデッドを、数キロ先の地まで転送できるということで、

教団の中でも、かなり重宝されている人物なのだそうだ。


そんなB級アンデッド達が、いきなり街の中に湧いて襲い掛かって来れば、

あんな ちっぽけな街、あっけなく崩れていくだろうよ。


近年、我が王 ドラガン・ヴォルガルド王の傍にベッタリと張り付き、

傍を離れようとしない神聖ルシア真理教の幹部。


名前は何と言ったか・・・

ヴァレリア大司教・・・そう、そんな名前の女だ。

俺もあの教団の名前は知っていたが、良い印象は全くない。


そんな教団が一体何を狙って、我が王に取り入っているのかは知らないが、

ただ、今は奴らの力を利用させて貰おう。


それにしても・・・

あの町は、事前に聞いていた情報と違う面がいくつかある。

当初は、ちっぽけな人口500人程度の寂れた田舎町と聞いていたのだが・・・

進軍する俺の目の前には、高さ5メートルはありそうな、立派な外壁が備わっている。

赤レンガ風の色をしており、かなり強固な壁であることが予想される。


わが軍が残念なのは、俺が重要と考える諜報部隊が、

未だ国内ではちゃんと理解されず、マトモに機能しているとは言い難い。

なので、この街の事前情報も、少々、古いのかもしれない・・・


でも、中から開門されれば、外壁なぞ取るに足らぬ存在だ。


逆に想定より良かった面もある。

我々が進軍するのが湖の畔ということで、

3000の兵が通過する時の地盤が、やや不安だったのだ。

だが、こうして実際に湖畔を通ってみると、

思いの外、地面はしっかりしており、ぬかるみが無い。

どうやら兵達の進軍に、問題はなさそうだ。


であれば、進軍を急ぐのみ。

もうそろそろ、あの街も陥落寸前となっている頃だろうしな。


例の英雄も、今では力が衰え、かつてのような能力を発揮することは

難しいらしい。

であれば・・・



"ゴゴゴゴゴゴゴーーーッ!"


「ん、何ごとだ? 何だ、この音は?」

「わかりません!」


幅が10メートルもない湖畔を大量の兵で通過するため、

俺は兵を2分し、半分の1500を湖の北側へ、

そしてもう半分を南側に回して進軍させていた。


そしてもう直ぐ、あの町に着く・・・そんなときに。



「うわああああああ!」

「危ない、下がれぇーー!」

「ダメだ、押すなっ!」


一瞬の出来事。

我々の足元が、いきなり崩れていく。


「バカなっ、ぐあぁぁっ!」


そんな俺も、乗っていた馬と共に、突如足元に現れた大きな穴に

落っこちてしまったんだ。


「っつぅ・・・」


突如出来上がった大穴の底に、強か体を打ち付け、

俺は暫らく体を動かすことが出来なかった。


それでも、馬が俺のクッションをしてくれたためか、致命傷を負う事は無かったのだが、

ただ・・・


「あぐぅっ・・・」


俺の右脚が、馬の下敷きになり、激痛が走っていく。

恐らく骨折・・・その可能性が高そうだ。


だが俺は、その痛みに耐えながら周囲を見渡していく。

俺には、隊全体を指揮・管理する責任があるから・・・。


見渡すと、大量の兵が同じ穴に落ちているのが分かる。

そして、この穴の底から見上げると、高さは5メートルほど有るのだ。


「敵の作った落とし穴か・・・」


一瞬、そう思った俺だったが、腑に落ちない点も有った。

なぜ、わが軍がここまで進軍するまで、落とし穴が作動しなかったのか・・・

通常なら、もっと早く落ちているはずだ。


それにしても・・・


「誰か、助けてくれぇ!」

「痛い・・・痛いよぉ・・・」

「オイ、マリオ!目を開けろ!マリオ!」


阿鼻叫喚(あびきょうかん)・・・

今の状況を表すピッタリな言葉。


総司令から預かったイーグル部隊を全滅させた上、

みすみす敵の罠に()まってしまい、俺自身も大ケガを負ってしまう。


どう冷静に考えても、俺の大失態。

この責任は免れられない。


それにしても・・・


こんな状況になっても、俺に声の1つも掛けて来る部下がいないとは・・・

部下たちの失敗を責め、直ぐに解任してきた俺を心配する部下など

今ではもう居ないという事か・・・・


寧ろ、彼らをこんな状況に追い込んでしまい、俺は逆に恨まれているかもしれない。

本当の無能は・・・実は俺だったんじゃないのか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


飛行部隊、アンデッド、そして歩兵隊・・・

グリーン・ウッドの街へ立て続けに襲い来るヴォルガルド軍ですが、

レオンと街の騎士団・冒険者達は、必死の応戦をしているようですね。

彼らは街を守り切ることが出来るのでしょうか・・・


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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